新規作成
新規ページ作成
新規ページ作成(その他)
このページをコピーして新規ページ作成
このウィキ内の別ページをコピーして新規ページ作成
このページの子ページを作成
新規ウィキ作成
編集
ページ編集(簡易版)
ページ名変更
メニュー非表示でページ編集
ページの閲覧/編集権限変更
ページの編集モード変更
このページにファイルをアップロード
メニューを編集
右メニューを編集
バージョン管理
最新版変更点(差分)
編集履歴(バックアップ)
アップロードファイル履歴
ページ操作履歴
ページ一覧
ページ一覧
このウィキのタグ一覧
このウィキのタグ(更新順)
このページの全コメント一覧
このウィキの全コメント一覧
RSS
このウィキの更新情報RSS
このウィキ新着ページRSS
ヘルプ
ご利用ガイド
Wiki初心者向けガイド(基本操作)
このウィキの管理者に連絡
運営会社に連絡(不具合、障害など)
ローゼンメイデンが普通の女の子だったら @Wiki
操作ガイド
新規作成
編集する
全ページ一覧
登録/ログイン
ローゼンメイデンが普通の女の子だったら @Wiki
操作ガイド
新規作成
編集する
全ページ一覧
登録/ログイン
ローゼンメイデンが普通の女の子だったら @Wiki
この町大好き!vol.4
メニュー
トップページ
メニュー
Q&A
簡単な注意事項(新規住人必読)
Wikiの操作方法
Wikiの編集方法 Ver.2
テンプレ案
短編
長編
連載中
名前変換ドリーム小説
その他のコーナー
リンク
更新履歴
(100件まで)
業務連絡
更新履歴
取得中です。
『もしゃ……もしゃ……』
新聞部の部室から、何とも言えない音がする。
『もしゃ……もしゃ……』
窓の外に降る雨は、梅雨の最期のあがきと言わんばかりの大雨。
『もしゃ……もしゃ……』
真紅が新たな煎餅に手を伸ばす。
『もしゃ……もしゃ……』
湿気で歯ごたえの無くなった煎餅を囲む4人の少女。
『もしゃ……もしゃ……』
誰がどう好意的に解釈しても、異様な光景。
『もしゃ……もしゃ……』
くぐもった咀嚼音以外、何の会話も聞こえない。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ~ この町大好き! vol.4 ~ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「いい加減にして頂戴! 」
最初にキレたのは、真紅だった。
真紅は立ち上がり、机の上に置かれた煎餅の山を指し示した。
「何が悲しくって、こんなお葬式みたいな雰囲気でお菓子を食べる事になったの!? 」
「…それもこれも…この雨のせいですぅ… 」
どんより顔で翠星石が煎餅をもしゃもしゃ食べる。
そう。
誰のせいでもない。
全ては梅雨という名の魔物が成せる業だった。
「…そうね…ごめんなさい。取り乱したわ… 」
真紅はそう言い、再び煎餅に手を伸ばした。
食べ物を捨てる訳にもいかず…かといって、このまま置いていてはカビてしまう。
仕方無しに、全員でふにゃふにゃした煎餅を(おなかの中に)処分しよう…
それが本日の新聞部の活動だった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「…流石にこれは…しんどいね… 」
いつもクールな蒼星石も、減る気配の見えない煎餅を前にゲッソリした。
「…もう、お腹一杯よぉ… 」
水銀燈もしんどそうにため息を漏らした。
「認めたくないものね…若さ故の過ちは… 」
食べ過ぎた真紅は椅子にもたれかかり、虚ろな目をしている。
部員一同、満身創痍なのは誰の目にも明らかだった。
翠星石は…
部長として苦肉の決断を迫られる。
このまま作戦(食事)を続けて、見えない勝機に賭けるか…それとも……
やがて…
翠星石は静かに席を立ち、煎餅が大量に詰まった箱を手に取った。
「…私に…考えがあるですよ…。こんな時は… 」
静かな声で、全員の注目を集める。
「……丸投げですぅ!! 」
それは、人として最悪だ。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
と、いう訳で。
翠星石たち新聞部は、とある別の部の活動場所までやってきた。
「ここの放送部の連中がコンテストに出場する、と聞いたですぅ。
その彼女達にインタビューを行い…そして、『お礼』として煎餅を渡してやるですよ! 」
何やら、人として大切な事を忘れ去っている翠星石の発言。
だが…彼女には考えが有った。
勢い良く放送部の扉を開け放つと、そこには―――
鉄の胃袋。悪食の神。雪華綺晶の姿が!
