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真紅はジュンの嫁のようだ

料理がなかなか出来ない真紅だが、最近電子レンジを使うことは出来るようになりました。

「電子レンジって便利なのだわ、ジュンが作ってくれた料理も温めて食べられるし」

でも作るのはジュンなのであった。

「料理は上手にならないし、自分で紅茶を淹れてもジュンほど美味しく出来ないわ」

「一人で居ると退屈ね、ジュン早く帰ってこないかしら…」

「子供が欲しいわ…ジュンを待ってる間退屈しないし…やっぱり最初は男の子が良いわね、育つまで大変だけど」

そうですね、子供の成長は楽しみなものです。

「早く大きく育てて紅茶を淹れさせるのだわ」 





私は、初めて会った日から、彼女とは互いに反発していた。

何が気に食わないのか、彼女は私に食って掛かってくる。
中学の入学初日に。その日の午後にも。翌日にも、休日でも。

……最初の頃は、つかみ合い殴りあいだったけど……次第に二人とも疲れて、今ではただの口喧嘩。


今日の今日とて、私と彼女は机を挟んで互いににらみ合う。

「目玉焼きには塩コショウだと言ってるのだわ! 」
「はっ!ちゃんちゃら可笑しいわぁ……醤油こそが最強よぉ! 」

「全く……あなたの相手なんかしてられないわぁ…… 」
「ええ、そうね 」
二人で、そっぽを向きながらそう言う。

「………あなたには関係無い事だけど……駅前に美味しい紅茶を出す喫茶店だ出来たそうよ 」
「………これは独り言だけど……さんざん叫んだせいで、喉が渇いたわねぇ…… 」

二人して、互いに目を合わせないように椅子から立ち上がる。

偶然にも同じ方向に行く彼女と、私は仕方なしに並んで歩く。

でも……喫茶店にたどり着く前に、またしても言い合いが始まってしまった。
「もっと離れて歩きなさいよぉ! 」
「何よ!あなたが近づいてきたんじゃないの! 」 


時折、私たちを見て、喧嘩するほど仲が良いとからかってくるクラスメイトもいるけれど……
そんな見る目の無い人物は、必ず、私と彼女の同時攻撃を喰らって倒れる結果になっている。

私は決して、彼女と仲良くなんてない。

その証拠に、私は休日ですらも彼女と決着をつけるために会っている。
私が風邪をひいて学校を休んだりした時は…決まって彼女は、私の弱りきった顔を見にやって来る。

夏休みなどで、暫く会えない日が続いたりすると……
彼女がこの隙に、何か調子に乗って勘違いしてやいないかと気になって仕方が無い。
それは彼女も同じようで…夏休み中でも、互いに監視するという意味で、二人で会ったりしている。

時折、無理やり彼女の家に連れて行かれ、一晩中監視される事もあったりしたが……
その時は流石に、悔しかった。

だから仕返しにと、彼女を私の所有する別荘へと招待してやったりもした。
もちろん、二人っきりで。
彼女との戦いに第三者を巻き込んでは悪いもの。 


そして……今日の今日とて、彼女は私に嫌がらせをしてくる。

昼休みになり、パンでも買って来ようかと思っていた私は、無理やり彼女の向かいの席に座らされた。

「ふふふ……これ全部、私が作ったのよぉ? 」
そう言いながら、私に二人分のお弁当箱を見せ付けてくる。

これは……料理が苦手な私に対する、明らかな挑戦状ね。
私も負けじと、最良のリーフと最適な淹れ方で用意した、最高の紅茶を彼女に淹れてやった。
「本当に素敵な紅茶というものを、あなたにも教えてあげるわ 」

私は彼女が作ったというお弁当を食べてみる。
悔しいけど……美味しい。
ふと顔を上げると、私の淹れた紅茶を飲んだ彼女も、悔しそうな表情をしていた。


そんな風に、互いの意地と誇りをかけたランチタイムを過ごしていると……
そんな事情を知らないクラスメイトが、余計な一言を発した。

「お前たち、本当に仲が良いな…… 」

「「 誰がよ! 」」
私と彼女は同時に叫ぶと、クラスメイトを二人同時のラリアットで倒す。

全く……ここまで見る目が無いというのは…ある意味、罪ね。





guroino??? 



