※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

薔薇乙女INイタリア軍 番外編1


銀「ふふ……勝ってるみたいね。さすがは私の軍隊。圧倒的だわぁ」
 前線からの報告書に目を通したドイツ第三帝国総統、スイ・ギントラーは満足げに微笑んだ。
開戦から九ヶ月余り、電撃戦術を主戦法とするドイツ軍は、ポーランドを初めとする北欧諸国を次々と蹴散らし、
大国フランスをも降伏寸前に追いこんでいる。あとはイギリスを倒せば欧州は自分の物。
夢にまで見た野望の一端が、もうすぐ実現しようとしている。


銀「勝つのはいいけど……その後はソ連が邪魔になるわね。さて、赤い大将バラーリン、どう料理しちゃおうかしら?」
 ギントラーの目は、早くも欧州統一後の世界へと向けられていた。そのときである。
?「ギントラー!大変よ!」
 黒髪の女性が血相を変えて飛びこんできた。ドイツ首相、メグ・ゲッペルスだ。
銀「どうしたのよめぐぅ」
メ「大変なのよ。イタリアが戦争に参戦したわ」
 ギントラーは悲しげに「そう」と呟いた。
 イタリアとドイツは共に同盟を結んだ友好国だった。
その上、ギントラーはJUMソリーニに個人的な好意を抱いてもいる。
できれば戦いたくない国だったのに、まさか参戦するなんて。


銀「それでも戦争なんだから仕方ないわね。至急二個師団を派遣してイタリア軍を殲滅なさい」
メ「いえ、敵じゃなくて、ドイツの友軍として参戦しただけど……」
 ギントラーの顔がさっと青くなった。なぜなら、イタリア軍はとてつもなく弱い軍だからだ。
エチオピアでは戦車、航空機を使ったのに、槍と小銃しかない軍に苦戦し、スペインでは四個師団を送ったのに敗走。
オーストリアには『休戦発効後』に攻撃して勝つという始末。
敵にはしたくないが、本音を言えば味方にもしたくない国だったのだ。 


銀「ねぇ、メグぅ。貴女はイタリアの護衛に何個軍団必要だと思う」
 ギントラーは頭を抱えて尋ねる。メグはちょっとの間考える素振りをして答えた。
メ「そうね……『二』ってとこかな?」
銀「二個軍団でいいのぉ?」
メ「ううん、単位はダースよ」
銀「…………」
 そのとき、机上の電話が鳴り響く。こんなときに誰だ?ギントラーは不機嫌そうに受話器を取る


銀「はい、もしもし」
J「あ、ヒュ―ラー。僕だけど」
銀「JUMソリーニ!?」
J「あのさぁ、フランスに軍団送ったら負けちゃって、反対に侵攻されそうで大変なんだ。悪いけど援軍送ってくんない?」
銀「え?フランス軍は総崩れのはずでしょう!?なにをどうやったら負けるのよぉ!」
J「あ、それと今から北アフリカに攻めこもうと思うんだ。手始めにギリシャを攻撃するから」
銀「なにしてんのよぉ!ギリシャは中立国でしょう!勝手に敵を増やさないでぇ!」
J「大丈夫だよ。ギリシャは槍と小銃しかない弱軍だから」
銀「そういう問題じゃないでしょう……」
J「心配するなよ。お前らが頑張ってるんだから、イタリアも頑張らないとな。それじゃ、吉報を待ってろよ」
銀「JUM!ちょ……ま……」

 

ブツッ……ツーツーツ―……


銀「…………」
メ「…………」

 

ドイツが最強最悪の敵と対峙した瞬間であった。



薔薇乙女INイタリア軍 番外編――ギントラー閣下の日記帳――


1940年12月 
  エジプトに侵攻したイタリア軍七個師団がイギリス軍二個師団の反撃を受け敗走した。
  十三万人が捕虜となり、キレナイカを失ったらしい。
  あいつらは参戦してからずっとこの調子だ。
  イタリアのバルカンと北アフリカの失態を救援するため、仕方なくバルカンを制圧しアフリカ軍団を急遽派遣。
  そのせいでソ連侵攻作戦が一ヶ月も遅れてしまった上、貴重な戦力が半減してしまった。
  アフリカになんて興味ないのに……。


