121

巴「えへへへへ…」
J「か、柏葉…?いったいどうしたんだよ…」
巴「あれ?あ、わーい、桜田くんだぁ」
J「……へ?おまえ…う、もしかして、お酒飲んだのか!?」
巴「うん、えへへへへ」
J「ちゅ、中学生の癖に…」
巴「酔った。ピトッ」
J「え…あ、ば、ばかっ!お、おま…は、離れろよ…!」
巴「やだ」
J「や、やめろって…。酒強そうなのになぁ…人形状態の時は体が小さいから、まわりやすいのかな…」
巴「あったかい…スリスリ」
J「お、おい…こんなとこ誰かに見られたら…」
巴「桜田くん…」
J「そ…やめ…んな上目遣い…あ…な、なに?」
巴「…気持ち悪くなってきた」
J「……うわあぁぁぁあぁバカ離せやめろ本気で離れろおぉおお!!」
巴「やだ」



122

巴「さ、桜田くん…これは…」
J「いつもいつも制服じゃあれだし、せっかく夏休みだから、いろいろ作ってみたんだ」
巴「着物…チャイナドレス…アオザイ…サリー…この可愛らしいのはスイスのね…よくもまぁこれだけ…」
J「こういうフリフリのドレスもあるけど…」
巴「…私、そういうのはちょっと…」
J「まぁヨーロッパチックのメルヘンなやつよりも、アジア系のやつのがやっぱり似合うかな」
巴「うん」
J「でも、せっかくだから着てみたらどうだ?」
巴「……せっかくだし、そうしようかな。桜田くんの趣味も、たまにならいいかもね」
J「な、なんだよその言い草…」



巴「…ふぅ…終わり。制服に戻るね」
J「……」
巴「だいたい一周したかな…楽しかった。……桜田くん?どうしたの、ぼーっとして」
J「え、あ…ご、ごめん…柏葉…すごく、可愛かったから……」
巴「……!」
J「あ…な、なに言ってるんだろ、僕…ち、違うんだ、そういうんじゃなくて…ああもう!」
巴「……かった?」
J「え?」
巴「……れが一番………かった?」
J「なに?」
巴「ど、どれが一番、可愛かった…かな?」
J「そりゃ制服だな」
巴「そうですか」



123

巴「ラジオ体操…」
J「いかないぞ」
巴「…もう中学生だし、わかってるよ」
J「…それもそうか」
巴「それに、ラジオ体操に出てる桜田くんて何か嫌」
J「…これでも、小学生の時は毎日行ってたんだぞ…」
巴「昔は明るかったよね。…そういう話じゃなくってね、家でやってみようよ、って思って」
J「ああ…なるほど。健康にもいいしな…」
巴「うん」
J「……でもやらないぞ。面倒くさい」
巴「そう言わずに、1回くらい」
J「…じゃあ、1回だけな」
巴「…え、ほんとにやるの」
J「あーたーらしーいーあーさがきたー」
巴「しかもそこから…」
J「きーぼーうのー(中略)それ1,2,3っ!」
巴「……全部歌えるんだ」



124

巴「桜田くん…そして雛苺…時々真紅…翠星石…」
J「どうした?」
巴「出てくる人が、あんまり代わり映えがしないな、と思って…」
J「こんなもんだろ」
巴「でも…ちょっと刺激がほしいと思うな」
J「刺激ったって…どうやって?」
巴「たまにはマイナーキャラに会わない?」
J「毎日会ってるぞ」

ジュンの行方は、誰も知らない。



125

巴「マイナーキャラに会わない?」
J「毎日会っ…なんでもないです」
巴「…コホン。普段出てこない人に会うのはちょっと気が引けるけどね…」
J「といってもあれだろ、どうせあの人形狂いの女とか、ボケ老人とかだろ…」
巴「違うよ。私も桜田くんも会ったことない人」
J「…ほんとに?…それは…ちょっと緊張するというか…まさか佐原さんとかじゃないよな…ドキドキ」
二葉「はじめまして」
J「はぁぁぁあぁぁぁ!?」
二「驚きすぎです」
J「こいつってあのおっさんの弟か!?」
巴「そうだよ」
J「確か死んだはずだろ!?」
二「天国から出張してきました」
J「さすが柏葉にまでマイナーといわせるだけある…なんでもありだなもう…」
巴「ようこそ」
二「いえ…」
J「ふぅ……」
巴「……」
二「……」
巴「……」
二「……」
J「……なんか話せよ」
巴「接点どころか出番もないのに、話題なんてあるはずないよね」