真「こんにちは。あら、雪華綺晶。薔薇水晶はいなくて? 」
雪「もしゃもしゃ」
真「この状態の彼女はダメね。ああ、これこの前、ジュンがお世話になって時のおれいなのだけれど」
雪「ぐちゃぐ……そ、それは不死屋のお饅頭!! 」
真「に、臭いで分かるのね貴方」
雪「……そこに座るといいですわよ」
真「そう、ありがとう。……あら、貴方その料理は」
雪「ほがほが……これですか?」
真「ええ、その肉料理なんだけど」
雪「さすがは紅薔薇のお姉さま。この猫料理に興味を示すとは」
真「……は? 」
雪「だから猫料理ですって。中国やベトナムじゃあ当たり前にありますよ。
ちょうど外でにゃーにゃーうるさかったからつい……あっ、これが証拠で」
真「ね、猫の毛皮……い、イヤァーー!!!! 」
バタッ!
雪「……フフフ、冗談ですよ。お姉さま……」

*ちなみに作者は実際にベトナムや中国で猫の丸焼きや販売しているところを見たことがあります。

雪「味は少し臭いらしいですわフフフ……」






前スレに間に合わなかった小ネタ、落ちを思いついたら三日落ちだった。

紅「ジュン、紅茶を淹れて頂戴」

ジ「飲み過ぎじゃないか?」

紅「イギリスでは一日5回の」

ジ「はいはい、淹れてきますよ」

紅「はいは一回よ、物覚えの悪い下僕ね」

ジ「淹れてきたよ、ちょっと趣向を変えて台所から蜂蜜持ってきた」

紅「蜂蜜を入れると色が黒ずむから好きじゃないわ」

ジ「そう言うと思ってレンゲ蜂蜜にしたよ」

紅「なら良いわ、ジュン…入れて頂戴」

ジ「…」

紅「…」

ジ「わざと言ってるだろ」





ただ一つ、私が望むことは寒い日、冷えた手を暖めなさい。あと紅茶もいれなさい。
何一つ、未来が見えなくたって貴方がいればいいから。

私達がもう少し『愛』についてうまく、話せるときが来たら……二人で一緒に暮らしていきましょう。
素晴らしく、素晴らしく毎日が過ぎて、嬉しい時は共に笑い、悲しい時はその悲しみを分け合うのだわ。

私と、ジュンがもう少し、愛についてうまく……

ジ「……真紅? どうしたんだ、ヘッドホン付けながら僕の顔を睨み付けて」
真「……いい曲ね。このCD借りていくわ」
ジ「って勝手に持っていくなよ! 」
真「……ジュン、私は……」
ジ「ん、何か言ったか?」真「……紅茶をいれてちょうだい」
ジ「へいへい……」
真「……ジュン、私は貴男と愛についてうまく語れる日が来ることを……」

真紅式「愛について」





「秋ね、読書の秋とも言うけれど。ジュン、貴方はどんな本を読んでいるの」
「僕はあんま本読まないな。必要な情報はパソコンで見れるからな」
「そんな物じゃ風情が出ないでしょう。それに見過ぎるともっと目が悪くなるわよ」
「ほっといてくれ!そんなに読ませたいなら僕に勧めればいいじゃないか」

「と言う事なの何かないかしら」
「…これならジュンも読むよ」
「漫画じゃないの!そんな物読書とはいえないわ」
「ちっちっちっ、今の漫画は文字数が多くなってきて下手な本より良い物も多いよ
 文字での想像力は無くなるけど作者の伝えたい事はダイレクトに伝わる」
「そんなものかしら。じゃあまずは私が読んで見るのだわ。貸しなさい」

