翠「先生、回診のお時間です」
ジ「分かりました、参りましょう」
ジ「柿崎さん、調子はどうですか?」
め「うふふふ、おかしな事言うのね先生・・・私もうすぐ死ぬのに」
ジ「そんな事はありませんよ」
め「・・・・・気休めはやめて」
ジ「・・・蒼星石君」
蒼「わかりました」
め「な・・・何をするの?」
蒼「脈拍正常、心音雑音無し、呼吸音問題無し、体温平均値、その他全て正常です」
ジ「翠星石君、カルテを」
翠「はいです」スッ
ジ「柿崎さん・・・精密検査の結果あなたは健康も健康です、心臓の病なんぞとっくに完治しています、貧血ですらありません」
め「・・・・ちっ」
ジ「・・・・・・とっとと退院して下さい」
め「嫌よ!今更社会復帰なんてしたくないの!このまま緩やかに死にたいの!」
ジ「そんなのしったこっちゃありません、とっととおん出て社会の荒波に揉まれて下さい」
め「嫌よ!こうなったら何が何でも居座ってやるわ!」
ジ「蒼星石君、柿崎さんが退院なさるそうです」スッ
蒼「わかりました」ガシッ
め「ちょ・・・は・・・離しなさいよ!」ジタバタ
蒼「黙れニート」ズギャン
め「ひぃ」ビクッ
翠「・・・絶対またきますですよあいつ」
ジ「そうですね・・・次きたらロッカーにでもブチ込んでおいて下さい」
翠「とにかく・・・また今日も一人尊い命を救いましたですね」
ジ「ああ、現代社会に溶け込もうとしないマイノリティが居る限り、僕は闘い続ける!」
蒼「働かないで食べるご飯は美味しい?」ズギャン
「うゆ…雪、溶けてきてるの…」
「今日はお日様出てるし…、まぁ、仕方無いかしら」
「…ちょっぴり、寂しいの…」
「……?」
「雪って、溶けちゃうと…全部消えちゃうの……」
「…そ、それは……」
「全部お水になって……跡形も無く……」
「………当たり前かしら」
「…うゆ……」
「だって、次に降らせる為に、雪のお姫様が雪を集めてるんだもの」
「…ほぇ?」
「降った雪は、ちゃんと雪のお姫様の元に返すの。昨日作った雪だるまも。返したら、何時かまた、お姫様が降らせてくれるかしら」
「…本当?」
「きっと。…だから……」
「…雪のお姫様凄いの!今度は、いっぱい降らせてくれると良いなぁ♪」
「…まったく、世話の焼ける子かしら…」
薔「ジュン…銀ちゃん食べたでしょ?」
ジ「食べてないよ」
薔「口に黒い羽がついてる」
ジ「食ーべーまーしーたー!」
薔「私の洗脳ヤクルト使って?」
ジ「使っ…たかもしれませんばらしー印の洗脳ヤクルト!」
薔「保守だよ~」
紅「ジュン、さっきからなにをニヤニヤしているの?」
ジ「んー…なんていうか……」
絶対に背を伸ばしたい!
この歳で・・・と諦めないでください。
遺伝だから・・・と諦めないでください。
5cm伸ばす身長法!
ジ「最近のwikiが妙に素敵なんだ」
紅「携帯の人にはなんのことだかわからないわね」
【泣いたら】【笑おう?】
蒼「やーい不人気ー」
銀「不人気ー」
真「くっ…」
雪「真紅!悲しむことはありませんわ、私なんてもっと」
真「いや、貴方は無人気」
雛「存在感ないのー」
雪「うふふ…」
薔「やめてテディベアに白薔薇刺すのやめて泣かないで」
雪「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
金「銀ちゃん!鍋をつつくかしら」
銀「唐突な話ねぇ。具材は…ってなにその山のような白菜は」
金「それはもう複数短編100回記念だから」
銀「白菜…百回…?」
金「白菜百歳かしら」
銀「はっ、私を誘ったのって」
金「金さん銀さん」
銀「く、くだらないわぁ…」
蒼「先生、また回診です」
ジ「もうそんな時間ですか」
ジ「調子はどうですか?雪華綺晶さん」
雪「あんまり良くないです・・・」
ジ「そうですか?脈は・・・」
雪「あ・・・・・・」ドキドキ
ジ「正じょ・・・・あれ?早くなった・・・・もしや不整脈なんじゃ・・・」
雪「いえこれはあの・・・・その・・・」
ジ「うむぅ・・・心音を聞きたいので前を開けてもらえますか?」
雪「はい・・・」ドックンドックン
ジ「・・・・!・・・・・・!!」ススッ
雪「んっ・・・・・あぅ・・・・・」ビクッ
ジ「・・・・・・もしかして熱っぽかったりしますか?」
雪「だ・・・大丈夫です!」ドキドキ
ジ「本当ですか?」スッ ピトッ
雪「んっ」ピクッ
