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421

巴「私って地味かな……」
ジ「そんなことないと思うけど」
巴「……いいよ、気を使わなくて」
ジ「や、気とか全然使ってないし」
巴「優しいね……でも、その優しさが、人を傷つけることだってあるんだよ」
ジ「いやだから……」
巴「やっぱり、私にしかないものを見つけないとダメ、だよね」
ジ「聞けよ」
巴「和……」
ジ「は?」
巴「やっぱり、『和』だと思うの。私にしかないものって……」
ジ「ああ……まぁ、それはそうかもしれないけど」
巴「となれば、やはり和を強調すべきかしら」
ジ「どうするんだよ」
巴「うーん……」スタスタ
ジ「?」
巴「ガサゴソ……あ、あったあった」
ジ「何してる?」
巴「んしょ……と」
ジ「……」
巴「トントン、……できた」
ジ「それは?」
巴「納豆と、ひややっこ」
ジ「それが柏葉の思う『和』なのか」

 



422

巴「納豆は『和』じゃないの?」
ジ「和っていうか、納豆は納豆じゃないか……?」
巴「そうかな……」
ジ「うーん、そんな、無理に変なキャラ付けしなくっても……」
巴「でも、真紅に納豆って似合わないと思わない?」
ジ「ああ、まぁ」
巴「雛苺に納豆食べさせたこともあったけど、恐ろしいほどミスマッチだったわ」
ジ「それはそうだろうなぁ」
巴「つまり、薔薇乙女に納豆は似合わないの」
ジ「んー……でも、蒼星石とかなら……」
巴「偏見よ。蒼星石だって、納豆まみれになったらただの納豆くさい人よ」
ジ「まぁ納豆まみれになったら誰だってそうだろうが」
巴「つまり、納豆が似合うのは私だけ……!」
ジ「……もう反論しないけどさ、たとえそうだったとして、それで嬉しいのか?」
巴「あまり」

 



423

巴「やっぱり、私に合うのは和服……」
ジ「たしかにそうだけれど、それだけで他のやつらに差をつけられるかな」
巴「……どういう意味?」
ジ「ん、だって、アイツら見た目だけはそれぞれ綺麗だし、
  柏葉が和で攻めたところで、別ジャンル扱いだと思うんだよ」
巴「……そんなこと言われても」
ジ「時代は和洋折衷じゃないかな」
巴「…時代というか、日本が常に新しいものを取り入れてきたことは確かね」
ジ「うん。だから、真紅たちに対抗したいなら、西洋のいいところは真似していくべきだと思う」
巴「そうかな……」
ジ「そう思うね、僕は」
巴「でも、どうしたらいいのか……」
ジ「安心してくれ、和洋折衷を体現した着物を作ってきたんだ」
巴「……」
ジ「柏葉に似合う、和と洋のコラボレーションの着物……ずっと考えてた」
巴「その結果が、このミニスカ着物」
ジ「着物本来の魅力を損ねていることは重々承知しているけれど、
  それ以上に生足の魅力が、和服の色気に相乗されるはず!」
巴「……なるほど」
ジ「さらに!真紅たちの分も作ってきた」
巴「……」

薔薇乙女s「キャッキャ」

巴「似合ってるし」
ジ「和洋折衷だからな」

 



424

巴「そういえば、桜田くんの家って消火器あるの?」
ジ「え……どうなんだろ、あるんじゃないかな、多分」
巴「どこ?」
ジ「さぁ……なんでそんなこと聞くんだよ」
巴「火事って、怖いなと思って」
ジ「たしかにそうだけど、なにも柏葉が心配する必要は……」
巴「初期消火につとめれば、被害が広がらなくて済むし」
ジ「いや、そうだけどさ」
巴「ものって、だいたいが燃えちゃうから」
ジ「まぁね」
巴「被害は最小限にしないと」ゴソゴソ
ジ「心配ありがたいけど、柏葉には関係な……あれ?そんなとこにタンスあったっけ?」
巴「うん」
ジ「そうだっけか……何が入って……」
巴「あ……み、見ちゃだめ!」
ジ「へ?なんで?」
巴「だって……私の着替えとか入ってるし……下着も……」
ジ「あ!ご、ごめん……」ガタッ「ほぇ?足元に……なんだこの箱……」
巴「そこには私の生活用品そのほか諸々が……」
ジ「わ、悪い!……って生活用品?」
の「巴ちゃーん、見て見てこのチラシ、巴ちゃんが欲しがってた本棚、こんなのどーお?」
巴「あ、それいいですね……」
ジ「いやちょっと待てよお前ら……」

