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あなたは知らないでしょう。

私がいつから、あなたを見ていたかを。
入学当初で一目惚れして、それからずっと見ていたのよ。


あなたは知らないでしょう。

私がわざと、あのボックス席だけの電車の時に一緒になっていたのを。
あなたがいつもそっけなく投げてくるポッキーが、私が一番好きなお菓子なんだよ。


あなたは知らないでしょう。

私がどんな気持ちであなたを見ていたかを。
そんなに下ばかり見ていると、首痛くするのに。


あなたは知らないでしょう。

私は本が大嫌いだってことを。
あなたを独占してしまう本が、私は嫌いなの。


あなたは知らないでしょう。

入学してから今日まで、あなたは一度も私と目を合せてくれなかったことを。
私が覗き込むと、すぐに目を逸らしちゃったのよね。


あなたは知らないでしょう。

あなたの近くにいる時、私の顔が真っ赤になってたことを。
周りのみんなは気づいてたのに、あなただけ分かってくれなかったな。


あなたは知らないでしょう。

修学旅行のとき、ずっと私が隣にいたことを。
他の人とばかり話してて、私には話しかけてくれなかったよね。


あなたは知らないでしょう。

旅行先のアメリカであなたが買ったペンダント。
私も同じのを買ったんだよ。私も最初は知らなかった。


あなたは知らないでしょう。

あなたが気に入ってる指輪、私がずっと前から左の薬指に嵌めてることを。
あなたがその指輪を買う前から、私も持っていたのにな。


あなたは知らないでしょう。

私には彼氏なんていないってことを。
好きな人がいるってクラスの子に言ったら、彼氏がいるってことにされちゃった。


あなたは知らないでしょう。

今日、私があなたに告白しようとしていたことを。
なのにあなたったら寝ちゃうんだもの、言えなかったよ。




あなたは、覚えていないでしょう?

千年前から、私がずっとあなたを愛していたことを。
何度もあなたを好きになったのに。
あなたに愛されることは、なかった。
今回も、私を愛してくれなったのね。


──だから、もう愛してあげない。


私はもう、千年もあなたを愛した。
少し疲れちゃったのよ。
私は、すこしあなたから離れるわ。
ひとりで考えるから。
だから、私はあなたにさよならするね。


でも……


ねえ、私があなたを嫌いになったなんて思わないで。
私は千年、あなたを愛した。
これからの千年も、私はあなたを想っているわ。
辛いときには、いつもあなたを思い出していたもの。
でも、もう愛してあげないって決めた。
だから……


もし、もしもよ。
私を愛してくれるなら、今度はあなたが私を探して。
そうしてくれたなら、絶対、必ず、私はあなたに会いに行く。
必ず、絶対、私はあなたを愛するから。
もし、私たちが愛し合えたなら。
私の千年が報われる日が訪れるなら。
もし、一緒にいても良いのなら。


私はもう、あなたから離れたくない。
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