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救急車は病院に着くや否や、すぐに後ろのドアが開けられ、
ジュンが運ばれていき、翠星石もすぐに降りたです。

救急治療室のそばの待合室。
人でいっぱいで…何だか暑苦しい空間ですね。

ジュンの処置が終わるまで待機ってのは辛いです…
隣でギュッと手を握って励ましてやりたいですけど、
そのせいで治療が遅れると…マズいですよね…
ここは我慢です…。

…はぁ。
意識が無いって…どんだけ重症なんですかね…

一旦外に出て、みんなにメールをさっさと送るです。
あわわ…手が震えて上手く打てねぇです…


~~~~~


メールを送り、待合室に戻ってから20分後。お母様が来たです。

翠「遅いです!」
母「ごめんごめん…」
翠「今あいつは治療中です」
母「そう…」
翠「あれ?真紅たちはどうしたですか?」
母「留守番させておいたわ。ほんともう家を出るのに苦労したんだから…」
翠「真紅…ですか?」
母「…そうよ。それにいつまでもぐだぐだ言うから説得するの大変だったのよ?
  …だってみんな連れて行ったら迷惑掛かるでしょ?」
翠「…まぁ…そうですね」
母「だから、お母さん1人で来たのよ」
翠「…」

それからずっと座ってて、ふと壁に掛かった時計を見ると、
そろそろ水銀燈も来てもおかしくないな時間…
ちょっと玄関にでも見に行ってみるですかね。

母「翠星石?」

立ち上がった後すぐ、お母様が聞いてきたです。

母「どこ行くの?」
翠「ちょっと…水銀燈を迎えに…だって…待ちきれないですし…」
母「そう、分かったわ」
翠「ジュンに何かあったら呼んでくださいです」
母「早く帰ってくるのよ!」

ちょっと我侭だったかもしれないのですが、ささっと病院の玄関の外に出て、
そこで立ちっぱなしで待ってると、案の定、水銀燈が到着したです。
でも怒り肩で──

銀「ねぇ!ジュンくんは?」
翠「治療を受けてるです…(怖えぇです…)」
銀「……で!みんなもう来てるの?」
翠「…あぅ…」
銀「もういい。受付で聞く」
翠「まっ…待合室に──」
銀「返事が遅い!」
翠「…」
銀「ったく、あんたという子が居ながら…」
翠「…(イラッ)」

そうやって水銀燈が病院の中へ消えていって、ちょっと待ってたところにのりも到着。

の「ジュンくんは?」
翠「治療中です」
の「…ままままままさか、死にかけとか?」
翠「待合室は向こうですから、落ち着いて待っ──」
の「ありがと」

そしてのりも慌てて病院の中へ──
お父様は仕事先が遠いですから時間が掛かるとしても、
蒼星石と巴ならもう来てもいい頃ですよね。
もうちょっとここで待ちますか…

~~~~~

──しっかし遅いですねぇ。あの2人。
この緊急事態に…
部活で携帯に連絡が届いても気づかないんでしょうけど…
あぁ。学校の連絡先なんて知りませんし、
家に電話しても今の真紅の状態ですと──

紅「何で私が病院に行ったらダメなの?ねぇ!私だってジュンとは…」

──だなんて、ヒステリック気味に突っ掛かって来そうですから無駄でしょうし、
…あっ、そうです。園芸部の人に聞けば…
でも学校に連絡したところで、梅岡の耳には届くでしょうから、
何か抵抗感がありますね。
いや別に、梅岡が先生として嫌いってわけじゃないんですけど…
そういう立場の人が来ると物々しい雰囲気になるじゃないですか。
それが嫌なんですよ…
でも早く来て欲しいですし…

う~ん…

どうしようどうしようどうしよう……


──携帯を開いて時間を見ると、もう午後6時。


…あ、もう6時ですから、そろそろ部活も終わりますね。
これが5月だったら6時半まで部活してたでしょうけど…
だからもう来るはずですね…
…イライライライラ…

それにジュン……いつ治療が終わるのでしょうか…
…って、ここに居ては当然誰も伝えに来ないですね。
あぁ…さっさと待合室に戻らないと──

母「翠星石!」
翠「ひっ!」

唐突に後ろからお母様が翠星石を呼んだです…低い声で…
この場で長居しすぎた事を叱られました…
はぁ…もっと早くに戻っておけば良かったです…
とほほです…。

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