126

巴「マイナーキャラに会わない?」
J「毎n…なんでもない」
巴「というわけで、前回に引き続き結菱二葉さんです。どうぞ」
二「どうぞと言われても…うーん、そうですね、こういう時は共通の友人についての話題などどうでしょう」
巴「デジャブ…となると、結菱一葉さんになりますか」
二「そうですね」
J「あの変態のおっさんか…」
二「…兄が変態?そんなことはないと思いますけど」
J「変態だろ、だってさ…ぼぼ、僕は…じょ、女装させられそうになったんだぞ!?(cf:49)」
二「……マジで」
巴「マジです。昔はそういう趣味じゃなかったんですか?」
二「僕の記憶の限りでは…うーん、なんだか聞きたくないことを聞いてしまった…。
  兄もいろいろあったろうから、目覚めてしまったんですかねぇ…」
巴「じゃああなたは興味ないんですね」
二「当然です。そういうのは断然二次元に限るんですよ」
J「まぁあんな変態が二人もいるはず……え?」



127

巴「弟もやはり変態だった、結菱二葉さんが来ています」
二「僕変態認定されちゃったんですか?」
J「そりゃまぁ…。実害がないだけマシだと思うけどさ…」
二「変なこと言った覚えはありませんけど。…ところで、あなたはとても小さいですね」
巴「ちょっとわけありでして。かくかくしかじか」
二「なるほど。まぁ僕などは、そもそも登場することさえ奇跡に等しいのですから、長編など大それたことは望みませんが」
J「性癖はあれだけど、謙虚な人だな。ちょっとイメージと違うというか。恋人もいたみたいだし」
二「兄も普段はこんなものですよ。仲良くしてあげてください」
J「仲良く、つったって…なんて呼んでいいのかも正直わかんないのに…」
二「あだ名なら、ありましたよ」
巴「そうなんですか?」
二「はい、”ひーちゃん”と呼ばれてましたね、たしか」
J「ごめん正直知りたくなかった」



128

巴「今回で二葉さんともお別れです」
二「どうもお二人さん。僕はそろそろ帰ります」
巴「お気遣いできませんで」
二「いえ。…ところで、せっかくですから兄に伝言を一つお願いできますか」
J「まぁ、兄弟だし、いいたいことの一つや二つあるよな。伝えておくよ」
二「ありがとうございます。では、兄はこのままだと地獄逝きなので、善行を積み重ねておくようよく言っておいてください」
J「重いよ」



129

巴「桜田くんは野球とか興味なさそうだね」
J「ないよ」
巴「やっぱり」
J「柏葉はあるのか?」
巴「ううん、あまり。野球の思い出なんて、昔、見てるアニメが野球で潰されてたらすごく悲しかった、くらいよ」
J「あれ辛いよな」
巴「いつのまにかアニメも見なくなっちゃったけど」
J「僕は今でも少し見てるかな。だから野球はあんまりね」
巴「まだ見てるんだ。子供の頃から見続けてる人ってのは多いのかな」
J「…子供扱いはよしてくれよな…それに一つか二つくらいだよ」
巴「まぁ、未だに黒ずくめの男たちも捕まってないしね。じゃあ今でも野球があると、ブルーになったりするんだ」
J「いや、野球あっても別に腹は立たないよ」
巴「そうなの?成長したんだね」
J「でも延長は許せないな、寝られないし録画してるとずれるし」
巴「成長しちゃったんだね」



130

巴「あれ?雛苺…その子は…」
雛「妹の雪華綺晶なのー!」
巴「え…えっと、し、知ってるけど…」
雪「お久しぶりです…ニヤ」
巴「どうして笑うの!?」
雪「そんなことより雛苺お姉様…お腹が空いてきました…なにか食べたいですね…ジュル…」
巴「!?危ない雛苺ーーーっ!」
雛「うゅ?それじゃあさっき買ってきたうにゅー食べるのー『ズザザザザザァー』」
雪「そうしましょう。……巴さん、どうしましたか?」
雛「トモエ、急にどうしたなの?いきなりヘッドスライディングしてくるなんて…」
巴「な、なんでもない…そ、そうだよね…ケホッ」
雪「でも、ただの苺大福も飽きました…やはり私が好きなのは、雛苺お姉様…」
巴「ひーなーいーちーごおおおおおおお!!!!!!」
雪「…と一緒に食べる苺大福です」
巴「ズザザザザザザザァーーッ!」
雛「ト、トモエーっ!?」
雪「この人面白い」

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最終更新:2007年08月09日 00:22