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51:大人な保守を致すわよっ

「―――――――――――ふぅ…………」
「―数年ぶりの喫煙ですか、槐先生?」
「む……――草笛先生か。なに、禁煙する理由も薄れてきたのでな」
「煙草なんて百害あって一利なし、吸わないに越した事はないですよ?」
「……何度聞かされた事か。しかしまぁ、偶にはよかろう」
「『偶に』の意味がわかりません。―薄れてきた『理由』って?」
「…………アレも、私以外からの愛を知る様になってきたからな」
「『アレ』…薔薇水晶ちゃん、…しかいませんね。―嫌われてもよいと?」
「違うな。…今はまだ、アレの心のウェイトでは私もそこそこに重きを受けているだろう。多分」
「微妙に自信がなさそうな。……それで?」
「自分から作っているのさ。…ウェイトが軽くなった時のいい訳を」
「………駄目な大人ですね」
「駄目だから、大人なのさ。――そう言えば、君も吸っていたのではないか?」

「誰の所為だと思ってるんですか」
「……………ふむ。……そうだったのか」

「子どもでしたから。きつかったんですよ、初っ端からホープって」
「最初はマイセンとか……いや、真似していたのなら、そうなるか」
「えぇ。他の子が吸ってたピアニシモとかルーシアには目もくれず、です」
「………悪い事をした、か?」
「御冗談を。私がしたかったから、そうしたんです」
「………君は、根の部分では随分と真っ当な大人になったものだな」
「茎の部分で曲がってると言いたそうですね。―構いやしませんが」
「くく……本当に、真っ当で真っすぐ…だな。―……風も強くなってきた。下に降りよう」
「火、ちゃんと消してくださいね?――…くすぶると、いい事はありませんから」

(詰め込み過ぎた。いろいろ…orz)

 

 


 


52:蕩ける保守を致すわよぅ3

「はぅ~やっぱりおコタに蜜柑は最高ねぇ」
「いや、幾らなんでも早すぎるだろ…嫌いじゃないけどさ」
「でもでも、気温も大分下がってきたし、うかうかしてると凍死しちゃうわよぅ?」
「北海道でもあるまいし、してたまるか!」
「それに、冷えは女性の大敵なのよ!肩凝りや便秘症も酷くなっちゃうし」
「人の話を聞け…。まぁ、それはお気の毒さまだけど…」
「あ、でも、お姉ちゃんは賢いから、ちゃんと温かい格好をしてるのよ、ほら?」
「……うん、わかったから、誇らしげに上着をめくってババシャツを見せるな」
「上だけじゃなくて下も……――」
「だぁぁ、毛糸かなんだかしらんがズボンを降ろそうとするなぁ!」
「えぇぇ、ちゃんと温かいだけじゃなくて可愛いのにぃ」
「そーいう問題じゃありません。………はぁ……姉ちゃんと話してると、どっと疲れる」
「それじゃあ、はいっ。疲れた時には甘い物がいいのよぅ―あーん」
「――ん。もぐもぐ。……………いや、もう、いいけど………食べちゃったし」
「あむあむ。―美味しくなかった?」
「いや、ちょっと酸っぱかったけど、美味かったよ」
「んー、じゃあ、――甘ぁい食べ方、しましょうか?」
「え?………え、え、そ、それは幾らなんでも、その、姉と弟だし、って言うか―!」
「確か練乳とかトッピングチョコがあったはずだから、たっぷり塗って…どうしたの?」
「………別に。とっとと取りに行けばいいだろ」
「あぅぅ、なんだか冷たいぃ。―お姉ちゃん、ちょっと行ってくるね」
「―はぁ…、何考えてるんだ、僕は。…変に熱くなっちゃったから、炬燵の電源落としとこう…」
「―えへへぇ、おまたせぇ。バニラビーンズもあったわよぅ」
「蜜柑に合うか…?―と、炬燵、切ったからな」
「えぇ!?お姉ちゃん、凍えちゃうわよぅ。――あ、そうだっ」
「だから、いちいち大袈裟―って、こら、ひっつくな!?」
「―んぅ、こうやって、くっついていればポカポカよぅ―ね?」
「…………ったく、さっさと、弟離れしろよ。――人の事は、言えないけどさ……」

 

 


 


