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441

ジ「柏葉はプライバシーについてどう思う?」
巴「日本に入ってきたのは最近だけれど、大切なことじゃないかな。……どうして?」
ジ「……僕の部屋からこんなものが」
巴「あ……私のビデオカメラ……」
ジ「……常時録画態勢だったわけで、被告人、何か弁明することは?」
巴「弁明もなにも……」
ジ「どうして何が悪いんだと言いたげなんだよ!お前今さっきプライバシーは大切って言ってただろ!?」
巴「桜田くん……以前あった引き逃げ事件のことを覚えてる?」
ジ「え?ああ、まぁ……ひどい事件だったよな」
巴「犯人逮捕には、監視カメラが役に立ったそうよ」
ジ「…いや、それとこれとは話が……」
巴「桜田くん!権利ばかりを主張してはダメ」
ジ「当然の権利だと思うけど!?だいたい僕の家に監視カメラしかける意味あるの!?」
巴「泥棒が入ったときとか証拠に……」
ジ「自慢じゃないけどこの家には常時僕がいるのに、わざわざ泥棒が家狙うわけないだろ」
巴「ほんとに自慢じゃないね」
ジ「ほっとけ」
巴「他にも、翠星石が雛苺のいちご大福を食べた決定的瞬間のいやしい顔とか見られるわ」
ジ「いや、別に見たくない」
巴「桜田くんの本を持ちだしたり、部屋を勝手にいじったりしている真犯人とかもわかるわ」
ジ「え?真犯人?柏葉じゃないのか……どれどれ……ってやっぱり柏葉じゃないか!」
巴「とにかくいろいろなことがわかるの」
ジ「わかったところで、それを裁く人間がいないんじゃ意味ないだろもう」
の「はいはーい、リクエストにお応えして、ここはおねえちゃんが公平に裁いてあげるねぇ」
雛「ヒナは被告人の弁護をするのよー、えっとねー、トモエは美人ですっごく優しくってねー、料理上手でねー、うんたらかんたら」
ジ「だからどっから出てくるお前ら!?」
の「はい、判決ー。巴ちゃんは可愛いし家のお手伝いもしてくれるし、ジュンくんとはお似合いだと思うから何やっても無罪!」
雛「勝訴なのー」パフパフ
巴「ありがとうございます」ペコリ
ジ「これがこの国のやり方なんだ」

 



442

巴「あけましておめでとうございます」
ジ「うん、おめでとう。今年もよろしくな」
巴「よろしくね」
ジ「……振袖か」
巴「うん。……どうかな」
ジ「……恐ろしく似合ってる」
巴「……変な形容詞だけど、褒められてるん……だよね?」
ジ「まぁ……一応」テレ
巴「……よかった。これが、最後かもしれないし」
ジ「は?どうして?」
巴「だって……振袖って、未婚の間しか来ちゃいけないらしいし…」
ジ「……あー、そう」
の「あらあら、新年早々熱々ねぇ。あけましておめでとう、巴ちゃん」
巴「あ……おめでとうございます。今年からよろしくお願いします……」
ジ「”から”!?”から”って何っていうかなんで三つ指たててるの!?」
巴「桜田くんなら、着付けもうまいから……脱いでも安心だよね……」
の「えぇ、えぇ、巴ちゃんは全部ジュンくんに任せたらいいのよぅ!」
ジ「お前らなんの話してるんだよ!年が明けても何も変わんないなもう…。
  もっとこうさ、

巴「初めて……今しかできない……そ、そっか、桜田くんは、
  私が振袖きてる間に……うん、わかった、そうだよね、今しかできないし……
  でも、こんなに早く……心の準備がまだ……」
ジ「新年から飛ばしすぎだ」

 



443

ジ「ふぁ……あ、柏葉、おはよう」
巴「あ、おはよう、桜田くん」
ジ「んー……朝ご飯は……」
巴「もうすぐできるよ。……はい」
ジ「ありがと……。モクモク……ごちそうさま」
巴「食器片付けておくね」
ジ「いいよ、それくらいやるって」ガチャガチャ
巴「ん…ありがとう」

ジャーガチャガチャ…

ジ「……もうお昼か」
巴「うん」
ジ「……」
巴「……」
ジ「何もないなぁ」
巴「何もないね」

………
……


巴「これが私の初夢だった……」
蒼「うわ正夢っぽい」

 



