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護衛依頼ただそれだけの関係?

序章~依頼~

暗い部屋、窓辺、夏特有……とはいえ、もう夏休みも今日で終わり。
月明かり、窓から差し込むそれを頼りに小説を読む人影。

不意に鳴る携帯電話の音「……もしもし」と一言。そして、
「久しいな、……君」
「オーナー……お久しぶりです。電話……ということは『依頼』ですか。」
「ああ……今回は『護衛』だ。」
「勝手に承諾されるのは宜しいのですが、こちらも本来の身分は高校生です。一応出席日数とかは………」
「大丈夫だ。」

「そちらで承諾されるのは宜しいのですが、こちらも本来の身分は高校生です。一応出席日数とかは………」
「大丈夫だ。護衛対象は全員君と同じ学校、同じクラスになるように手配した。」

これを聞いて一先ずあんし……(手配?というより全員……?)んは出来ない様だ。
「全員ということは護衛対象は複数人いる………と?」
「ああ、すまない。依頼概要をまだ言ってなかったか……護衛対象は9人だ。」

…………絶句。まさに絶句。
(9人………ふざけてる…………。)

「オーナー?まず……私は『一応』特殊な高校生ですが、『表面は』普通の高校生という身分です。流石にその数の人間を護衛するのは、何回障害事件を起こすか分かりませんよ?」
「うむ、その事を考慮し、ちゃんと警察は懐柔してある。問題は一切無い。」

(………好き放題だな………いくら金を積んだんだ………?)
暫しの無言、そして
「まあ、それなら大丈夫です。では、身体的特徴か何かありませんか?あれば一応記憶しておきたいのですが………」
「うむ、そうだな。長女は銀髪、次女は蔦色の髪、三女と四女は栗色で、緋色と翠色の目をした女子で、長髪が三女、短髪が四女だ。次に五女と六女だが、両方とも金髪で、五女は蒼眼、六女は緑眼、七女は薄い桃色の髪で、右目に眼帯、八女は紫髪で、左目に眼帯だ。」 

(全く……こんな早口覚えられるのは俺ぐらいですよ………)
「承知しました。開始は明日から……で宜しいですね?」
「ああ、そうしてくれ。」

彼は電話を切り、腰をあげる。
「さて、忙しくなるなぁ。」
フッと微笑み、床についた。

序章~依頼~ 完

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