53:甘ぁい保守を致すわぁ

「また、こんな所に上がってきて…好きだな、屋上」
「はぁい、こんにちはぁ。―窮屈な場所で、唯一羽を休める場所だものぉ」
「窮屈、ね。そう言う奴って、そもそも学校に来ないのも多いんだけどな」
「あら、勘違いしないで。此処は嫌いじゃないわぁ―ただ、時々…」
「―窮屈に感じるっ…て?なんだか、鳥みたいだな、お前。学校は鳥籠ってか」
「ふふ、言いえて妙ねぇ―此処にいると、本当に自分に羽みたいなのがある様に感じるのよぉ」
「……そーゆー事言うと、二度と此処に来させないぞ」
「あん、飛び降りるとかそういう話じゃないわよぉ。ただ、なんとなくの…空想ね」
「一応……隣にいておくぞ。―羽、ねぇ…」
「いいわよぉ、ずっとでも。―そ、羽」
「―水銀燈には、羽ってより翼の方が似合う気がするけどな」
「……………ふぅん、自分でもそっちの方がしっくりくる気がするわぁ」
「――――綺麗、かもな」
「………翼のある私が?―ふふ、ありがとぉ。だけど、私が空想している羽…翼は、真っ黒よぉ」
「真黒な、翼……」
「そう、ただただ、黒い黒い翼。―可笑しいわよねぇ…普通、翼って言ったら白なのに」
「可笑しい…筈なんだけどな。―僕が想像したのも、黒い翼だった」
「……そ、奇遇ね。でも、それなら、普通は感想も『不気味』とか『怖い』とかにならないのぉ?」
「うん……――綺麗だと、思った」
「………………。――さっき、『学校が鳥籠』って言ってたわよねぇ?」
「え?―あぁ、うん。お前が鳥なら…って」
「私もそう思ってたけど、少し違うみたいねぇ」
「……?なにがどう、違うんだ?」
「鳥籠は学校じゃないみたい。――だって、私を此処に閉じ込めているのは―あなただもの…(ちゅ」
「ん……――――そのつもりはないけど、お返ししたら、もっと閉じ込める事になるのかな?」
「ふふ、窮屈なのも嫌いじゃないわ。―だから、鳥籠の鳥に……餌を頂戴な。あ・な・た」


【そっと】【寄りかかる】>>55氏によるイメージ
―僕が想像したのも、黒い翼だった。

 

 


 


54:乙女な保守を致すかしら

「―はっ、はっ、はっ…………!」
「―くっそ、寝坊し過ぎた!急げ急げ急げ………!」
「―拙いわ、もう時間が―――!?」
「―なんとか間に合―――――!?」
―――どっし~んっ☆―――
「……あいたた……-ご、ごめんなさい!―って……」
「……痛ぅ……あ………、いや、その、こっちも急いでたから……」
「―とと、それじゃ、早く行きましょう!」
「え?あ、うん、そうだな………?」――――
「――――って言う事があってですね」
「あっはっは、どっちかがパンを咥えてたら面白かったわね」
「いや、そんなベタな。―あ、でも、…草笛先生。今日、転校生が来るとか言う話は?」
「それはそれでベタな展開ねぇ。残念ながら、そーいう話は聞いてないわよ」
「そうなんですか?スカーフのラインが同学年で、知らない娘だったから、てっきり…」
「――ふぅむ。どんな娘だったの?センセに言ってみ?」
「髪が…肩くらいの長さで、ちょっとだけ癖っ毛でくるんって」
「セミロングでカールしてたっぽかったと」
「はい。なんか…落ち着いてるのに子どもッぽいって言うか、ちっさいのに大人っぽいって言うか」
「うぅん、微妙な言い方だね。ま、褒めてるんだろうけど」
「茶化さないで下さいよ。―また、会えるかなぁ…」
「君がそんな事言うなんて、珍しいねぇ。―ん、誰かノックしてる?」
「あぃ――失礼するかしら。みっちゃん、ちょっとお願いが…あら?」
「―と、金糸雀か。……なんか、髪がえらい事になってるぞ…」
「うぐ…朝にセットしてる暇がなくて、ぱっとしたんだけど…やっぱり一人じゃ上手くできなくて…」
「あはは、夜更かしした所為で起きれなかったもんねぇ。―でも、偶には素のままでいいかも、ね?」
「うぅぅ…いつものでないと落ち着かないわ。―あ、それと。今朝はごめんなさいだったのかしら」
「あ、いや、別に…………え?え、え、えぇぇぇぇぇぇ!?」
「――『乙女』は化粧一つで『化ける』からねぇ。髪型一つで、印象だって変えれるわよ。あっはっは」


