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懐かしき思い出

今回は俺ベジータが進行させてもらうぜ。
つまりはジュンが水銀燈達と出会う前の話だ。見るなら覚悟しろよ。俺様メインで行くんだからな。
なんたって俺様メインで…。なに?しつこいだと。こんな機会めったに無いってのに…まあいい始めてやろう。

番外編「親友と呼べる存在へ」

さて俺も中学生になって1ヶ月たったが…

「笹塚。廊下に立ってろ。」
「また…」

また笹塚が廊下に立たされてるぜ。名物だなもはや。
馬鹿な俺が何やっても廊下に立たされないのにあいつは何もしてないのに立たされてる。
よしこれをネタにネクラなお隣さんと喋ってみるか。

「笹塚のやつまた立たされてるな。まったくおもしろいやつだ。なぁジュン。」
「そうだな。」

…1ヶ月たったのにこいつと話した回数は数えるほどだ。いや話してはいるんだがな。大概返ってこない。
っということで。

「よし給食は笹塚とお前と俺で食おうぜ。」

こんなこと提案をしてみるわけだ。まったくめんどくさそうな顔しやがって。
そりゃあ俺だって女の子と話したいが男友達も大切だ。理由は宿題写させてもらうためだがな。
こいつと笹塚は頭良いらしいし。 

そんなこんなで給食なんだが…。

「一人で食べたいんだけど…。」

なんて言ってジュンが近寄るなオーラを出してきやがる。

「一人でかわいそうだから言ってやってるんだぞジュン。」
「ほっといてくれ。僕は一人でいたいんだよ。」
「ベジータ。あきらめろって一人でいたいやつは一人でいさせてやれよ。」

笹塚の言うことももっともなんだろうがここは引けない。なんたって笹塚の頭がいいは勉強関連じゃないからな。
ここはこいつをぜひとも引き入れたい。

「俺はここで食うからな。」
「邪魔なんだ。向こうに行ってくれ。」
「俺がどこで食おうが俺の勝手だろう。」
「ちっ。頭悪いくせに屁理屈こきやがって。」

くそ~。今すぐ顔面殴りてぇ~。いや冷静になれ俺。もう俺がここで食うことに異論はないはずだ。
我慢だ。我慢するんだ。

「まったくお前は行動力だけは人一倍だよ。そう言えばお前ら部活は何するんだ。」
「「帰宅部だ。」」

俺とジュンがハモってそう言った。

「ジュンは見ればわかるけど。ベジータはなんで?」
「いろいろあってな。それに部活に縛られる学校生活なんて真っ平だし。」 

「何があったんだ?」

笹塚は興味津々に、ジュンは興味なさそうに淡々と飯を食い続ける。
いってもいいがどうせそのうちわかることだ。俺から言うこともないだろう。

「興味があるなら自分で調べてみるんだな笹塚。」
「なんだよ。教えてくれてもいいじゃないか。ジュンは気にならないのか?」
「ならない。」

ジュンの一言でその場は凍りついた。まったく盛り上げようという気がまったく無いなこの野郎。

「そ、そういえば笹塚。なんか思い付いたのか?」
「あ、ああ目潰し玉を思い付いたぞ。まずな……」
「廊下に立っていつもそんなことばかり考えてるのか。くだらない。」

ジュンからでた冷酷な一言。これにはさすがに笹塚も怒った。

「ジュン。いい加減にしろよ。僕だってな好きで廊下に立ってるわけじゃないんだよ。」
「なら担任に進言してみたらどうだ?まあ無理だろうけどな。」
「ジュン!!」

俺はジュンの胸ぐらをつかみまっすぐに目を見る。
…どうしてなんだ。どんなに頭が怒りに支配されてもこいつの目を見るとひどく悲しい気分になる。
その濁った目は俺を見ているが見ていない。
そんな気がして殴る気も失せていく。 