444

雛「おっせ~ち♪おっせ~ち♪」
ジ「騒ぐなよ」
巴「ふふ……はい、雛苺」
雛「わーい、おせちー!」
ジ「しっかし、おせち料理ってあんまり子供受けしないのが多いのに……」
紅「……巴が作るからでしょう、おせち」
ジ「……なるほど、柏葉か。どうりで栗きんとんがやけに赤いわけだ」
雛「えへへ、いただきまーす、なのー!パクッ!……!?ほぇ!?」
巴「ニヤ」ジ「雛苺?どうした?」
雛「あ、あれ?これ、普通の……あれ……」
ジ「何言ってるんだよ……どれどれパクッ。……ん?これ、普通の栗金団じゃないか」
巴「そう…それはただのあんこ。赤いからといっていちごが入っているなんて大間違いよ」
雛「……」
ジ「雛苺が固まっている……」
巴「……ショックを受けてる雛苺も可愛い……」
雛「……」
巴「ふふ……」
雛「……」
巴「……」
雛「……」
巴「……私、ちょっといちご大福買ってくる」ダッ
ジ「罪の意識に耐え切れなくなったか」
翠「悪戯なんて慣れないことするからですぅ」

 



445

の「一年の計は元旦にあり……というわけで、みんなで書き初めしましょう!」
巴「書き初め…ですか」
ジ「またいきなりだな」
紅「いいけれど、何を書けばいいのかしら」
蒼「今年の抱負とか、縁起のいい言葉とか、ま、そんなんじゃない?」
翠「ふむふむ……おおっと、手が滑ったですぅ!」ビシャッ!
雛「うゅっ!?ひ、ヒナの紙が墨だらけ…す、翠星石ひどいのー!」
翠「ケラケラそーんなところにいるちびちびが悪いんですぅ~、
  べっつにいーじゃねーですか、どうせ何書いてるか誰にもわかりゃしないんですから…」
雛「そんなことないもん!恋愛成就って読めるもん!」
ジ「チビ苺の分際で恋愛?なぁにませたこといってんだよ」
雛「うーと、ヒナじゃなくてジュンとトモエのね……」
ジ「ぶっ!」翠「なぁっ!?」巴「……!」紅「……」
蒼「く、空気が…痛い……」
の「すごいわぁ…お姉ちゃんわくわくしちゃう!」
雛「うぃ~?」
紅「……子供のいうことにいちいち付き合ってられないのだわ」
翠「そ、そのとおりですぅ…まったく、ちび苺ときたら何を考えてるのやら…」
ジ「あ……はは、ほんとにな、雛苺のやつ…」
蒼「は、はは、ね、ねぇ、それで、みんなはなんて書いたのかな?」
巴「……」ピラッ

先手必勝

紅・翠「ピキィッ」
ジ・蒼「あはは……や、やめよっか」

 



446

の「みんな、喧嘩しないで書き初めよぅ!」
紅「…わかったわよ、けれど本当に、なんて書こうかしら」
翠「考え出すとわかんなくなるですぅ…」
蒼「元旦、とかでいいじゃない」
雛「そんなのつまんないのー」
金「どうせならもっとおめでたい言葉を書きたいかしら!」
薔「……めでたい……一鷹二富士三茄子…」
銀「おめでたい言葉ねぇ…」
ジ「そんなに悩むことかぁ?」
全「あーでもないこーでもない」



――二時間後――

巴 巴 巴 巴 巴 巴 巴 巴 巴 巴

水 翠 蒼 金 真 雛 ば め の み
銀 星 星 糸 紅 苺 ら  ぐ  り つ
燈 石 石 雀      C


巴「…なんで?」
ジ「いやなんかおめでたい気がするって話になって…」

 



447

ジ「……これを見ろ」ドン
巴「……カメラ?」
ジ「…僕の部屋にしかけてあった」
巴「??私、そんなの知らない……雛苺、知ってる?」
雛「んーん、知らないの」
ジ「僕が自分で仕掛けたんだ」
巴「……桜田くん……変態?」
ジ「どっちがだ!ふっ…いっつもいっつも撮られてばかりの僕じゃないぞ!
  ふっふっふ、このビデオを仕掛けてだな、決定的瞬間を撮ってきたんだ!」
雛「けってーてき?」
巴「……とりあえず、見てみましょう」

