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雪「食欲の秋! 秋! 秋!」
薔「おねーちゃん、連呼されても夕飯は増えません」
雪「秋と言えばスズメバチですわ」
薔「……またゲテモノコーナー? 」
雪「……またとか言わない。引かれたってやるのが私流」
薔「……大人しく秋刀魚食べようよ」
雪「じゅるり……はっ、いけない、いけない。ばらしーちゃんたら何時の間にそんな誘惑スキルを……」
薔「……」
雪「ゴホンッ、さて取り出したるはオオスズメバチの巣ですわ。ちなみにこれは昼間取ってきましたの」
薔「あれ、スズメバチの巣って丸いんじゃないっけ? というかおねーちゃんあんまりあぶない事しないでね。スズメバチに刺されると死んじゃうんだよ」
雪「……わかりましたわ、ごめんなさいばらしーちゃん(刺されたら死んじゃう事知らなかったですわ)……で、食べる場所はこれ」
薔「……うねうねしてて少し可愛いね」
雪「慣れてきましたねばらしーちゃん……これはスズメバチの幼虫さんです。見た目はアレですが甘かったりします。んー、でりしゃす」
薔「……といいつつ食べないんだ」
雪「……なんだか可愛くてつい情が移って……因みに成虫さんはお酒に付け込むとお酒が旨くなるのですわ。見た目はグロテスクですが」
薔「お酒は二十歳になってからだよ。とりあえずそのまるまる幼虫さんを置いてご飯を」
雪「…ハッ! 」
薔「おねーちゃん? どうしたの」
雪「実は精力剤としてジュン様のお宅に巣と生きてる成虫さんを置いてきたんですが大丈夫でしょうか……刺されたら死んじゃうし」
薔「今日は遅いから明日電話しようか」
雪「……それもそうですわ。では秋刀魚いただきます」
薔「はい、いただきます……」


薔「……ハァ」
雪「かわいいかわいいばらしーちゃん、そんな溜め息なんかしてどうかしたのですか」
薔「……おねーちゃんがジュンくんの家に放り込んだスズメバチのせいで危うく死人がでるところだったんだから」
雪「そんなに落ち込むことないですわよ。そんなばらしーちゃんの為に今日は私が晩ご飯を作りますわ」
薔「……ハチは嫌」
雪「またまたご冗談を。昆虫などではなくちゃんとした生物を買ってきますわ。ではお留守番お願いしますね」
薔「……ハァ。なんて謝ろう」
~二時間後~
雪「できましたわーばらしーちゃん」
薔「……ん、まともだ」
雪「松茸御飯に鮭のフライにデザートに栗と葡萄……そして自信作の汁! 」
薔「……ドジョウさん? 」
雪「少し季節はずれが悔しいドジョウ汁ですわ。ほら、よくスーパーなどで狭い水槽に真っ黒な塊みたいになっていて小さい頃よく突きませんでした? 」
薔「やったやった。少し臭いんだよね」
雪「あれです。別にペットとして売ってるわけじゃないんですわよ」
薔「珍しくスーパーで売ってるゲテモノシリーズだね」
雪「ゲテモノ……でもないんですが、いただきましょうか」
薔「うん、いただきます……う~ん新米の松茸御飯は美味しい」
雪「因みにドジョウさんは少し泥臭かったり骨が固かったりするので十分に煮てくださいねハフハフ」


:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: :2008/09/29(月) 09:13:26.97 ID:RmgXKkxHO 雪「いただきまーす♪」
雛「ヒイィィィィィ!! なのー!! 」
薔「おねーーちゃぁぁぁん!! 」
雪「チッ……ばらしーちゃんどうしたの、今から雛苺と戯れようと思ったのに」
薔「とりあえずそのナイフとフォークを置いて三歩下がりなさい」
雪「もぅ、ばらしーちゃんったから大げさなんだからアハハハハ」
薔「目が笑ってない」
雪「薔薇水晶恐ろしい子……」
薔「んもう……客人を縄で括ってなにをしようと……ハッ! 」
雪「しまったわ! そっちのクローゼットには」
ジ「んんんーんー! (薔薇水晶! )んんん、んんんんん、んんんんんーー! (早くここから出してくれー)」
雪「……てへっ」
薔「……座りなさい」
雪「デザートとして違う意味で食べようとしました。後悔はしてません」
薔「おねーちゃぁぁぁん!! 」
雪「ば、ばらしーちゃん!? ねっ、出来心だったの! だからそんな物騒な刺々しい鞭とか血の付いた使用済み拷問機械を持ち出さないでというか誰にそんな危ないものを使用したのか教えてほし、イヤァァァァ!! 」

その夜、雪華綺晶の声にもならない悲鳴が響き渡ったのは言うまでもない。


雪「なんだか違う自分に目覚めた気分」
薔「ハァハァ」
雪「特にその木馬と鞭のコンビネーションなんて」
薔「ゼェゼェ」
雪「もう私ったらはしたなくヒィヒィ言わされちゃいましたわ」
薔「ヒィヒィ」
雪「ただ、気掛かりは一つ」
薔「……? 」
雪「デザートを食べ損ねた事ですわじゅるり」
薔「……(視線を感じる)」
雪「ハァハァ」
薔「……!!(貞操の危機ッ)」
雪「ばらしーちゃん……私もう我慢出来ないッ! 」
薔「い、いや、どこ押さえて触ってあっ、そんなとこかじられても、私、私……/// 」
雪「(あんまり甘くないなぁ)」


真夜中、ふと私は目が覚めた。疲れて鉛のように重たい身体の上半身だけ起き上がる。つん、と部屋中に立ち込める女の臭いが鼻腔の奥を刺す。淡い月明かりに照らしだされた部屋には全裸の私が映し出されているのだろうか。
「ん~、おねーちゃん……」
初めは照れたりしたが次第に慣れたダブルベッドには最愛の妹がぐっすりと眠っている。寝言から推測すれば私の夢を見ているのだろうか、少し照れ臭い心境に陥った。
月光に照らされた妹はまるで人形のように愛らしく、再び胸の奥底で独占欲のような、いや別のモノなのだろう、彼女を深い欲望で堕としめたい、という欲求が沸き上がる。
再び快楽の底に堕ちる、いや妹を堕とすのは背徳感が相まって普段以上に欲望が私を包み込むのだ。
しかし、私はそのような欲求を押さえ、ベッドの下に脱ぎ散らばる衣類の中から一枚、上着だけを被り、リビングがある一階へと下っていった。
何故ならばそこには

「洋梨のタルトがあるからなのですわ」
と私は冷蔵庫を開けた。自分でもこの切り替えは周りの誰にも負けないと思う。しかし、実際の所をいえばヒトというものは厄介であって性欲の前には睡眠欲が立ち、その前には食欲が立ちふさがるものだ。少なくとも私の場合は。
「じゅるる」
いけない、唾液が口から漏れだしている。
「……ではいただきます」
私は勢いよくタルトへフォークを突き刺す。その瞬間、
「……おねーちゃん」
と声がした。私は恐る恐る声のした方へ顔を向けると薔薇水晶が薄い下着姿で立っていた。やはり一糸纏わぬ姿では恥ずかしかったのかやはり乙女であ
「夜は太るから甘いものは食べちゃ駄目っていってるでしょ! 」
ズルズルと首根っこを捕まれた私は洋梨のタルトから遠ざかる、あぁ、無惨。
その日の夜も、私は一人、素肌姿の妹にしっかりと抱き締められながら悶々とした夜を越すのであった。
ぐすん。


*食べ物についてはすべて作者の感想を元にしています。

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