緊急投下スレ>>252氏によるイメージ






55:お勉強な保守を致す…

「では、前回の小テストの結果を返しますね。満点は真紅ちゃんと…あら、薔薇水晶ちゃんもね」

「えへへ。ブイ」
「真紅はともかく…薔薇水晶、お前、歴史―暗記モノは弱かったんじゃなかったっけ?」
「うん、苦手。でも、対策を見つけた」
「対策…ねぇ。出来ごとの『意義』を考えるとか、人物の思惑を計るとか?」
「うぅん、そーゆー難しい事じゃない。とっても簡単」
「語呂合わせとかか?いや、それも結局暗記か…」
「正解はぁ、――『それに興味を持つ』事」
「………至極まっとうな答えだな。ちょっと驚いた」
「ふふん、ばらしーは賢いのだー」
「まぁ、実際、満点だしな。―因みに、興味を持つって、どうやって?」
「私の場合、漫画とか」
「……うん、納得した。僕もちっちゃい頃は図書館でよく読んでたけど…」
「ゲームとか、アニメとか」
「あぁわかったから。―でも、意外だな。そういう歴史物って難しいイメージがあるんだけど」
「―私も、そう思っていたのだわ」
「真紅?……なんか、妙に疲れてないか?」
「へろー。ど?聖徳太子の漫画、面白かった?」
「疲れて…と言われれば、そうね。―面白かったけど…ちょっと…是は…」
「………?お前が今更、あぁいう歴史学習漫画読まなくても…」
「…………………はい、読んでみなさい」
「あ、あぁ。――――――――……………………えーと」
「確かに話的には凄く面白いんだけど……厩戸皇子(聖徳太子)が同性愛者に描かれてるのよ…」
「是は…確かに僕もどうかと思う…。いや、面白そうではあるけど…」
「ふふ、そーゆーのだけじゃない。源義経は美少女でー、新撰組はガトツゼェロスターイル」
「何というか…目的―興味を持つ事はいい事なのだけれど――」
「――手段が物凄くピンポイント過ぎて、真似できないよなぁ……」

 




56:せんせいのお時間:4限目(―痛い保守を致すんだよ―)

「えぇい、最近の若造はルナ先生もしらんのか!あの様式美(パターン)を美しいと感じんのか!
『らめぇぇ』や『悔しい…でも(ry』なんぞという―」
「先生、既に数週間前の保守なんて誰も覚えていません」
「それもそうだな。で、今回は――」
「表現しやすいキャラ、しにくいキャラで。何度か雑談所でも話が出ていますが」
「知るかそんなもん」
「み、身も蓋もない……」
「しかしなぁ、個人差があり過ぎる。―まぁ、汎用性と言う意味なら、君は高いだろうが…」
「…ボクですか?」
「うむ。原作だと繊細多感、アニメだと突っ込み役だからな。シリアスもコメディも投影しやすい」
「はぁ…自分ではよく分りませんが…」
「また、露出―出番が多い者は情報が多いだけ、書き易くなるだろう」
「翠星石や真紅、水銀燈とか…ですか?」
「そうだな。―例外的に、雛苺君や金糸雀君は少々辛いか」
「……?どうしてです?雛苺なんて出番も早いし特徴も多いと思うんですが…」
「余りにも幼い。書き手の年齢層はわからんが…原作の彼女の精神年齢と同じ者はそうおらんだろう」
「はぁ、まぁそりゃ。金糸雀も同じく…ですか」
「一人称が多い長編だと、顕著に表れているんではないかな」
「心情が表現しにくい…んですね」
「そう言う事だな。―ただ、多く書かれている者は、それだけネタが被り易い恐怖があるが…」
「ちゃんとまとめられているモノを読みましょう」
「はっはっは。―それと、出番が少ない者でも突出した点があると書かれやすいだろう」
「……空っとぼけましたね。―えーと……草笛先生とか…?」
「その通り。是は是で、それ以外のネタに走りにくい…という難点もあるが」
「あ、翠星石とかもそうですよね。あの子の魅力はツンデレだけじゃないのに……!」
「拳を固めるな。―以上の様に考えると、私の出てくる短編が少ないのも納得出来ると言う訳だ」
「強引な結び…。出てきたとしても、妙な属性つきだったり」(是とか)
「うん。ま、原作でも、『もうろく変態おじじ』なんだけどねー(T△)ノ」

