新規作成
新規ページ作成
新規ページ作成(その他)
このページをコピーして新規ページ作成
このウィキ内の別ページをコピーして新規ページ作成
このページの子ページを作成
新規ウィキ作成
編集
ページ編集(簡易版)
ページ名変更
メニュー非表示でページ編集
ページの閲覧/編集権限変更
ページの編集モード変更
このページにファイルをアップロード
メニューを編集
右メニューを編集
バージョン管理
最新版変更点(差分)
編集履歴(バックアップ)
アップロードファイル履歴
ページ操作履歴
ページ一覧
ページ一覧
このウィキのタグ一覧
このウィキのタグ(更新順)
このページの全コメント一覧
このウィキの全コメント一覧
RSS
このウィキの更新情報RSS
このウィキ新着ページRSS
ヘルプ
ご利用ガイド
Wiki初心者向けガイド(基本操作)
このウィキの管理者に連絡
運営会社に連絡(不具合、障害など)
ローゼンメイデンが普通の女の子だったら @Wiki
操作ガイド
新規作成
編集する
全ページ一覧
登録/ログイン
ローゼンメイデンが普通の女の子だったら @Wiki
操作ガイド
新規作成
編集する
全ページ一覧
登録/ログイン
ローゼンメイデンが普通の女の子だったら @Wiki
狂った果実2
メニュー
トップページ
メニュー
Q&A
簡単な注意事項(新規住人必読)
Wikiの操作方法
Wikiの編集方法 Ver.2
テンプレ案
短編
長編
連載中
名前変換ドリーム小説
その他のコーナー
リンク
更新履歴
(100件まで)
業務連絡
更新履歴
取得中です。
4時間目の終わり。昼休みの開始を告げるチャイムの音と共に、水銀燈が席を立つ気配がした。
同時に僕は席を立ち――脱兎の如くの勢いで教室から駆け出す。
まさに、条件反射。
『生きる』という本能に付き従い、僕は廊下をひた走る…。
…あれ?
たしか…『毎日昼食を自主的に奢る。その代わり、カツアゲはされない』
そういう約束を昨日交わしたんだっけ?
僕とした事が…そそっかしくも、昔の悪い癖でついつい逃げ出してしまったよ…
ニヒルな笑みを浮かべて、額に浮かんだ汗を指で弾く。
今すぐに帰って、水銀燈に謝ろう。
きっと…笑って許してくれるだろう。笑いながら…殴ってね……ふふ……
僕は少し遠い目をしながら振り返り―――
同時に僕の首に水銀燈の延髄蹴りが炸裂した!―――
ああ、自己紹介が遅れたね。
僕は桜田ジュン。
学園一の美人、水銀燈に蹴られ…ボロ雑巾みたいになってる、可哀想な高校生です。
「…下僕としての自覚が足りないみたいねぇ…?」
廊下の真ん中で、水銀燈は『椅子』に座りながら、優雅に足を組む。
「でも…今回だけは、特別に許してあげるわぁ」
そう言い、僕を見下ろしてくる。
ああ、僕かい?
僕はちょうど、地面に四つんばいになって『椅子』になってる所さ!
これがまた…水銀燈のお尻の感触が背中でぷにぷにと…
「フヒ…フヒヒ……」
知らず知らずの内に声が漏れていたようで、水銀燈に思いっきり後頭部を殴られたけどね!
ああ、さっき水銀燈が僕の事を下僕、って呼んでたのは……
それは昨日の出来事まで遡るんだけど…―――
~~~~~
僕は首根っこを捕まれ、ズルズルと水銀燈に引き摺られていた。
これはマズイ。
何がマズイって、水銀燈が向かっているのは、屋上だって事だ。
100パー突き落とす気だ。
ヤバイ。殺られる。
僕は哀れな子羊よろしく、ガタガタと震える。
水銀燈が屋上へ至る、最後の階段を昇る音が、コツコツ響く…
(い…嫌だ!死にたくない!!)
僕は必死に手すりにしがみ付くが…そんな程度では、水銀燈が階段を昇る妨げにはならない。
僕より細い腕なのに僕より遥かに強いのは、何でなんだぜ?
僕の思いや願いを全て無視するように、水銀燈は屋上への階段を昇りきり――
(ああ…太陽があんなに眩しかったなんて…今まで気が付かなかったよ…)
そして軽く腕を振り、僕を投げ飛ばした――
僕の体が、まるで木の葉のように宙に放り出される―――
(―――…僕は…もう死ぬんだね……さようなら…姉ちゃん……
できれば……僕のPCは、中身を見ずに捨てて欲しいな……
あと…次に生まれるときは……二次元の世界に……―――)
ドベチ!
そんな音と共に、僕は地面に落ちた。
…地面に?
よく見るとそこは、なんって事は無い。屋上の石畳の上だった。
「は……はは…ははは…」
安堵感と共に、僕の口からは乾いた笑いが漏れる。
だけど…すぐに、何も助かってない事に気が付いた。
目の前には、相変わらず射すくめるような視線で僕を睨む、水銀燈の姿…
どうすべきか、一瞬で判断する。
土下座?ノーだ。そんなのスマートじゃないし、今更通用するとも思えない。
こんな時こそ…『交渉力』の腕前が試される瞬間なんじゃないかな?
