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み「あら?カナ…何書いてるの?」
金「進路調査票かしら。明日提出だから色々と迷ってるのかしら…」
み「自分の夢を正直に書けばいいじゃない。ほら、バイオリニストとか…」
金「う~ん、でもそんなこと書いたら再提出くらっちゃうかもしれないかしら。」
み「あら駄目よ?自分の夢には正直にならなきゃ。」
金「みっちゃん…ねぇ、みっちゃん?」
み「ん?」
金「みっちゃんは小さい頃からパタンナーさんになりたかったのかしら?」
み「ま…まぁ昔からドール好きだったしね。
でも…実は最初の夢は違ったりしたんだよねぇ。」
金「何だったのかしら?」
み「えと…絶対に…笑わない?」
金「うん、約束するかしら。で、何だったのかしら?」
み「え、えっとね…その……お、お姫…様…///」
金「みっちゃん…」
み「あぁっ!引いたでしょ!?今絶対に引いたでしょ~!?」
金「そ…そんなことないかしら!素敵な夢かしら!」
み「嘘!絶対嘘だっ!!あ~ん、恥ずかしいよぉおおおおお///」
金「ち、違うかしら!ほら、みっちゃんは立派なお姫様かしら!」
み「ほ…ほえ?」
金「腐女子だけどお姫様…そう!腐(ぷ)リンセス!腐リンセスかしら!!あは…あはははは…はは…」

み「……死にたくなってきた。」
金「…ごめんなさい。」

 

 


 

 

みっちゃんにも幸せを
というわけで投下


「みっちゃーん!」

黄色のコートに身を包んだ少女が、笑顔で手を振りながら走ってくる。
私の目の前まで来ると、少し乱れた息を整え、あるものを私に見せてくれた。
それは、綺麗な銀杏の葉だった。

「綺麗ね、拾ったの?」
「あのね!カナが上を見てたら、丁度ヒラヒラ~って落ちてきたの!そこをキャッチしたかしら!」

興奮気味に、可愛らしい笑顔で私に聞かせてくれる。
私は「すごいねー、カナ」と、笑顔で言った。

それから突然、周りの風景が歪み、私は夢の世界から現実へと帰された。 


まだ意識がはっきりしないまま、辺りを見回す。
周りは私の部屋で、机にうつ伏せになった状態だった。
きっと疲れて眠ったのだろう。

ふと、肩から背中にかけて少しの重さを覚え、それを手に取る。
それは、夢で見た少女が着ていたコートと、その少女が拾った銀杏の葉を連想させるような黄色の毛布だった。
視線が机に行った時、偶然机に手紙が置いてあるのに気付き、それを手に取る。
その手紙には、可愛らしい丸文字で「風邪ひかないようにね。おやすみなさいかしら、みっちゃん♪」と、書かれていた。
大切な妹の気遣いの言葉と、夢で見た少女の笑顔を胸に抱き、パジャマに着替えてベッドに潜る。
電気を消して、ボソッと呟く。

「おやすみ、カナ」

 

 


 

 

み「うぅ…うううぅ~…しくしくしく…」
ジ「みっちゃんさん…」
み「だって…だってぇ…こんな心が痛まないSSなんていつ以来か…
私、嬉しくて嬉しくて……びぇええええええええええええん!!」


ジ「そこまで思い詰めてたなんて…。」
金「あれ?目から塩水が…。」

 

 


 

 

みっちゃんがトロイメントを見直しています

み「こ…これは!」

【数日後…】
ジ「あれ、槐さんじゃないですか。」
槐「ジュン君か…こんなとこでどうかしたかい?」
ジ「いえ、僕はこれから金糸雀の家に用事があって…槐さんこそどうしたんですか?」
槐「偶然だな…実は僕も草笛君にちょっと用があってね。」
ジ「みっちゃんさんに?どうかしたんですか?」
槐「いや、以前頼まれていたドール服のカタログができたのでね。
これから届けに行くところなんだが、良かったらご一緒しないか?」
ジ「は…はい、ご迷惑でないなら。」
槐「ふっ、そういえば君も装飾デザイナーの卵だったな。
では、行こうか。」
ジ「はい。」