「真紅・・・お前が漫画なんて珍しいな」
「あら、漫画も中々いいじゃない。あまり人の見掛けに惑わされては駄目よ」


真「ふふ、今日は待ちに待った紅茶の日よ。つまり行く行くは私の日とも言える光栄な日。さて、ジュン達は何をしてくれるのかしらね」

ジ「ふあ…」
真「おはようジュン」
ジ「はよー」
真「………」チラチラ
ジ「…ん?どうかしたか?」
真「…別に。(まあ、朝一番でプレゼントを渡すなんてこともないでしょう)」

ジ「お昼ピザとるけどいいか?」
真「ええ」
ジ「飲み物は?」
真「この真紅の一文字を名前に冠した名誉ある飲み物『紅茶』もしくは“tea”」
ジ「……おお、わかった」
真「よろしく。(お楽しみはじらすものなのよね。まったく変なところで几帳面なんだから)」

ジ「じゃあお休みー」
真「………ええ……お休み……」ズ~ン
ジ「…あのさ」
真「!?…な、何かかかかしら?」パァアアア
ジ「なんか今日元気なかったみたいだから、これ買い物行った時に買ったんだ。やるよ」つ『紅茶キャンデー』
真「………どうも」
ジ「おう、じゃあお休み」
真「………」

真「………おいしい」コロコロ








真「さ、鯖の味噌煮ですって…?も、もちろん作れるのだわ。だって、鯖の味噌煮でしょう?だから鯖を味噌で煮ればいいのよ!」

真「お鍋に味噌を入れて…えっと、少しは水を入れた方がいいのかしら?あ!味噌煮って、お味噌汁で煮ればいいってことね!?ふふふ、さすが私。常に成長を続けるできる女…」

真「よし、完成よ!さあジュンのに食べさせるとしましょう。あまりの美味しさに涙するといいのだわ!」

ジ「…で、これはなんだ?」
真「鯖の味噌煮よ」
ジ「僕にはドロドロの味噌汁に鯖が浮かんでいるようにしか見えないんだが」
真「素晴らしいじゃないの。鯖を味噌で煮れば味噌煮でしょう?」
ジ「違う、これは可哀想な鯖だ」
真「何でもいいから、早く食べて頂戴」
ジ「出来るわけないだろ!?じゃあまずお前が食ってみろ!」
真「イヤよ、気持ち悪い」
ジ「………」 







のり「鯖をお味噌で煮込むときは、臭みが抜けるように生姜を入れるのがコツよぅ!
   味噌煮込みだけに、生姜を入れるのがミソ…なーんてね! 」

真紅「……ありがとう、参考にするわ 」


その夜……―――



真紅「鯖の臭みを取るには……確か………何だったかしら?
   ……まあ、匂いを取るならコレが一番ね 」


   コトコト…   シュッシュッ…


真紅「ふふふ……こんなに素晴らしい料理を作れると知れば、
   少しはジュンも私の有難みに気付くでしょうね……ふふ……ふふふふ…… 」



―※―※―※―※―



『今日は鯖のファブリーズ煮込みを食わされた。
 何が原因かは分からないけど、真紅は僕に対してかなり怒っているみたいだ…』
              桜田ジュンの日記より 抜粋







「どうしてここに来たの?」

「……暇だったし」

嘘ね。貴方は私に会いにきた。

「また、本を読みに来たの?」

「…そうだよ。続き読まないとな」

馬鹿ね。一冊の本を読むのに何週間かけるつもりなの?
どうせ貴方は今日も私をずっと見つめて時間を潰すのだわ。
いい加減それが無駄な時間の使い方だと悟れないものなのかしら?
こんなにも私は、こんなにも…待ち続けているのに。

「今日もさ…」

いつも通りの私の思考を、遮るように貴方は言葉を発した。

「今日も…何?」

分かってる。そう今日も、今日も貴方は立ち止まったままなのでしょうね。
そしてそれは…

「今日も…真紅は同じ本を読んでいるんだな。」

…それは私も同じなのでしょうね。

図書館の一角。二人だけの読書スペース。
今日も私達は一頁も読み進むことなく、物語の続きをただ待ち続けていた。





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