僕は姿勢を正し、正座しながら、まるで祈るように手を合わせながら叫ぶ事にした。
「お願いです!何でもします!命だけは助けて下さい!
もちろん、誰にも言いません!水銀燈が実は黒薔r――ぶふぉお!?」
僕の脳天に水銀燈の踵落としが突き刺さり、それ以上の発言は許して貰えなかった。
まあ、パンチラが見れたから僕は許すけどね!
地面をのた打ち回る僕に追い討ちをかけるように、水銀燈が僕を踏みつけてくる。
えぐるように、グリグリと足に力を込めながら……。
いや、勘弁して下さい!お願いですから!お願い!もっと!違う!勘弁して!
暫くして…
完全にグッタリした僕の姿を一瞥しながら、水銀燈が声をかけてきた。
「……私なりの、精一杯の譲歩よ…二度は言わないわぁ…よぉく聞きなさい…」
僕は何とか顔だけを起こし、水銀燈に視線を向ける。
「…全て忘れなさい…それと、カツアゲは辞めにするわぁ…その代わり、自主的に私に貢ぎなさぁい」
太陽を背に、水銀燈が正面から僕を見据える。
「そして…そうねぇ…あなたには……私の下僕になる名誉をあげるわぁ…」
…え?どこを譲歩したの?
全然わかりません><
そんなキョトンとする僕を他所に…
威圧的な…王者の風格すら漂わせながら、水銀燈が僕の目の前に歩み寄る。
「…誓うがいいわぁ…私に仕えると……」
お前はアレか!?
帝王か!?戦国武将か!?
脳が叫びを上げるも…僕は動けなかった。
太陽を背に、『私に仕えろ』と命令してくる、絶世の美女。
その姿はあまりにも美しく…――神々しくすら感じた…
だが、かろうじて残る僕の理性が叫ぶ。
(立て!立ち上がって屋上から逃げろ!今すぐ平穏な日常に帰るんだ!)
そして僕は…立てなかった。
立てない理由が有った。
だって…立ったら『たってる』ってバレるから…
自分の若さが恨めしい。
水銀燈の美しさが憎らしい。
結局、何のリアクションも返せずに居た僕を…水銀燈はそれを肯定と解釈したのだろう。
ニヤリと口の端に不敵な笑みを浮かべると、優雅に足を組んだまま、僕にこう言った。
「…良い子ねぇ…下僕として…たぁっぷり調教してあげるわぁ……」
妖しい笑みを浮かべながら、僕を見下ろしてくる水銀燈の視線…
僕は思わず、ゾクゾクし……いや、何でもない。
……――――
と、まあこんな流れで、僕は水銀燈の下僕になってしまった訳だが…
正直、カツアゲの方がマシだったかもしれない。
財布に来るダメージはそのままに、彼女の気まぐれにも気を使わなくっちゃいけないからね…
そんな僕の下僕生活初日。最初の昼休み。
~~~~~
「スーパーデラックス花丸ハンバーグ定食と、ヤクルト……あと、素うどんを…」
僕は食堂のカウンターで二人分の昼食を受け取り、振り返って水銀燈を探す。
殊勝な事に、水銀燈が席を取っとくと自分から言ってくれたが…
多分、食堂の列に並ぶのが面倒なだけだろうな。
とにかく、水銀燈を探すと…いや、探す必要も無かった。
まさに爆心地というのか、むしろ平和な空間というのか…
混雑した食堂内で唯一、広々とした空間が広がっていた。
――電車に乗ったら、その車両の乗客が全員、別の車両に移動しました――
そんな昭和のヤンキー列伝みたいな事を、身に纏うオーラーだけでやってのける彼女。
正直、近づくのはかなり勇気がいるが…ここで逃げたら、間違いなく殺される。
僕はなけなしの勇気を振り絞って、水銀燈の向かいに座った。
「…遅かったじゃないのよぉ」
水銀燈が不快感丸出しの声を上げる。
「いや…列が混んでたしさ…」
僕はありのままの事実を伝える。
「……ま、いいわぁ」
水銀燈はそう呟き、食事が始まった。
ナイフとフォークを器用に使い、水銀燈は料理を口に運ぶ。
カチャカチャと聞こえる金属音も、何故か優雅なリズムのように聞こえる。
学校の食堂だというのに、非の打ち所の無いエレガントな動作。
周囲の喧騒と…僕の目の前に有るのが素うどんじゃなかったら、高級料理店と勘違いしてしまいそうだ。
(こうやって普通にしてると……)
―――なんって綺麗な人なんだ―――
僕は不覚にも、食事をする水銀燈の姿に見とれ…
彼女も、そんな僕の視線に気が付いた。
水銀燈は食事の手を止め、水を一口飲む。
そして身を乗り出し―――
「…食事中のレディーをジロジロ見るもんじゃないわよぉ…?」
そう言い、ニヤリとしながら僕の首筋にナイフをあてた。
…うん、前言撤回。
美人だろうが何だろうが、コイツは悪魔だ。
小悪魔系とかそんなレベルじゃない。鬼だ。魔王だ。デーモンだ。でもちょっとゾクゾクした。
タグ:
+ タグ編集
タグ:
このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの
プライバシーポリシー
と
利用規約
が適用されます。
タグの更新に失敗しました
エラーが発生しました。ページを更新してください。
ページを更新
「狂った果実2」をウィキ内検索
最終更新:2008年06月22日 12:20