【そして…】
ジ「おーい、金糸雀~。来たぞ~!」
ガチャ…
金「い…いらっしゃい、ジュン…あら?ばらばらのお父様も…何で?」
槐「偶然そこでジュン君と会ってね。僕も草笛君に用事があったので一緒に来たんだ。
ところで…草笛君は?」
金「そ…それが…」 

ジ「どうした?何か疲れてるみたいだけど…」
金「じ…実はみっちゃんが…」

『アキャッヒョォォォォオオオゥ!!』

ジ・槐「「!?」」

ジ「な…何だ?今の奇声は…」
槐「草笛君…のように聞こえなくもなかったが……」
金「えぇ…何を隠そうみっちゃんのものかしら…」
ジ「ど…どうしたってんだよ!?みっちゃんさんは確かに前々からイカれてはしたけどあそこまで露骨なイカれっぷりは珍しいじゃないか!」
槐「君もなかなか言うな…」

金「そ…それが、カナにもワケがわかんないんだけど……
数日前から自分のお部屋に籠もって何かに取り憑かれたかのように時々あんな声を上げてるかしら。」
ジ「ま…まさか、みっちゃんさんヤバい薬にでも手を出したんじゃ!」
槐「なっ!?それはいかん!ジュン君!行くぞ!」
ジ「はい!」
金「あぁっ!ま…待ってかしらぁ!!」

そしてみっちゃんの部屋の前にやって来た3人…

み「ひぃやっはぁああああああッ!!最高にハイってやつよぉおおおおおおぅ♪」 

ジ「か…完全にキマっちゃってませんか?」
槐「事態は一刻を争う…しからば、御免!!」ドガァ!
槐「草笛君!馬鹿な真似は止めるんだ!!」

み「え…槐先生!?ジュンジュンまで…ヤバい!」サッ
ジ「今何を隠したんですか!?見せてください!」
み「い…いやぁあああ!見ちゃ駄目ぇええええええええ!!」
ジ「このっ……ふんっ!」バッ
み「あぁっ!」

ジ「はぁ、はぁ……ん?これは……」
槐「……」
みっちゃんから取り上げたものを見た2人の表情が凍り付く…

槐『じっとして…ふふ、可愛い顔だな…実にいいぞ。』
ジ『あぁ…駄目です。槐先生…あン…///』

そう、それはあの某シーンを元にしたやおい本の原稿であった…

ジ・槐「「おいコラ、この腐女子…」」
み「だから見ないでって言ったのにぃ…///」
金「みっちゃん…これはカナでも庇いきれないかしら。」


その後、原稿は1ページ残さず没収。
みっちゃんには筆舌にし難いキツぅ~~いお仕置きが待っていたとかいなかったとか…。


了。

 




金「みっちゃんこれを受けとって欲しいかしら」
み「…なにこの札束」
金「株取引で儲けたかしら。これでみっちゃんの借金も返せるわ」
み「え?」
金「この才女カナリアが本気を出せば8桁の借金なんて楽勝かしら~。
もちろん、みっちゃんはカナか養ってあ・げ・る」

ガバッ
み「夢か…」
み「なんでだろう、いいことなのに悪夢だわ…」


 
み「いゃっほ~う、少年。飲んでるかぁ~♪」
ジ「……なにやってんすか?みっちゃんさん。」

日付も変わろうとする夜中、コンビニに買い物に出掛けたジュンは街中に座り込んでいたみつに声をかけられた。
しかもどうやら彼女はすっかりできあがっている様子である。

み「いやぁ~、さっきまで会社のみんなと飲んでたんだけどいつの間にかみんないなくなっちゃっててねぇ~…
いやいやまいったまいった。あははははwww」
ジ「それって置いてかれたんじゃ…」
み「しょーともゆーかにゃ~。ひっく…」
ジ「ああもう!こんなとこにいちゃ風邪どころか凍死しちゃいますよ!?
ほら、僕につかまって。」
み「うみゅ…うぃ~、すいませんねぇ…よっと。」
ジ(うわっ…酒くさっ!)
ジュンは酔いつぶれたみつの腕を肩に担ぐと、そのまま覚束ない足で歩き始めた。

