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み「ねぇカナ?どうしてご飯中に携帯持ってるの?」
金「あるスレを守ってるかしら!私達にとって大切なスレかしら」
み「でも片手じゃ大変でしょ?」
金「モーマンタイよ!カナはとっても器用なのかしら」
み「ふ~ん。ところで…さっきからカレーに醤油かけてるけどいいの?」
金「かしらぁあああ!?」
み「で、今倒したお茶がテーブルを伝ってカナの方に流れてるんだけど」
金「きゃあああ!か、片手じゃ拭ききれないかしらぁあああ!助けてみっちゃああああん!!」

 

 


 

 

み「カナ、それは止めたほうがいいと思うんだけど…」
金「見くびらないでみっちゃん!カナはどんな苦難にも耐え抜く自信があるかしら!」
み「う~ん…でもねぇ…」
金「じゃ、行ってくるかしら!」
み「あ!…ああ、行っちゃった…」


ポチャン。
金「きゃあああああ!携帯湯舟に落としちゃったかしらぁあああああ!!!で、電源が入らないかしらぁあああああ!!!」
み「…やっちゃったみたいね。だからお風呂に持ってくなんて止めた方がいいって言ったのに」

 

 


 

 

「もうすぐ完走なの!頑張るのカナリア!」
「はあっ……はあっ……!」
「ご、ゴールなの!おめでとう!カナリア!!」
「か、完走…かしら…!?」
「「ばんざーい!!ばんざーい!!」」

「……10m完走おめでとぉ……」

 

 


 

 

珍しく、金糸雀が早く起きたようです。
眠い目を擦って、階段を降りてきました。

「おはよ~……あら?蒼星石だけかしら?」

金糸雀の視線の向こうには、水色のエプロンを着けていた、蒼星石がいました。

「おはよう。あ、薔薇水晶は朝早くに出かけていったよ。なんか「イベントのサークルの準備がある」とか言ってたよ」
「ふーん……?とりあえず、甘い卵焼きプリーズかしら♪」
「ふふっ……、はいはい」


暫くして、部屋中に甘い香りが広がっていきます。
その香りに、金糸雀の鼻がピクピクと反応します。
待ちきれないのか、台所に来てしまいました。

「…~~この香り、涎が止まらないかしら~♪♪」
「いくら甘めが好きって言っても、取りすぎは禁物だよ?」
「は、はーい…かしら……」

これからは、ちょっぴり控えようと思った金糸雀でした。

 

 


 


み「くぅ…くぅ…zzz…」
金「あぁみっちゃんったら、座ったまま寝ちゃってるかしら。…ん?」
みっちゃんの目の前の机には数枚の書類。どうやら彼女は家でも仕事をしていたようだ。
金「みっちゃん…お仕事頑張ってるのね。」スッ
金糸雀はみっちゃんの背中にこっそりと毛布を掛ける。
金「お疲れ様、みっちゃん…ん?」
そのとき金糸雀はみっちゃんの体にあるものを見つけた。

金「枝毛かしら…あ、ここにも…ここにも。」
そういえば普段忙しくしているためか、最近みっちゃんが美容院に行っているところは見ていない。
そのとき金糸雀の頭にある考えが浮かんだ。

金「そうかしら、カナがみっちゃんの毛先を整えてあげるのかしら!
普段お世話になってるみっちゃんへのささやかな恩返しかしら♪
そうと決まれば…ハサミハサミっと…」

金「う~ん、見当たらないから工作用のハサミで妥協するかしら。
それでは早速…」チョキッ

金「う~ん、やっぱ結構多いのかしら…」チャキチャキ 

金糸雀はそうぼやきながらみっちゃんの枝毛を丁寧にカットしてゆく。
だがそのときであった…

み「ん…んみゅぅ……」ゴロッ

『ジャキッ…』

金「あ゛…」
突然体をよじったみっちゃん…その瞬間手元が狂った金糸雀は予定を上回る量の髪を切断してしまっていた。

金(はわわわわ…こ…これは想定の範囲外かしら!!)
金糸雀は危うく出しそうになった声を慌てて押し込む。
しかしその顔面は自分がしでかしてしまったミスのために真っ青だ。
床には無残に切られた無数の黒髪が散乱し、みっちゃんの後頭部の一部の髪は工作鋏により真っ直ぐ不自然に切りそろえられている。

金(いいえ…落ちつけ、落ちつくのよ、カナ!
幸いみっちゃんはまだ起きる気配はないわ。やってしまったからにはここからいかに挽回していくかよ!
えと…周りを少しずつ整えてぇ…)チョキチョキ

金(あ…あれ?今度はこっちのバランスが…)チョキチョキチョキ

金(あぁ!また切りすぎたかしら!)チョキリンチョ

み「ZZZZ…」 

【2時間後…】

み「んぅ……はれ?私…寝てた?」
目を覚ましたみっちゃんは寝ぼけ眼で辺りを見回す。
み「んぅ~!よく寝たぁ!…ん?」
みっちゃんは背中に掛けられた毛布を手に取ると、自分を気遣ってくれた金糸雀のことを考え優しく微笑んだ。