 



425

ジ「ふぁ……」
巴「桜田くん、おはよう、朝ご飯できてるよ」
ジ「ん、ありがと。……いただきます」ハグハグ
巴「どう?」
ジ「うん……おいしい」ズズー
巴「よかった……」
ジ「パクパク……なぁ」
巴「なに?」
ジ「最近ずっと気になってたんだけどさぁ……」
巴「……味噌汁、ちょっと薄かったかな?」
ジ「いや、そういうことじゃなくて……」
巴「?」
ジ「や……あのさ、なんで柏葉が朝ご飯を?」
巴「?なんでって……」
の「当たり前じゃない!」
ジ「姉ちゃん!?当たり前って、おかしいだろ、だって……」
巴「??」
の「もう、ジュンくんったらとぼけちゃってー」
ジ「え、えぇー……?」



ジ「当たり前なのかなぁ……」
雛「内堀は完全に埋められたのよ」

 



426

ジ「あれ?なんだこりゃ、髭が1本だけ伸びてるし」プチッ
巴「!!?」
ジ「?柏葉、どうした?」
巴「桜田くんに……髭……」ガーンガーン
ジ「そんなショック受けられてもな」
巴「……そうだよね、桜田くんも男の子だもんね……」
ジ「そりゃまぁ」
巴「……」パラパラ
ジ「……教科書?」
巴「……。……うん、だいじょうぶ、受け入れられる、私」
ジ「や……そんな伊藤博文の写真なんて、期待が大きすぎるよ……」

 



427

巴「……やつがくる……」
ジ「やつ?」
オ「ボンジュール、皆さん。雛苺はどこですか?」
巴「帰って」
オ「あなたには聞いてないわ。ねぇジュン、雛苺はどこ?」
ジ「雛苺は姉ちゃんと買い物に行ってるから、今いないよ」
巴「ちょっと、桜田くんに馴れ馴れしくしないで…!誰に断って下の名前で……」
オ「うるさいわ。……ジュン、正直に話して。私はさっき雛苺がここに来るのを見たの」
ジ「だからのりと買い物行ってるんだってば」
オ「強情な……。……わかったわ、さてはあなた、できるだけ私と会話をしたいと思ってるのですね?」
ジ「はぁ?」
オ「日本人の外国、特にフランスへの憧れは相当なもの。
  以前雛苺からあなたのデザインしたドレスを見せてもらいましたが、
  芸術的センスのある人間ならそれはなおさらで、私のことを好きになってしまうのも無理はないと思うけど、
  ここは素直に雛苺がどこにいるのか教えてほしいわ」
ジ「こいつ何言ってるの?」
巴「桜田くん……そうなの?結局金髪がいいの?」
ジ「いや、間に受けるなよ、っていうかそういう話だったか?」
オ「まだそんな意地を…ではジュン、雛苺と一緒に、フランスに来ますか?
  それなら雛苺も喜ぶでしょうし、あなたの才能なら、パリでもきっと活躍できるでしょう。
  フォッセー家が援助すると約束します。というわけで、雛苺を早く出してください」
巴「結局お金?桜田くんはお金で人を判断するの?」
ジ「だから間に受けるなって!ってか雛苺は今姉ちゃんと一緒に……」
オ「……ああ、そんなに私と話を続けたいのね、私って罪な女だわ……」
ジ「お前のその自信はどっから出てくるんだ」
巴「桜田くん……私の……家は……そんなに、お金とかあるわけじゃないし……
  芸術とかも……よくわかんなくて……焼き魚好きで……顔にほくろもあるし……でも……」
ジ「何でお前はそんな自信なさげなんだ」

 