「そろそろ離してくれないかベジータ?」

いつのまにかクラスの人間全員が俺たちに注目していた。

「もういいよベジータ。たしかにくだらないことだからな。」
「笹塚がそういうなら…」

これは嘘だ。笹塚が言わなくても殴らなかったいや殴れなかった。ジュンの目にはなんの光もない。なにがこいつをこんな風にしたんだろうか…。
そのあとは笹塚もジュンも喋らなかった。俺も少しはムードメーカーとしてやれるほうだがこの空気はさすがに無理だ。

「そろそろ席を元に戻したらどうだ?」
「そ、そうだな。」

今回はあまり進展が無かったな。いや悪くしてしまったか…。
しかし俺はこんなことではめげんぞ。溝がどんなに深かろうと壁がどんなに高かろうと埋めてみせよう。越えてみせよう。

「燃えてきたぞぉ。」
「…ベジータ、笹塚。廊下に立ってろ。」
「なに!?」
「僕も!?」

クラス全員の笑い者になってしまった。廊下に立つの初めてかもしれんな…。

「それでベジータ。何に萌えてたんだ?」
「そっちの萌えじゃない。燃えてきた、だ。」
「まあどっちでもいいけどさ。ジュンのことだろ?」
「まあな。」

鋭いやつだ。まさに大当たりだぜ。 

「そうだと思ってな。調べといたんだ。」
「おぉ。タイミングバッチグーじゃないか。それで?」
「桜田ジュンには姉が一人いる。今は両親と一緒に海外へ。」

つまりあいつは一人か…。はじめから孤独だからとことん孤独になろうだって?
甘ったれやがって。

「小学生の時少しあったらしいな。それからあの状態のまんまだってさ。」
「どこ情報だ?」
「柏葉巴からの情報だ。小学校からの幼なじみらしいから確実だろうな。」
「柏葉?あの柏葉?へぇジュンも以外とやるもんだな。」

あの子結構可愛いよな。俺好みだし。反応薄すぎるがな。

「今でもたまに一緒に帰るそうだ。まあ二人ともあの性格だから話すことは少ないらしいけど…。」
「どうすればいいかな~。あいつの趣味とかは?」
「趣味かはわからないけど裁縫が得意らしい。あの性格に拍車がかかったのも裁縫のせいらしいけどな。」

ぜんぜん俺と合わないな。しかも今は裁縫が嫌い…か。

「まったく駒が揃わないな。難しいもんだ。」
「難攻不落の刑務所から脱走するより難しいかもな。」

言い過ぎじゃないと思ってしまうところが何か虚しい。
きっかけさえあればなぁ。 

「そういえば今日一緒に帰るって行ってたな。」

それはいい。追跡だ。尾行だ。ストー…ゴホッゴホッ。何でも無い気にするな。
「…念のためにあれを大量生産しておくか。」
「んっ?何か言ったか笹塚?」
「いや何もこっちの話だ。」

