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質屋のお客達その6

やっぱりエアコンは有ったほうがいいよな~。今年はまだまだ暑いしね。
さてこの前の真紅の一件……

「涼しいの~。ジュ~~~ン~~。」

…はまたあいつが来たときに考えるか。………で来たとたんに僕の頭の上に飛び掛かって来たのは一つ年下の雛苺。
というか……この物理的法則完全無視の跳躍力はなんだ…。

「久々のジュン登りなの~。やっぱりジュンに会った時はこれが一番なのよ。」
「それはわかったからそろそろ降りような雛苺。ってお前柏葉のマネージャーやってるんじゃなかったか?」

何の因果か。僕の幼なじみである柏葉は剣道で冗談じゃないくらい強い。
それがあって全国レベルの大会に出てるとか出てないか…。
で雛苺はそれのマネージャー…というか付き添いかな?だったはずなんだけど…。

「今日は非番なの。休暇なのよ休暇。」
「そうなのか?それでこんな所になんのようだ?っというか早く降りろ。」

んっしょんっしょとか言いながら僕の上から下りる雛苺。これで社会人なんだから人は見かけでは判断できない。

「ヒナね。トモエに竹刀を買ってあげたいのよ。トモエはいろんな大会で優勝してるけど賞金は全部ヒナとの生活費で消えちゃうの。」

たしかスポーツの大会で優勝してもあんまりお金はいらないって話だからな。世界とか行けば違うんだろうけど。

「それでジュンにお金を借りにきたのよ。竹刀を買ってトモエにプレゼント。これがマネージャーとしての仕事の一つなの~。」
「まあお前がマネージャーとしてうまくやってるのかは知らないけどそういうことなら貸しやるよ。質屋だからお金になりそうな物がいるけどね。」 

「お金になりそうな物?……うにゅ~?」

驚くなかれ雛苺が出してきたのは苺大福である。105円くらいでいいのかな?

「無理。絶対無理。」
「じゃあこれなの。」
「苺の苗なんていらない。却下だ。それと種も却下。後クレヨンも却下。最後に指輪も……それならOKだ。」

なんか色々出されたがとりあえずまともな物がきた。
しかし水銀燈の指輪に似ているような似ていないような。

「雛苺。そこにある水銀燈の指輪とこの指輪。何か接点あるか?」
「うゆ?これはお父様からのプレゼントなのよ。ちなみに金糸雀のバイオリン、翠星石の如雨露、蒼星石の鋏、真紅のティーセット。全部お父様からのプレゼントなのよ。みんな大切にしていたの~。」
「ふ~ん。この店に勢揃いしてるのはなぜだ。」
「みんなジュンを信用してるのよ。ジュンなら誰かに売ったりしないし、壊したりもしないの。」

まあ売るルートもないし。壊したりしたら約2名ほどが怒り狂いそうだし。
信用されてるならいんだけどね。

「仕方ないな。ちゃんと柏葉に竹刀を買ってやれよ。途中で苺大福に釣られて使うんじゃないぞ?」
「む~~ヒナはそこまで子供じゃないの。あっトモエにジュンのことも言っておくの。じゃあバイバイなの~。」

頬を膨らませて怒ったかと思えばすぐに笑顔に戻り別れのあいさつ。
そして雛苺は店を出ていった。本当に表現豊かなやつだよ。
う~ん。たまには柏葉の活躍でも調べてやるかな。
それにしてもスポーツ選手のマネージャーって何してるんだ?……それもついでに調べるか。

続く

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