ジ「じゃあ、このままマンションまで連れて行きますから。しっかりしてくださいね?」
み「ふぁ~い♪」

ジ(…ったく、これじゃ金糸雀も苦労してんだろうな。) 
ジ(でも…)

酒に混じりほのかに香るコロンの匂い、赤らんだ頬と艶めかしい唇から漏れる吐息。
意識したことはなかったが、みつもまた大人の魅力を持つ女性なのだ。

ジ(そ…それに……さっきから柔らかいものが…///)

歩くたびに密着した体に触れるみつの食べ頃ツインメロン…ジュンはその感触に知らず知らず前かがみになりつつあった。

み「むっ…あ~、ジュンジュ~ン?今エッチなこと考えてたでしょ~?」
ジ「なっ…!ななな…なんば言うとりますか!?おいどんはそげんこつちっとも!!(///)」

みつのズバリな指摘に明らかに狼狽えるジュン。焦りのあまり口調までおかしくなっている…

み「えぇ~?うっそだぁ~。ほれほれ、お姉さんサービスしちゃうよぉ~ん?」ピラッ
ジ「…っ!!な…なにやってんですか?胸元を開かないでください!!(///)
ぼ…僕は別にそんなもの…見たくなんか…(///)」

ジュンは慌てて赤い顔を背けるが…

み「…そんなもの?………かっちーん。」 

ふいにみつの視線が鋭くなる。
そして…
み「何よ何よぉ!ジュンジュンも私なんか魅力ないって言いたいワケ!?行き遅れの腐女子なんて興味ないのね?そうなのね!?」ジタバタ
ジ「いや…誰もそんな…ちょ!暴れないでくださいよ!?」
み「むきー!もう怒った!ジュンジュンに大人の女性の魅力を教えてあげる!」ババッ!
ジ「ちょっ!あんた何を…!?う…うわぁあああ!こんなとこで服を脱ぐなぁあああああ!!(///)」
み「うふふ…よぉ~~っく見なさい?この私のナイスバディを!はあぁっ!!」ババーン
ジ「もういいから!わかったからさっさと服を着ろぉおおおおおおおおお!!(///)」

【一時間後…】
金「みっちゃん今日はすごく遅いかしら…」
『プルルルル…』
金「あ、電話かしら…はい、もしもし。
…え?警察?……えぇっ!?酔っ払ったみっちゃんが街中で全裸になって公然猥褻罪で逮捕!?
はい…それで…みっちゃんは…?
え?留置場って……はい、ご迷惑をお掛けしましたかしら。3日ぐらい頭を冷やさせたら迎えに行きます…では…」ガチャン

金「……はぁ。」

金糸雀の溜め息は、鎖のように重かったという…。 


【追加版】

コツーンコツーン…
み「あっ、お巡りさん!聞いてください!私は決して全裸になんかなってません!
その…靴下と靴は履いてました!だから全裸なんかじゃ!
それにほら、あるじゃないですか!?全部脱ぐより靴下を履いたままのほうがありがたいって!
…あぁっ!すいません、調子こいてました!お願いですから行かないでください!
…はい、本当の本当に深く反省してます…ですからここから出してください!我が家じゃ可愛い姪っ子がお腹を空かせて私の帰りを…

…え?その姪っ子なら3日ぐらいそこで頭を冷やせって言ったって…?
そ、そんな!何かの間違いです!カナに限ってそんな…!
うちに電話をかけさせてください!そうすれば…あぁっ!待ってください!お巡りさん!?お巡りさああああああああん!!」



以上、桃種警察署内留置場からの中継でした。

 

 


 


み「じゃあカナ、私は山に行ってくるから今夜は楽しみにしててね♪」

そう言い残し秋の山に入ったみっちゃんは日が暮れても帰ってこなかった。
次第に頭によぎる不吉な予感…
祈るような思いを込めて大好きなひとの帰りを待っていたそのとき、玄関のドアが開いた。