よし学校終わったら速攻で追跡だな。

「お前達…廊下に立たされてるんだからもう少し静かにしろ。」

おっと担任がお怒りだ。居残りさせられても困る。ここは黙るか。
「んっ?ベジータにしては素直だな。まあいいか…。」

危機回避成功。しかしいつまで立ってればいいんだこれ?
「お待ちかね。放課後だぁぁあ。」
「尾行してるんだから静かにしてくれよベジータ。」
「あっすまんすまん。」

いや~。イベントじみててテンション上がる上がる。今ならどんなやつがきても瞬殺できそうだぜ。

「しかしあの二人喋らないな。」
「だから言ったじゃないか。まああそこまでとは思わなかったけどね。」

これじゃあ俺達が尾行してる意味が無い。またも進展無しか。

「お~と前方より不良の一団が接近。このままでは衝突してしまうな。」
「あの二人に絡む不良もいないだろ。」
「…たしかにな。」 

なんて言ってるそばから絡みやがった。

「…理由してあげられるのは…ジュンの目付きが気に食わなかった。柏葉狙い。の二つだな。」

どっちも当たってる気がしてならないが…。
って言ってる間に柏葉捕まるジュン殴られるって…。まあ柏葉を守ろうとして殴られたならまだ見所があるな。

「久々に肩ならしといくか。」
「おっ。やるのかベジータ。」
「まっ放ってはおけないだろ?」

さてと余裕ぶっこいてる場合じゃないな。さっさと助けてやるか。

「おい貴様ら。そいつがこのベジータ様の友人だとしって殴ってるのか?」
「はぁ?自分に様付けるんじゃねぇよ。どこの馬鹿だ。」

…とことん命知らずらしいな。あ~髪の毛が金色になりそうだ。

「グダグダ言ってないでかかってこいよ。弱い犬程よく吠えるっていうだろ。」
「あきらかにお前のほうが吠えてるよこのボケがぁ」

遅いパンチ。カウンター入れてくださいって言ってるようなもんだな。

「ぐはぁ。」
「はい一人。どんどん来いよ。まさかこれで終わりじゃないだろ?」
「ちっ。相手は一人だ一斉にかかれぇ。」

柏葉捕まえてるリーダーぽいのが叫んだ。まったくリーダーが後ろに下がってたら意味ないだろ。 

まず右に来たやつを裏拳。前方と左は左足で凪ぎ払い。卑怯にも後ろから来たやつは全員そのまま回転げり。
つまらないな。弱すぎ。

「お、おかしいだろ?人を五人いっぺんに一蹴で薙ぎ倒したのか?」

リーダーぽいのは今だに柏葉を離そうとしない。
ねちっこいなまったく。で残ったのはリーダー含めて三人か。

「笹塚。リーダーぽいのの動き止めれるか?」
「まかせてくれ。あれを使うときだ。」
「じゃあまかせた。タイミングは合わせてくれよ。」
「了解だ。」

さて六人も伸したらさすがにあっちからこなくなったな。
仕方ないこっちから行こう。

「さぁ女の子人質にとってる腰抜けども。今からちょっと本気で行くからな。病院行っても俺は知らないぜ。」

いい終わると同時に駆け出しリーダーのまわりの二人の顔面を掴み思いっきりぶつける。
ありゃ?これはやりすぎだ。音でかすぎだな。

「く、くそ何もんだてめぇ。」
「だから始めにベジータって言ったろ?脳みそあんのかお前?」
「うるせぇ。近寄るな。こいつがどうなってもいいのか!?」
「キャ…」

あ~あ再起不能決定だな。髪の毛がまじで金色になりそう。 

「ベジータちょっと頭下げて。」
「おう。」

俺が頭を下げると逆立った髪ぎりぎりのところを何か丸いものが通りそのまま不良の顔面に直撃する。

「うわ…なんだこれ前が…」
「あれ?喋れるくらいの余裕はあるんだ。これは改良の余地があるな。」

製作者は不満らしいが目潰し爆弾の効果はあったようだ。柏葉逃げたし。
まあ逃げた先がジュンのところだったのはこのさい気にしない。

「さて顔面がいいか?腹がいいか?」
「…えっ?は、腹?」
「お前に決める権利なんてねぇよ。」

顔面直撃コース。五メートルは吹っ飛んだかな。

「おしまいおしまい。ジュン大丈夫か?」
「なんだよ。助けなんて頼んでないぞ。」
「はっ。そんなボロボロの格好でよく言うぜ。厳密に言うと柏葉を助けたんだ。お前はおまけ」

まっ実際おまけなんかではないんだがな。

「今回は礼を言っておくよ。ありがとうよ。…それと友人ってなんだよ。」
「一緒に飯食って話して…十分友達じゃないか。」
「……まあ友達の一人や二人いたほうがいい…かな。」
「な~に言ってやがる。友達なんかじゃ終わらないぜ。俺たちは親友になるんだ。」
「勝手に決めるなボケ。」 

