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質屋のお客達(返済編)7

本気で言おう。僕の腕はもう限界だ。大きな金属二つに無駄に多い薔薇の花束二つ。半ひきこもりにこれはきつい。
ついでに言うとチャイムが押せないという罠にハマってしまったのだ。さて……どうしようか……。

「ジュン何をバカやってるのですか?玄関の前で止まられると困るですぅ。」
「おっ翠星石か。見ての通り両手が塞がってるんだ。ドア開けてくれよ。」
「はぁ~やっぱりジュンはバカですねぇ。プレゼント持ってきてくれるのは嬉しいですが…。」
「もうバカでいいから早くしてくれ。」
「わかったですよ。」

取り敢えず両腕を失うことなく家に入ることができた。
大袈裟にいいすぎか…。

「蒼星石~~ジュンが来たですよ。」
「そんな大声出さなくても下にいるよ翠星石。水銀燈達はまだだけどね。」
「ふぅ。早めに渡しとくけどコレ返す。」

放り投げたのは翠星石の如雨露だけ。さすがに鋏を投げるのは危ないからね。

「こらジュン。翠星石の如雨露投げるんじゃねぇです。というか…」
「これがプレゼントなの?」
「ああ。プレゼントだから金は取らないよ。」
「あ、当たり前ですぅ。まったく…楽してるんじゃねぇですぅ。」
「まあまあ翠星石。ありがとねジュン君。」

まっもうあんまり時間ないしな。ちょうどよかったってのもあるけど。 

「後その花束なんですか?」
「あ~ベジータのプレゼントだ。」
「……さすが生粋の筋肉バカですね。ベジータは脳みそも筋肉でできてるんじゃないですか?」
「翠星石。そんなに言わなくてもいいじゃないか。」

まああいつは脳みそだけじゃなく臓器すべてが筋肉でできてそうだけとな。

「それでベジータ君は来れなくなったの?」
「そうですぅ。これは文句を言わないと気が済まないですぅ。」
「だから翠星石。そういうことじゃなくて……。」
「…あいつなら梅岡に呼び出されて仕事に戻った…。」

この話なんとなく言いにくいんだが………なぜだろう?

「あっ……そ、そうですか……ならいいですぅ。」
「ベジータ君…まだ先生に追われてるんだ…。」
「らしいな…。……しかし水銀燈達は遅いなぁ?」

さすがに社会人になってまであれだと同情しちゃうよなぁ。学生の時はよくけしかけてた翠星石でも。

「そろそろ来るですよ。…まあ来年はあいつも呼んでやるですよ。」
「というか今年呼んでなかったの翠星石?」
「えっ?まあ………………気にしたら負けですぅ。」
「ちょっとそれどう言うことだい?逃げないでよ翠星石!?」

……まああいつなら呼ばれなくても来るよな。仕方ない仕方ない。しかし本当に水銀燈達は遅いなぁ……。

続く

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