あと、薔薇水晶も。
翠星石は二人に近づくと、早速インタビューの交渉を始めた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
とりあえず、お昼の放送の収録現場の見学は許可してもらえた。
アポ無しで突撃してそこまで出来れば、まあ上出来だろう。
そして……
~~~~~
「皆さん、こんにちは。お昼の放送の時間です。
本日は皆さんから受けた音楽のリクエストと、邦楽トップチャートをお届けしますわ 」
「……… 」
「ええ。お送りするのは、私、雪華綺晶と 」
「……… 」
「はい。ちょっと無口なばらしーちゃんの二人です。
それでは、先ずはお便りを。え…っと、『匿名希望なのだわ』さんからの相談、ですわね 」
「……… 」
「早速、読んでみますわ。…えー…『私は胸が無いせいで不人気と――― 」
~~~~~
「…薔薇水晶、全く喋ってないね… 」
「マイクの電源が切れてるんじゃないのぉ? 」
「いいえ…彼女、全く口を開いてないのだわ…! 」
「…あれでよく、放送として成立するですぅ… 」
~~~~~
「―――…という訳で、今週のトップ4までが出揃いましたわ。気になる1位は、何でしょうね? 」
「……… 」
「ふふふ…そうですわね。その他にも新曲のリリースが沢山ありましたし、楽しみですわ 」
「……… 」
「あら?もう、そんなお時間ですの?
それでは気になるトップ3の発表の前に、皆さんからのリクエストを。
え…っと、ペンネーム『スィドリーム』さん。本名、翠星石さんからのリクエストで―――― 」
~~~~~
「な…!?アイツ今、ペンネームが書いてあるのに本名まで読んだですぅ!! 」
「そうかしらぁ? 」
「気のせいよ 」
「聞き間違いじゃないかな? 」
~~~~~
「―――…が、今週の1位でしたわ。少し意外でしたわね 」
「……… 」
「ええ。それでは、そろそろお別れの時間ですわ。本日お送り致しましたのは、私、雪華綺晶と 」
「……… 」
「ちょっぴり恥ずかしがり屋なばらしーちゃんでした 」
~~~~~
「…ねえ、誰か…薔薇水晶が喋った所、見た子いるぅ…? 」
「残念ながら…彼女は一切喋ってなかったね… 」
「…これは…意外な事実が判明したのだわ… 」
「ちょ!?アイツ私の事、本名で呼んでたですよね!? 」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
その後、翠星石はお礼にと煎餅の山を雪華綺晶と薔薇水晶に渡し…
それから彼女達が放送部を後にするまでの5分足らずの時間で、いつの間にか煎餅は消えていた。
新聞部の面々は、どこか背中に空寒いものを感じながら、放送部を後にした…。
そして…翌日。
彼女達は…因果応報というのか、湿気た煎餅を食べ過ぎたせいで全員、お腹を壊して学校を休んだ。
でも雪華綺晶は無事だった。
そして、その日の学園は…
新聞部達が欠席した学園は……
本っっっっっ当に!久々に!平和だった。
タグ:
+ タグ編集
タグ:
このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの
プライバシーポリシー
と
利用規約
が適用されます。
タグの更新に失敗しました
エラーが発生しました。ページを更新してください。
ページを更新
「この町大好き!vol.4」をウィキ内検索
最終更新:2008年06月24日 22:30