悪態はついてもジュンの目はしっかり俺と笹塚を見ている。

「歩けるか?」
「ああ大丈夫だ。」
「しかし弱いなお前。今度格闘技教えてやるよ。」
「部活にも入らないやつが教えられるのかよ。」

この俺を舐めてやがるな。なんで部活に入らないかを言ってやるべきか…。

「ベジータ君。いろいろな部活から話がきてるのにどこにも入らないの?」

心底不思議そうに柏葉はそう問い掛けてきた。そうか柏葉は剣道部だから知ってるのか。

「俺が入ったらめんどくさいことになりそうだからな。止めとくよ。」
「ベジータのことだから大体そんなことだろうと思ってたけどな。」
「もったいない。運動部のどれに入っても通用するって先生も言ってたのに…。」

俺は型にはまってないほうが楽だからそれでいい。
部活なんて縛りごめんだぜ。

「それでこいつらどうするんだ?」
「笹塚特製目潰し爆弾を目のとこに当てて放置。」
「大量生産しておいたから数はあるぜ。」
「はは。まったくくだらない。…でもおもしろいな。」

まあこうして俺達は友達になったわけだ。
開いた扉は少しかもしれない。でも俺はそれを強引に開けてみせる。
そして近いうちにかならず俺達のことを親友と呼ばせてやるぜ。 

ここからは蒼嬢と別れた後の話しだぜ。

「そういえばジュン。お前が休みに外にいるなんてめずらしいな。」
「いやこの頃はよくでてる。」
「そうか。昔とはえらい違いだな。」
「誰かさんのせいかもね。」

別に俺がかえたわけじゃないだろ。きっかけは確かに俺や笹塚かもしれないが。いや自惚れすぎか?

「そうだベジータ。お前にずっと聞きたいことがあったんだ。」
「なんだ?めずらしいことあるもんだな。」
「お前何で俺と友達になろうと思ったんだ?」

……言えねぇ。宿題写すためにとか言えないだろ普通。埋めた溝が越えた壁がまたできるかもしれないだろ。

「………そ、それより俺の教えた技。ちゃんと出来てたな…」
「無理矢理話をそらすな。まあ大体予想は付いてる。宿題のためとかそんなんだろ?」
「うっ!?」

こいつは何でこういうことだけ鋭いんだ。まったく嫌になるぜ。

「やっぱりか…。別に怒りなんかしないよ。あの時は本当にうざかったけどな。」

そんなにはっきり言わなくてもいいだろ。

「でも感謝はしてるぞ。」
「んっ?何にだ?」
「いろいろだよ。まっ僕から言うのもなんだか……お前らみたいな親友が出来てよかった。」 

…まさかこいつの口から『親友』なんて言葉が出るとは思わなかったぜ。
明日は雪でも振るんじゃないのか?だが

「へっ。笹塚にも聞かせてやりたかったな。それ。」
「僕からはもう二度といわないかもな。…まあこれからもよろしく頼むよベジータ。」
「ああ。俺達は親友だからな。」

初めはたしかに宿題のことだった。でも今は違うぜ。
こじ開けた扉の先にはこんなにも信頼できる男の姿があったからな。
どんなに困難なことがあろうとこいつとの関係は『親友』。それは一生かわらない。

「じゃあ夏休みの宿題。今度写させてもらうからな。」
「いつでも家に来いよ。タダじゃ写させないけどな。」
「そりゃあひどいな。金とる気かよ。」
「いや。力仕事やってもらいたいんだ。僕じゃ出来ないこともあるからな。」

なんだそれなら喜んでやってやるよ。本当に夏休み暇だからな。

「よし交渉成立だ。」
「ああ。あとストーカーだけは本当に止めとけよ。」
「…わかってるよ。」

しつこいところがダメなんだよなこいつは…まっそれもひっくるめてこいつは俺のかけがえのない『親友』だ。
これはかわらない。いやかえさせない。一生…な。

番外編「親友と呼べる存在へ」終わり

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