?「……ゴソゴソ、あ……の本……ず……ん汚…て……
  ………ンデレ…あの子が○○……これ…よくない…、幼馴染もの…あれ……すすめておい…の…こんな…
  …れど、…田くんが好き……いうなら、研究…しなきゃ……めだよね……んゴソッ」
ジ「……そして、僕の本を持っていった……これは明らかに不法侵入、そして窃盗だ」
雛「犯人はトモエのような人形なの」
ジ「いや”ような”っていうかどう見ても柏葉なんだけど!?」
雛「ジュン……そんな決め付けはよくないの。
  たしかにトモエに似てるけど、だからといってトモエだとは限らないのよ」
巴「そうね、それに画質が荒すぎるわ。これじゃ、あまり実用的とは言えないわね。
  しかもカクカクで何をしているのかわからないし、音声もノイズだらけで聞きとりづらいし」
ジ「いやでもわかるだろ」
巴「それは偏見の目で見ているからそう見えているのよ」
ジ「そんな馬鹿な…お前らどうしたら納得するんだ」
雛「安心してジュン!より鮮明であらゆる角度からうつしている映像をヒナたちはもってるの!」
巴「ええ、それなら証拠になるかもしれないわ。それにすごく実用的。見る?」
ジ「……いや、いい。…この状況、証拠なんてあったところで、もはやどうしようもないんだよな、考えてみれば」

 



448

の「はぁ~肩がこるわぁ」ユサユサ
巴「……」
の「?なぁに、巴ちゃん?」ユサッ
巴「あ、いえ…なんでも…あ、肩、もみましょうか?」
の「あらあら、いいのよぅそんな気を使ってくれなくても!」ユサユサ
巴「……」ジー
の「??」
雛「トモエさっきからずっとノリのオッパイ見てるのー」
巴「!!?え、あ、いや、ちがいま……」
の「へぇっ!?と、巴ちゃん、き、気持ちはうれしいけど、私そういう趣味は…それに巴ちゃんにはジュンくんが…」
巴「ち、違うんです!違うんです!」
雛「そうよ、トモエはのりのオッパイが大きいからうらやましがってるだけなの」
の「え?そうなのぅ?」
巴「う……あぅ……」
の「なーんだ、そんなことだったのねぇ、安心したわぁ。
  だいじょうぶよぅ巴ちゃん、胸の大きさなんかで女の子魅力は決まらないわぁ!」
巴「……そうでしょうか」
紅「そうよ」
雛「どこから出たの」

 



449

の「とにかくねっ、巴ちゃんには巴ちゃんの魅力があるんだから…」
巴「はぁ……ありがとうございます」
の「料理も上手だし、優しいし、きれいで可愛くて、素敵なお嫁さんよぅ!」
巴「い、いえ……その……あ、ありがとうございます」
の「そうよぅ。ジュンくんも巴ちゃんの体ならどんなのだって好きになっちゃうと思うわぁ」
巴「え……あ……その、そんな……」
の「もしもジュンくんが大きくないと嫌なんていったら、
  お姉ちゃんがめっ、って言って、私の体で我慢させるから安心してねぇ」
巴「は、はい、ありが……え、や、それは……」

 



450

あらすじ:巴村にて情報収集中。前回→430

ジ「はぁ……昨日の宿は散々だった」
雛「まぁまぁ、気を取り直して情報集めをするのよー」
ジ「情報たってなぁ…そもそもなんの情報を…」
村人巴C「ここから東に行くと、巴城(ともえじょう)があるわ。
   でも、そこに行くには迷いの巴森(ともえもり)を通らなければならないの」
ジ「迷いの巴森!?っていうか急に話しかけてくるなよびっくりするなもお!」
雛「情報ゲットなの!ルビまで振ってあるし、トモエは本当に親切なのー」
ジ「そんなこと聞いてないのに……名前はこの際もういいにしてもいらないだろそのルビ……」
巴C「そう?」
ジ「まぁ」
巴C「巴山」
ジ「ともえやま」
巴C「巴海」
ジ「ともえうみ」
巴C「巴投げ」
ジ「ともえなげ」
巴C「かめはめ巴」
ジ「かめはめどもえ」
巴C「かめはめ”は”よ」
ジ「そこは音読みなんだ!?」

 



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