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質屋のお客達(返済編)その8

先程金糸雀から連絡があったみっちゃんさんの横暴(借金)とか
ベジータがとうとう欝(原因はアレ)になりそうだとか言うメールとか
めぐさんが長年の病院生活からついに退院できた(これは重要か…)とか
雪華綺晶がまた飲食店を潰した(もう好きなだけ潰せ)とかそういう事はどうでもいい。
まあなら何でこんなに列ねたのかって?それは聞かないでよ。いやマジで。

そんなことが霞むほどの問題は目の前でムスッとしている真紅にある。いや原因としては僕にも問題はあるんだが……。

「お二人ともどうされましたか?」

っと言ったのは白崎さんだ。この気まずい空気を漂わせている原因の生みの親である。

「白崎さん、貴方には私とジュンが『分かれて暮らせて』尚且つ店を開くのに適した物件を探してくれるように頼んだはずなのだわ。」

ちなみに『』ここの意味は玄関が二つに分かれてるということ(わかるよね?)
まあそんな意味不明物件がこの町のどこにあるのかはこの際忘れよう。
僕が悩んでいるのはその物件が見つからなかったといって白崎さんが……

「なのになんで普通の家兼仕事場の物件を持ってきたんの?」
「すいません。あれは照れ隠しで言った冗談かと思ったんです。なにぶんそのような三軒合体した物件がこの町にある可能性は無いに等しかったので。」

というよりそんな三軒合体した物件はあるのか?まあ世の中には変な人がいるからそんなものを建てる人もいるかも知れないが…。

「それに一緒に暮らす覚悟ぐらいはお二人ともあると思ったんです。特にジュンくんは自分の家たる、この質屋を薔薇水晶に預けるぐらいですからね。」

まあそれをしろといったのは真紅なのだが……。こうなることも可能性としてはおいていたしな。
しかし真紅は納得するのだろうか。上手くいけばこの話し自体無かったことになるが、下手をすればそんな物件を捜し出す旅に出さされるかもしれない。
どちらも極論だから大丈夫だとは思う。絶対……んっ~たぶん 

「で?どうするんだよ真紅。やめるか?」
「ああ、それは止めてもらいたいですね。もう話は付けてありますから。」

なんてことをニッコリスマイルで言うんだ白崎さん。僕が楽になる可能性を摘み取るのがそんなに楽しいのか…。

「そ、そうね。それなら仕方ないというものよね。わかったわ白崎さん。」
「それはよかった。後の手続きや店を開くにあたっての作業などは私がやっておきましょう。それではまた後ほど」

なにかブツブツ呟いた後に真紅は了承の返事をした。それに白崎さん満面の笑みで返事をし、店をでていった。
なぜ白崎さんがそこまでしてくれるとかなぜ満面の笑みで頷くとかも気にしないでおこう。しかし今まで幾つの事に目をつぶったんだ僕は?

「さてそれじゃあジュン、アレを返して頂戴。」
「はいはい。わかりましたよ。……しかし最後まで僕の意見と意志を無視してくれたよな。」
「そうかしら?私と暮らせて仕事まで同じなんだから感謝するべきだわ。」

それで僕がどれだけ疲れることか。真紅曰くアレを取出しながら今後のことを考えてみたが、考えただけで疲れるね。
しかし自慢のティーセットをアレ呼ばわりするとはひどいやつだよまったく。

「暮らすにあたってのルールを決めるわ。まずは……」

ゴミ出し、そうじ、料理、経営等々。問題は山積みだ。まああえて言わせてもらえば全部僕がやることになりそうだということだな。

「改めてこれからよろしく頼むのだわジュン。」
「こちらこそよろしく頼むよ真紅。」

不安要素は売るほどあるがまあなんとかなるだろう。成せば成るものだからな。
悪くない未来を期待しつつ今日は真紅と話し合うとする。我が人生に幸あれだ。冗談抜きでね。

終わり

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