428

ジ「いつのまにか12月も中旬……あっという間だな。もうすぐお正月か……」
巴「クリスマスは?」
ジ「正月って言ってもなー、お年玉もないしなー、まぁゆっくりできるからいーか」
巴「クリスマスは?っていうか桜田くんにお正月も何もないじゃない」
ジ「んー、でもやっぱり気分が違うんだよ。…ほら、こんなのも用意したんだ」
巴「……”ツンデレカルタ”?」
ジ「『は』恥ずかしいけど、て、て、手くらい繋いであげてもいいわよ、ほら!!……とかな」
巴「それってツンデレ?……それ以前に、何も桜田くんが読まなくても……」
ジ「う……そ、そのほうがわかりやすいと思っただけで……」
翠「翠星石の出番ですね!?」
ジ「うわ!?いきなり出てくるなよびっくりしたぁ……。これ、付属に読み上げCDついてるぞ」
翠「ノンノン、あえて身内で詠むから盛り上がるんじゃねぇですか!」
ジ「なるほど」
巴「一理あるわね。翠星石ならキャラ負けもしないし」
翠「というわけで翠星石がぁ…」
ジ「や、ここはあえて真紅に詠ませるほうが面白そうだな」
翠「んなっ!?」
ジ「露骨なツンデレ文を真紅が言ったら面白いだろ。蒼星石や雛苺なんかに言わせても変に面白そうだ」
翠「そ、そんなことは……それより王道翠星石の罵りカルタといくべきですぅ!」
ジ「雛苺とかのほうが面白いと思うぞ。な、柏葉?」
巴「『す』好きでこんな格好してるわけじゃないんだからね…あんたの前だけよ…もうバカァ…」
ジ・翠「……」
巴「……」

 



429

ジ「寒いなぁ……」
巴「ふぅ……」チャポン
ジ「あーっ!それは僕のフットバス!」
巴「桜田くんのなんだ、これ」
ジ「通販で買ったんだよ。なんで柏葉が?」
巴「そこにあったから。一度やってみたかったの。あったかいね」
ジ「あったかいだろー。やっぱり末端から暖まると違うよな」
巴「うん……桜田くんも入る?」
ジ「へ!?な、なに言って……そ、それは無理だろ、だいたいそれ一人用だし……」
巴「今の私なら足小さいよ」
ジ「そ、そういう問題じゃなく!無理なものは無理だって!」
巴「そっか……」
ジ「う、うん」
巴「……じゃあ、私もうやめるから、桜田くんが使っていいよ」
ジ「いいって……柏葉が使えよ。僕はいつでもできるし」
巴「私ばかり悪いよ。桜田くんのなのに」
ジ「いいんだって!……柏葉があったかくなったならさ」
巴「え……」
ジ「や……ぼ、僕はこれからほんとの風呂に入ってくるからそんなものいらないってことだよ!」スタスタ
巴「あ……行っちゃった」
雛「んふふー、今ジュンとすれ違ったら、お顔真っ赤にしてたのー」
巴「あら、雛苺」
雛「聞いてたのよー、ジュン優しいのね」
巴「うん……でも、その優しさがときに仇となるの……」
雛「……トモエ……?」
巴「…もうちょっとで桜田くんの生足が見られたのに」
雛「見たいの?」

 



430

あらすじ:巴だらけの巴里。巴村でジュンたちは宿をとることにした。(cf:420

ジ「まだ続くのか……」
の「今日はもう遅いから、宿屋で休みましょう」
雛「ヒナも今日はもう疲れたの」
ジ「僕もすごい疲れた……」
宿屋の巴「お泊りはお一人様500トモ円です」
ジ「宿屋の女将さんも柏葉なのは予想通りとしてもトモ円!?なにそれ通貨の単位!?」
の「どうしましょう……4人いるのに1500トモ円しかないわ」
ジ「あるの!!?いつの間にそんなわけわかんないお金を手に入れたんだよ!」
雛「実はここに来る時に空港でトモ円買ってきたの」
ジ「空港に売ってるのかよ!っていうかなんでそんなの買ったの!?」
の「もっと買えばよかったわね……今は円高だからお買い得なのよぅ」
ジ「円高とか関係あるのか!?」
宿屋の巴「世界不況はここ巴里にまで影響を及ぼしています……」
ジ「マジで!?っていうかお前は会話に入ってくるなよ!」
宿屋の巴「桜田くんは私の部屋に泊まるといいわ。それならお部屋代3人分で済みます」
の「あらあら、助かるわぁ。ジュンくん、今夜はお赤飯ね♪」
ジ「いやいやいや!何勝手に決めてるの!?」
巴「桜田くんの言うとおり……そんなこと絶対にさせない……!」
宿屋の巴「オリジナルの私……ふん。ここは巴里よ?あなたなんてお呼びじゃないわ」
巴「偽物の分際で……!いいわ、あなたにオリジナルの力を見せてあげる」
ジ「頭が痛い……柏葉同士で喧嘩してる……」
巴「私の心、解鍵(アンロック)!」
ジ「って既にオリジナルでもなんでもないじゃん!」

プワァァァ(体光らせて回転するあのシーン。SE付き) シャラーンジャンジャン←テンション上がるいい感じのBGM

巴「キャラなり!アミュレットモエンジェル!」キメッ
ジ「もうやだ」

 



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