 


 

57:乙女な保守を致すのだわ

「……なぁ、真紅。もっかい確認するけど―今日、僕が行こうとしている所、わかってるか?」
「電気屋にレンタルショップ、それから、裁縫の小物店…でしょ」
「うん、ipodのイヤホンと洋画のサントラ、紅の糸が目的なんだけど…」
「―ちゃんと、自分で出歩いて買う様になったのね」
「……うっさい。手にとって見ないと、わからない所もあるからな」
「ふふ、いい子ね」
「ったく、一言多いんだよ。―でも、全くお前の趣味外のものばっかりなんだけど…」
「貴方は繰り言が多いわ。―わかっていて、付いていくと言っているのよ」
「まぁ、そう言うんならいいけど。―後で文句言っても知らないからな」

「ぅ、やっぱりこっちの方がいいかも…あぁ、だけど、高い…!」
「……どれも同じにしか見えないけれど」

「げ…あるにはあったけど…誰かに借りられ中…。はぁぁ……」
「また来ればいいじゃない。レンタルなんて長くても一週間なんだし」

「へぇ…此処は掘り出し物が多いかも。牡丹や深緋もあるのか…買おうかなぁ」
「『赤』系統一つとっても、こんなにあるのね。―コキヒなんて、誰もわからないと思うけど」

「――結局、色々買ったみたいね。何か持ちましょうか?」
「あのなぁ…一応、男なんだからそんな事させられないって」
「そ。別に私は気にしないけれど」
「僕が気にする。―でも、なぁ。……やっぱり、つまんなかっただろ…?」
「ふぅ……まだ気にしていたのね。―素敵な時間だったわよ」
「そう言ってくれるのは嬉しいけどさ。お前は何にも買ってないし…それに―」
「だけど、色んな表情の貴方を一人占め出来た。―それが、私にとっては素敵なモノ」
「それに………――え?」
「――なんでもないわ。ただ、少し疲れたから、紅茶でも飲みに行きましょう。ね?」




58: 乙女な保守を致すなの

「えへへぇ、見て見てっ、今日はちょっと違った格好なの♪」
「へぇ…って、こりゃまた…違ったって言うか服に着られてるって言うか…」
「………それだけ?」
「………OK、柏葉師兄。まずは竹刀を袋に戻してくれ」
「貴方が悪い。―こんなに、普段と違って、こう背伸びした感じの雛苺を見て、それだけなんて…」
「うゆぅ…巴も言ってる事、あんまり変わんないの……」
「……いや、それで止めといてくれ」
「――リクエストされてるから。蛹から蝶に変わる様に、初めは着なれない格好だけど、段々と―」
「頼むから止めれ。柏葉もお前の事になると、草笛先生とあんまり変わらなくなるなぁ…」
「えへへ、ちょっと恥ずかしいけど、でも、嬉しいのよ?」
「……そか。しかしまぁ…スーツなんてよく持ってたな」
「巴に借りたのよ。……うに、ちょっとお胸が苦しいの」
「………いや、ほら、成長期なんだから、是からまだまだ大きくなるって!」
「必死のフォローが腹立たしいのだけれど。―大体、それは草笛先生からの借り物よ」
「あぁ、なるほど。柏葉にも採寸が合わないと思ったんだ」
「袖がぶかぶかなのよ。―ね、ね、それで?それでっ?」
「―髪だって、普段のロールしたものを少し降ろしているんだから…なにかあるよね?」
「あぁ、うん、まぁ……可愛いけどさ」
「うゅ~、違うのっ違うのよっ!」
「ち、違うって言われたって、僕的には――」
「最大の賛辞だよね。素直に感想を言うのって。―だけど……」
「あぁもぉ、そんなに頬を膨らませるなって!―…柏葉、『だけど』…?」
「―雛苺も、私達と同年代なんだから、『可愛い』ばかりは不満を持つわよ」
「え……?―――あ…………そう言う事か」
「ヒナだって『淑女』なのよ。そりゃ、御飯事もお絵描きもうにゅーも大好きだけど…」
「あー、もぅ、機嫌直してくれ。訂正するから―その………綺麗、だかr――」
「うゆ、ほんとっほんとっ?―えへへへぇ、ありがとなのぉっ♪」
「わ、抱きついてくるなっ。―ストレートにそう言ってほしいなら、まずはリボンを外せよな…」
「ふふ、満更でもなさそうだけど?―良かったね、雛苺…」