み「カナったら…お礼言わなきゃね。
カナ~~、どこー?」
…しかし家の中から金糸雀の返事はない。
み「あれ?出かけちゃったのかな?…ま、いっか。顔でも洗ってこよっと。
…それにしても、なんかさっきから頭の辺りが軽いような涼しいような…気のせいか……な……」
そして洗面所を開け鏡の前に立つみっちゃん……

み「い…嫌ぁあああああああああああああッ!!!!」

マンション中に響く程の絶叫…
それもそのはず、鏡の中には自慢の長い黒髪をポニーテールにしてあったはずの自分ではなく怪奇番組に出てきそうな市松人形の如き見事なおかっぱ姿の自分がいたからだ。

みっちゃんが洗面所で意識を失っている頃、あるだけの資金を手に地方へと向かう長距離電車に飛び乗る金糸雀の姿があったことはまた別の話である…。

オハリ。

 

 


 


【取り調べ乙女】

ここは桃種警察署内にある取り調べ室…

銀「で…なんで旦那さんを殺したのぉ?」
マツ「普段から夫には度々辛く当たられていまして…」
銀「ふぅん、例えばどんな?」

マツ「夕食の支度が遅れると……『いつになればできるんだ!』って怒鳴られて…」

金「…鉄腕アトムかしら?」

銀「……」

マツ「挙げ句の果てにはいつも手が飛んでくるんです!」

金「…マジンガーZかしら?」

銀「うっさい!アンタはちょっと黙ってなさぁい!!」


結局今日も取り調べはグダグダでした。

 

 


 

 

「うゆ~、寒いのー……」
「だから、上着持って行きなさいって言ったのに……、はい、貸してあげるかしら」
「ほぇ?それじゃあカナが寒いのよ……?」
「あ、姉として、当然の行為よ!だ、黙って受け取るかしらっ…」
「……ありがとう!お姉ちゃん、だぁーい好き♪」
「ちょっ……歩きにくいかしらぁ!もぉ……」

 

 


 


金「うぅ…今回のテストは絶対にヘマできないかしらぁ…。」

金糸雀は焦っていた。何故なら前回の定期試験では楽してズルしてとか言いながらカンニングペーパーを用意するも、肝心な本番でそれを家に忘れ、見事な赤い点数を連発してしまったからである。

金「今回ばかりは死ぬ気で頑張らないと留年の危機かしら……カナだけ一人ぼっちは嫌かしらぁ…べすべす。」

ジ「大丈夫だって金糸雀。」
薔「そう…心配しないで……。」

金「ジュン…ばらばら……ありがとうかしらぁ。」ジーン

ジ「もしお前が留年しても僕らは友達だからな?」ニコッ
薔「でも……学校では敬語を使ってね…?」ニコッ
金「かしらぁあああああああああああッ!!」

 

 




「なあ、カナリア。なんでそんなに卵焼きが好きなんだ?」
「それは、みっちゃんのせいかしら!」
「みっちゃん?」
「お金がないと近くの農家から卵を拝借してきて、ブルーシートのおじさん達に焚き火を貸してもらって焼いてきたのかしら。
 朝から晩まで卵焼き。寝てもさめても卵焼き。好きにならないとやってられないのかしら。」
「そうか…。今度、晩飯くいに来るか?」
「よろこんで!」

 

 





「カナリア、どうしたんだい?今日は元気ないじゃないか。」
「うん…。昨日、みっちゃんが告白されてたかしら…。」
「え!?それはいいことじゃないか!」
「よくないかしら!みっちゃんはカナのものなのに!
 職場にもあれだけ噂を振りまいて、あんな写真も流したのに!
 言い寄る男も全部潰したのに!なんで、告白されたのかしらぁぁぁ!」
「カナリア……」
「あれ?カナじゃない!」
「あ、みっちゃん!」
「ね、聞いてよ!私ね、ついに告白されちゃったの!」
「ええ!?本当なのかしら!?みっちゃん、おめでとうー!!!!」
「えへへへ、ありがとうカナ!今夜はご馳走よ!」
「わーい!」
「カナ…リア……?」
「あ、じゃあね、蒼星石!」ギンッ(喋ったら殺す、末代まで呪うぞクラァ!)
「あ、ああ…いいんだ……じゃあね…」ビクッ




ピンポーン

ジ「誰か来たみたいだな。はいはーい、どちらさ…ま…」
金「ジュン…よかったかしら…」
ジ「っ!?金糸雀!どうした、そんなフラフラで!!」
金「ジ…ジュン…助けて…かし…ら…」パタッ
ジ「金糸雀ーーッ!!」がしっ

『ぐぅ~、きゅるるるる…』

ジ「…ん?今の音は…」
金「お…お腹が減って…動けないかしら。
昨日からみっちゃんが泊まり込みで…冬コミに行って…何も食べてなくて…」
ジ「………あの女!」
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