1941年3月
北アフリカ戦線で、ロンメル将軍がイタリア軍のとある部隊を査察した。
  そのとき、ちょうど連合軍の砲撃が始まったらしい。
  その部隊の兵士は「ああ神様!どうか私だけはお助け下さい!」「怖いかしら怖いかしら!」と言って、戦いもせずに塹壕に隠れていたようだ。
  ロンメル将軍はその部隊の指揮官にこう言った。
  「お祈りを止めさせて、反撃させなさい。言うことはそれだけです」
  その敵は結局ドイツ軍が追っ払った。  


1941年4月
  イタリア軍に物資を運搬した部隊から報告が入った。
  なんでも、水の補給を要請されたので命がけで行って見ると、例の白髪の薔薇眼帯と緑髪の凸っぱちが大量のパスタを茹でていたらしい。
  私だったら速効でフルボッコにしてるところだ。  
  とりあえず、もう水は一滴もやるなと命令しておいた。
   

1941年5月
  今日はイタリアが取られたクレタ島奪還の為に大空挺部隊を送り込んだ。
  勝つには勝ったが、七〇〇〇人以上の兵と航空輸送力の二十パーセントを失ってしまい、二度と空挺作戦が出来なくなった。
  あいつらが参戦したせいで私の計画が狂っぱなしだ。
  頭痛もするし、目尻のしわも増えた気がする。なんだか無性に泣きたくなった。


―――――――――――――――――――――――――――――――


銀「ええっと……1941年6月は……」
メ「大変よ!イタリア軍がまた……」
銀「いやああああぁぁぁぁあああっっっ!!」
メ「どうしたの!?落ちつきなさいギントラー!」
銀「もうやめてぇ!戦わないでぇ!何もしないでぇ!うわああああああん!」
メ「暴れちゃダメ!叫んじゃダメ!衛生兵!衛生兵はどこーー!」


イタリーが参戦したときから、銀の心に心労が耐えない。

 



薔薇乙女INイタリア軍 最終回


 希望を胸に すべてを終わらせる時…! 第三次大戦は未定です。 
蒼「チクショオオオオ!くらえソ連軍!M13主砲発射!」
ソ「さあ来いイタリア!実はオレ以外のやつは全てハリボテだぞオオ!」
(バン)
ソ「グアアアア!こ このザ・ムゲンと呼ばれる物量が…こんなヘタレに…バ…バカなアアアアアア」
(ドドドドド)
ソ「グアアアア」
英「ソ連がやられたようだな…」
仏「フフフ…奴は連合軍の中でも最弱…」
蘭「イタリアごときに負けるとは連合の面汚しよ…」
蒼「くらええええ!」
(ドン)
3国「グアアアアアアア」
蒼「やった…ついに欧州軍を倒したぞ…これでルーズベルトのいるアメリカへの扉が開かれる!!」
ル「よく来たなイタリア軍…待っていたぞ…」
(ギイイイイイイ)
蒼「こ…ここがワシントンだったのか…! 感じる…原子力の力を…」
ル「イタリア軍よ…戦う前に一つ言っておくことがある。お前は私が『原爆』を作っていると思っているようだが…別に作ってない」
蒼「な、何だって!?」
ル「そしてギントラーはノイローゼになったので最寄りの病院へ入院したそうだ。あとは我らを倒すだけだなクックック…」
(ゴゴゴゴ)
蒼「フ…上等だ…僕も一つ言っておくことがある。このイタリアに極東にも同盟国があったような気がしていたが別にそんなことはなかったよ!」
ル「そうか」
蒼「ウオオオいくぞオオオ!」
ル「さあ来いイタリア!」
イタリアの勇気が世界を救うと信じて…! ご愛読ありがとうございました!



蒼「……はっ!夢か!」


|