【早めに】【寝なさい】>>41様によるイメージ
―けしからん雛―


 

59:危ない保守を致しますわ

「お肉にお野菜、お魚、お米、果物……後は……」
「いや、スーパーに売ってる物、ほぼ網羅してるんじゃないか…?」
「あら、まだお餅もパンも麺類も籠に入れてませんわよ?」
「炭水化物は米だけで十分だと思う…。って言うか、もう二籠満杯なんだけど」
「『まだ』二籠なんですのね。まだまだ買いでがありそうですわ♪」
「許容範囲が違い過ぎる…。しかも、是、何日もつんだ?」
「ん…そうですわね…結構保ちますわよ。新鮮なのが一番ですけれど…」
「あ、そっちじゃなくて。この量を何日で消費するのかなぁって。……まさか、今日だけで?」
「し、失礼ですわ!流石にワタクシでもこんなに一遍に食べようとは思いませんわよ」
「そうなのか?いや、普段の雪華綺晶のイメージだと、こうペロリと…」
「……ワタクシのイメージ、一度ちゃんとお伺いしてみたいですわね」
「『俺の胃袋は宇宙だ』とかそんな」
「また微妙な古さのネタを…。―滅多に大きなスーパーには来ませんから、買いだめしていますの」
「とは言え、多すぎる気がするんだけどなぁ…」
「――あら、お菓子や乳製品も新作が豊富ですわ♪」
「多すぎるよなぁ。―ん、あぁ、つい最近、翠星石や水銀燈が泣いてたぞ。色々な意味で」
「あら、どうしてですの?」
「翠曰く『財布は痩せて私は太る』」
「あらあら…まぁ、最近のチョコレート系お菓子は高額化・高カロリー化していますものね」
「銀曰く『乳酸菌のスペースが減ってきてる』」
「其方ですか。黒薔薇様、好きですものねぇ」
「よく腹壊さないもんだ。―で、どっちか入れるのか?」
「勿論、どちらも入れますわ。―さしあたり、乳製品の方を…あら、値引きされてる物が…」
「もう何も言わん…。―期限早いもんなぁ。一週間保たないんじゃないか?」
「モノによりますわ。とりあえず、通常品と値引き品と一つずつ」
「へ?どっちかだけならわかるんだけど…なんで同じものを二つ?」
「味が極微小に違いますもの。期限間近なモノは少し酸味があるんですのよ?」
「いや、えーと……それだけの為に?―愚問だったな。腹、気をつけろよ……」 


 
60:ほのかな保守を致すのだわ

「うぁ……寒い寒いと思っていたら………」
「――あら、初雪。今年は早いわね」
「ちくしょう、そこそこ温かい格好しているから余裕だな」
「冷えは女性の大敵だもの。用心しているのは当然でしょう?」
「―とは言え、早すぎないか?」
「―そうね、記録的、かもしれないわ」
「北海道じゃあるまいし、せめて12月に入ってからにして欲しい…」
「誰に頼んでるのよ。―ねぇ、初雪の別の言い方、知ってる?」
「別の?……いや、思いつかないけど……?」
「英国では、『ヴァージンキッス』って言われてるのよ」
「そりゃまた、風情のあるあだ名だな。でも、なんで?」
「始めて降る雪だもの…一瞬で、儚く切ない――」
「…………………………」
「―頬に軽く触れただけで、消えてしまう。だから――」
「『初めての口付け』…ね。洒落た名前でちょっと抵抗あるけど…綺麗な言い方だな」
「そ、ありがと」
「――『ありがと』?………と、ちょっと動くなよ」
「えぇ、だって、う………――え?」
「『頬に軽く触れて消える』前に――貰うから、な(ちゅ」
「……………………………」
「……澄まし顔で固まるな。照れるから。――だって、の続きは?」
「……いいえ、なんでもないわ。―所で、まだ寒い?」
「そりゃまぁ、別に陽がさした訳でもないし…」
「――そ。じゃあ、私のマフラー、使いなさい。――私は、暖まったから」

(注1:雪が降ったから思いついた訳ではなく、書いた生物の地域が体感的に寒かったから書いた)
(注2:「だって」の続きは「嘘だもの」―そんな言い方はありません。真紅の思い付きです)

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