慌てて駆け寄るとそこには大好きなひとの笑い顔と、背中に担いだ大きな黒い塊。
み「ただいまカナ、今夜はクマ鍋よ♪」
金「わ…わぁい…」

うん、どうやら心配しただけ無駄だったみたいかしら…。





み「カナ~、ご飯だよ~。」
金「は~い。……うっ、サラダにセ…セロリが…」
み「あら、好き嫌いは駄目よ?ご飯を食べるときはお百姓さんに感謝しなくちゃ。」
金「わ…わかったかしら…頑張って食べるのかしら。」
み「よしよし、偉いわよカナ♪」

【数日後…】
み「カナ~、ただいま~♪」
金「あ、お帰りなさいみっちゃん。
今日はカナが晩ご飯作ったから早く食べるかしらー。」
み「え、本当に?凄いじゃない。じゃあ早速食べ……うっ!」
金「…どうしたのかしら?」
み「い、いえ…何でもないわよ。お、美味しそうね…あは、あははは……」
金「わぁい、良かったのかしら~♪さ、早く一緒に食べよ?」
み「え…えぇ…」

みっちゃんが言葉を濁す理由、それは…
み(何で…何で私の天敵の納豆があるのよぉおおおおおおお!?)
そう、テーブルの上にはみっちゃんが唯一弱点とする食べ物、納豆が置いてあったのだ!


幼い頃、実家の朝食に出た納豆を一口食べて以来そのあまりの衝撃にみっちゃんは約20年間納豆を避けて生きてきたのである。 

み(あ…あんな臭くてネバネバしたもの、食べられる訳ないじゃないの!!)
みっちゃんの全身を冷たい汗が伝う。

金「はいみっちゃん、ご飯とお味噌汁どうぞ。」
み「あ、ありがとう…カナ。」
金「それじゃ、いただきま~す。」
み「い…いただきます。」

テーブルの上には味噌汁に玉子焼きに豚の生姜焼き。普段みっちゃんの手伝いをしていただけあって金糸雀の料理の腕も最近ではめっきり上達していた。
金「…どうかしら?みっちゃん。」
み「え?あ、うん!すっごく美味しいよ。カナも料理上手になったわね。
これならいいお嫁さんになれるわよ。」
金「本当に!?嬉しいかしらー♪」

空腹も手伝い、順調に箸を進めていくみっちゃん。
そして目の前の皿を片付けていくたび、近付いてくる試練の時…

み(うぅっ…ついに来ちゃった。)
彼女の目の前には威圧感を放ちながら鎮座する茶色い小粒たち。

み(うぐっ…で、でも……)チラッ
目の前では自分の教え通り残さず綺麗にご飯を食べている金糸雀。
それにもかかわらず自分だけが苦手なものを残すのは大人の面子に関わる… 

金「みっちゃん、さっきから納豆を見つめてどうしたのかしら?」
み「(ビクゥッ!)べ…べべ別に、何でもないわよ?」
金「そう?でも、顔色が悪いような…もしかして納豆、嫌いだったかしら?」
ズバリなところをつく金糸雀。
だがそこで素直に認めるのはみっちゃんのプライドが許さなかった。
み「そ、そんな訳ないじゃな~い。大好きだから最後まで残してたのよ~♪あ~、美味しそ~ぅ♪(うぉおおおおおおおおッ!!)」
覚悟を決め、容器を手に取ると一気に納豆を胃袋へとかっこむみっちゃん。
途端に口の中に広がるぬめった粘りと独特の風味…だがみっちゃんは頑張った!吐きそうになるのを必死にこらえながら耐え抜いた!
やがてやっと空になった容器をテーブルに叩きつけると、みっちゃんはガブガブとお茶を飲み口内の粘りを流し込んだ。
み「ふぅ…ご馳走さまでした…。」
み(ふっ、見たか悪魔の豆粒!私の本気を!!)
空の容器を見ながら勝ち誇るみっちゃんだが…

金「それにしても、みっちゃんがそんなに納豆が好きだったなんて知らなかったかしら♪明日からはもっと買ってこなきゃ。」
み「!?え…ちょ、カナ…?」
金「ふんふ~ん♪とりあえず明日は納豆のフルコースでいくのかしら~♪」

み「い…嫌ぁああああああああああああッ!!」
頑張れみっちゃん!苦手克服のその日まで!! 
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