ジ「ほら、おでこは少し熱があるみたいですよ、ゆっくり休んで下さいね」ニコッ
雪「は・・・はわわわわわ・・・」
蒼「そこまでだよこのジゴロ」シュバッ
ジ「ひごっ・・・・な・・・・何故・・・・・」ドサッ
翠「仕事中は素でやってるから逆にタチが悪いんですよ」
雪「・・・・・・・・」ポカーン
蒼「とにかく今日もまた桜田先生の毒牙から患者さんを救ったね」
翠「そうです、この病院に女性が居る限り私達は闘い続けるんです!」
蒼「先生、患者さんがお見えです」
ジ「お通ししてください」
ジ「草笛さん・・・ですか、今日はどういたしましたか?」
み「胃がここ2~3日キリキリ痛いんです・・・」
ジ「胃・・・ですか・・・痛んだ食べ物等を摂取した心当たりは?」
み「いえ・・・ここのところ外食が多いのでそれは無いと思います・・・」
ジ「ストレス性の胃炎かもしれませんね・・・そちらの方の心当たりはありますか?」
み「・・・・小さな女の子が好きなのはおかしいでしょうか?」
ジ「?別におかしくないと思いますが」
み「小さな女の子を着せ替えて愛でたいと思うのはおかしいでしょうか!?」ガバッ
ジ「普通ですよ」
蒼「ちょっと待て」
み「でも・・・・世間の目は私に冷たいんです・・・・このままだといずれカナも私の事を嫌いに・・・」ウワァァァ
ジ「草笛さん!」
み「は・・・はいっ!」
ジ「例えばです、公園に咲く花を見て綺麗だと思うのは良くないことでしょうか?・・・そんな筈はありません
そしてその花に水をあげる事は良くない事でしょうか?もちろんそんな筈もありません!!
綺麗な物を綺麗だ、好きな物を好きだ、何かを愛し、愛で、尽くしたいと思うその心こそ人の心ッ!
それを包み隠して個人をかき消そうとする風潮に飲まれる事こそ愚の骨頂!だから叫ぶのです!声高に!私は小さい女の子が好きだ!と」
み「わ・・・私は間違ってました・・・」
ジ「良いのですよ、世の中多数派が必ずしも正しいわけではないのですよ」
み「目が・・・目が覚めました!それになんだか胃の調子も良くなってきました!なんだかムクムク創作意欲が沸いてきたので失礼します!」ダダッ
ジ「お大事に!」
翠「・・・・・突っ込むタイミングを逃しましたです」ポカーン
翠「まぁとにかく今日もまた一人尊い命を救いましたですね!」
ジ「この世に悩める子羊が居る限り、僕は闘い続ける!」
蒼「常に速通報できる環境を整えております」
【うずしお】【ぐるぐる】
雪「『うすしお』?なんだか美味しそうなスレタイですわ。しかし『ぐるぐる』とは…ポテチが空を舞っているのでしょうか…?」
ジ「その想像力は賞賛に値するな」
薔「『たてすじ』?なんだかムラムラするスレタイだね!しかも『ぐるぐる』しちゃうんだ~!」
ジ「その想像力は軽蔑に値するな」
「はぁ……凄い雪ねぇ……」
都会の光が眩しい、騒がしい様で寂しい世界。
白い息を吐きながら、空から降る白いモノに、溜め息を吐く。
「…………」
白い氷の粒が、銀色の髪に舞い降りる。
彼女を見た者は、きっと目を奪われるだろう。
真っ白な雪を寂しげな眼差しで見上げる、人形の様に美しい娘。
絵になる様な瞬間だった。
「……銀ちゃーん…!」
「?、…ばらすぃ、」
遠くから、左目に眼帯を着けた娘が走ってきた。
「…はぁ…、…はぁ……、こ、これ……」
「…傘届ける為に、走って来たのぉ?傘もささずに……」
呆れながらも、銀髪の娘はフフッと笑った。
走って来た娘から傘を受け取り、傘を開くと、未だ息を整える娘の冷たくなった片手を握る。
「ありがとぉ。じゃあ、帰りましょぉ?」
「…うんッ」
J「やあ、エロ銀燈」
J「何してるんだ?エロ糸雀」
J「おい、エロ星石……って、これじゃどっちか分かんないか
J「エロ苺、うにゅー買ってきたぞ」
J「そんなに食べたら、腹下すぞ、エロ綺晶」
J「何ですっぽんぽんなんだよ、エロ水晶?」
J「真紅、ちょっといいか?」
紅「……」
J「どうしたんだ? そんな恐い顔して」
紅「何で私には『エロ』って言わないのかしら?」
J「そりゃ、貧に――
紅「ひんに?」
J「あっ、いや、それはあれだ。その……好きな女の子をエロい目で見たくないからだ!」
紅「!!」
J「真紅、好きだ!」
紅「私もよ、JUM!」
J(助かった……)
他乙女「「「「「「「納得いかない(各語尾)!!」」」」」」」
薔「誰が……エロだ……」銀「あなたは仕方ないわぁ」
反省はしない保守