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翠星石は高校でも花壇に水を撒いている。
小学校で「栽培委員」が行っていた仕事は、中学校・高校では「美化委員」の仕事となる。
美化委員というのは高校でも相変わらず生徒から敬遠され気味の委員であり、
かつてジュンが嫌っていた「掃除点検」も、高校でも2週間に1度だけだが存在する。
だが、翠星石はそんな事など別に気にも留めていない。
花と接する機会があるからと、好きでこの委員をやっているわけで、
さらに言えば…

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隣には、こいつがいるんですから──

ジ「…あぁ、またか…」
翠「まったく、おめぇの“引っ付き虫”っぷりには呆れるです…」
ジ「仕方ないだろ!ジャンケン弱いんだから…」

お前はいつも翠星石のそばにいてくれますね──

翠「お前は幼稚園の時からそうですねぇ。いい加減強くなりやがれっ!です」
ジ「じゃあ僕に何か教えてくれよ。強くなれる方法を…」
翠「そんなの、自分で考えないと意味ないですよ?」

たとえ知ってたとしても教えるもんですか。
だってジュンがジャンケンで負けてくれたら同じ委員になれるんですから。

ジ「そうかいそうかい」
翠「そうです──」

…でも、そうするより最初から素直に美化委員に入ってくれればいいですのに……
何で委員を決める時はいつも蒼星石や巴と一緒になりたがるんですかねぇ。

翠「──ねぇ、ジュン」
ジ「何?」
翠「何だか、思い出しますね」
ジ「初めて同じ栽培委員になった時の事か」
翠「そうです~」

思わず『キャッ!』と声を上げそうになったのはジュンには秘密にしておくです…。
考えてることを結構判ってるじゃないですかぁ~…って。
…あ、今こうやって考えてることも読まれてそうですっ…きゃぁっ!
まぁ、幼馴染だけのことはあるですねぇ~。

ジ「栽培委員の女子の枠って結構人気あったんだよな」
翠「おかげで掲示委員に飛ばされたりもしましたよ?!」
ジ「そうそう、翠星石も弱かったんだよなぁ!…w」
翠「……でも今は強いですよ?」
ジ「じゃ、やってみるか?」
翠「いいですよ~。ま、ジュンが翠星石に敵うわけないですけどぉ」
ジ「何を!?」

ジャンケン ポン!

翠「へん。まぁこんなもんです」
ジ「…」

自分から言っておきながらコレですか…
しょ~がないですねぇ…黙り込むなら話題を変えてやるですよ。 

翠「…そういや、ようやくジュンもまともな水の撒き方を覚えたですね」
ジ「…中学の時からはちゃんと撒けてたはずだけど」
翠「あの時も怪しかったですよ?水出しっ放しでアクアガンを取り外すから…」
ジ「あれは“外した”じゃない。“外れた”だ!」
翠「いずれにせよ器用なお前からは想像できない出来事だったことは確かです!」
ジ「…まぁ、あの頃はようやく器用になり始めたかな?って頃だったけどな…」
翠「それでも小6の頃のひでぇ扱い方よりは大分マシです」
ジ「…ぶw」
翠「あの時のアクアガンのひでぇ使い方ときたら…まぁ、ある程度は予想がついてましたけど?」
ジ「…あぁあぁ、あったあった。ジェット噴射モードでぶっ放した時のことだろ?」
翠「あれから家に帰ってお母様に叱られて水銀燈には笑われて…もう散々だったです…」
ジ「でもあの時のお前は満更でもなかったような顔してたけどなw」

ん…今ちょっとカチンと来たような気がしましたね…
変な憤りを覚えて自然とジュンに詰め寄ってしまう──

翠「──ぶっとばされてぇんですか?!このチビ人間」
ジ「何だよ。あの時は結局打ち合いになったじゃないか?この性悪がw」

──ヘラヘラと笑いやがってぇ…こ…こんのぉ……

翠「じゃ…じゃあ今度の夏休みに勝負を挑むです!決闘です!」

ジ「でも学校じゃさすがに出来ないだろ」
翠「家の庭でやるです!」
ジ「おおっ!じゃあホースとアクアガン持参か?」
翠「こっちで用意してやるです」
ジ「水着も持参か」
翠「服を着てに決まってるです!…まぁ、その下に着るのなら自由ですけど…」
ジ「…」

何か今、顔がボッと燃え上がったような感覚に襲われたです…

翠「…」
ジ「…w」
翠「やっぱりですか……」

で、ちょっとビンタしてやったです。まぁ、しゃーないですね。
まーったく、幼稚園の頃から一番変わったのはこういう思考が身についたことなんですかねぇ。
つくづく救えねぇ奴です──

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こうやって、また昼休みが終わり、1日が終わる。
今でも近くにいるジュンが、この夏休みまでには今よりもっと近くに居てくれたらなぁ──
と、淡い期待を抱く翠星石であった。

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