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「真紅、ちょっと」
「何?蒼星石」
「キミ、この間僕の鋏を貸して欲しいと言っていたよね」
「ええ、それがどうかして?」
「貸してもいいんだけど…その……」
「??」
「…実はこの鋏、悪霊が取り憑いているんだ…」
「何を馬鹿な事を言っているの」
「信じていないね。僕の右手を御覧…」
「ど、どうしたの?真っ赤になってるじゃない!」
「鋏に取り憑いた霊の仕業さ。使おうとすると…こう、火傷しそうになる」
「…大変ね」
「それでも、キミはこの鋏を使うかい?」
「え、遠慮しておくわ。もう用事は済んだもの」
「そう、ならいいよ。良かった」
「え、ええ」

「蒼星石も災難ね……」
「ちょっとぉ、真紅ぅ」
「あら水銀燈。乳酸菌摂ってる?」
「私の台詞を取っちゃいやぁん」
「シナ作られても私が困るわ。どうしたの?」
「どうって事じゃないんだけどぉ…真紅ぅ、貴女誰連れてるの?」
「誰って、誰も連れてなんていないのだわ」
「嘘ぉ。だって貴女のすぐ隣に、髪の長い女の人が居るわよぉ」
「性質の悪い冗談はお止めなさい。私は一人だわ。誰も連れてなど居ない」
「うぅーん…じゃあ、私の目に映ってるこれは誰かしらぁ…」
「身に覚えは無いし、誰も連れてるつもりはないのだわ。他に用が無いなら行くわよ」
「え、ええ。気をつけてねぇ」
「何に気をつけろというの…」

「全く、水銀燈の冗談は性質が悪いわ」
「おや、真紅じゃねーですか。…もしかしてデート中です?」
「デートって何?」
「だってほら、すぐ横に綺麗な長い髪の女の人が居るですよ」
「私は一人なのだわ」
「真紅、目ン玉腐ったですか。現に真紅を見て微笑んでるです」
「始めから最後まで一人なのだわ。誰も連れてなんていない」
「おかしいですね。じゃあ翠星石の目の前に居る人はどういう事ですか」
「さあ?私には解らない」
「…あ、真紅の頬にキスしたですよこの人。まったく仲がいいですね」
「されてなんていないわ」
「あ、今度は抱きついてるです…ああもう、あんまり邪魔しちゃ悪ィですね」
「翠星石、ちょっと…」
「お邪魔虫は退散するですー。幸せになるですよ!」

「あ。真紅ぅー、真紅なのー!」
「ご機嫌いかがかしらー?」
「雛苺に金糸雀。相変わらず元気そうね?
「元気元気なの!真紅は元気ないの?」
「私は元気なのだわ。いたって健康」
「真紅は蒼星石に負けないくらいの健康優良児かしら」
「うらやましいのー」
「羨ましがってもどうにもならないのだわ。日頃の節制を心がけて──」
「「ひっ」」
「な、何?二人とも」
「ななな、なんでもないの!」
「カナ、用事を思い出したかしら!」
「あーんずるい、ヒナもー!!!」
「あ、ちょっと!!」

「ま、全く…冗談にも程があるのだわ…」
「…………真紅」
「きゃ!?ば、薔薇水晶…驚かさないで頂戴」
「…………何に、怯えてるの?」
「お、怯えてなどいないのだわ」
「…………可哀相」
「え?」
「…………真紅、可哀相」
「か、可哀相って何が」
「…………真紅の隣に居る…女の人……」
「だ、誰もいないのだわ」
「…………気付いていないのね…貴女、狙われている…」
「ね、狙……」
「…………真紅の首に…手が回って…もうすぐ……」
「い、いやあああああ!!!」
「…………真紅…可哀相………」

「はあ、はあ、はあ…嫌よ、死にたくない…誰か、助けて……」
「──うふふふ」
「あ、あれは…蒼星石に翠星石、それに水銀燈…?」
「全く、真紅は単純ですぅ」
「真紅のお馬鹿さん、すーっかりだまされてるわぁ」
「僕までつきあわせるなんてひどいよ…食紅使わせてさ」
「でも、蒼星石の仕掛けがあったから上手く行ったのよぉ」
「それよりカナの演技力を褒めるかしらー!」
「ヒナもヒナもー!」
「…………真紅…可哀相…でも…楽しい…」
「いっつもいばりくさってるから、いいオシオキです。これでちったぁ大人しくなるですね」
「ほぉんと、お馬鹿さんのくせにナマイキなのよぉ」
「まあまあ…真紅だってわざとああしてるわけじゃないんだから…」
「薔薇乙女随一の頭脳派を差し置いてテストで満点取るなんて許せないかしら!」
「金糸雀も…もうやめな………よ…………」
「蒼星石?どうしたです………ひぃ!?」
「あーなーたーたーちー………」
「あ、あぁら真紅。乳酸菌摂ってるぅ?」
「お黙りなさい!寄って集って人を騙すなんて、何を考えているの!?」
「し、真紅が怖いのー……」
「…………真紅…怒ってる…」
「全員歯を食いしばりなさい!絆パンチをお見舞いするのだわ!!」
「「ひやー!!」」

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