前回のあらすじ
2日目(昼)
やっと起きてきた真紅達。
倒れて唸る蒼星石。
まあそれは置いといて真紅の力を計るため第二回モンハン早狩り大会を開催。狩る相手はクックだった。そうあのクック。
真紅以外のみんなは難なく(水銀燈は微妙だったが…)クリア。
しかし真紅だけは3死したのだ。
呆れて物も言えない。…その後も悲惨なものだった。
なにはともあれ真紅をHR3にあげられたわけだ。
そして今日も夜になった。
平穏が一番だが……何か大切なことを忘れている気がする…
『夏休みモンハン合宿』
2日目(夜)
…本当に2死してくれた。
真「うっ…やっぱりボウガンしか…」
ジ「武器を作れ武器を…。ここまでくればなんか武器作れるだろ。」
真「なら手伝いなさいよ。」
ジ「いやだね。今日僕がするのはここまでだ。後は水銀燈とでもすればどうだ?」
何て言っても協力する分けないか…。
真「…一応頼んでみるのだわ。」
あら?さすがに半日一緒にやったら仲良く…
水「いやよぉ。真紅なんかとやるなんて金輪際ごめんだわぁ。」
真「わ、私だってあなたとなんてやるわけないじゃない。ジュンが言うから仕方なく言っただけよ。」
水「ならいいじゃなぁい。他を当たればぁ?」
やっぱり無理だったか…。金輪際ねぇ。たぶん明日ぐらいにはやらなきゃいけないけど…
雛「ヒナはそろそろお風呂に入るの~。」
金「カナも入るかしら。」
翠「翠星石達も入るですぅ。」
蒼「そうだね。」
僕も入るか。しかしここの風呂が銭湯みたいでよかった。もし普通の風呂ならゆっくり入ることなんて出来ないはずだからな。
真「わ、私は誰とやればいいのよ…。」
薔「………」
目が合った真紅と薔薇水晶…。なんだ?
真「薔薇水晶てつだ…」
薔「…却下」
真「速答!?」
薔「…一回やってみたかったの…。」
何やってるんだこいつらは…。薔薇水晶は本当にやることがよくわからない。
真「仕方ないわ。今日はこれでおしまいにしてお風呂に入りましょうか。」
さてどうでもいいからさっさと風呂入る準備するか。
………
というわけで風呂に来たわけだが…
白「ジュン君もお風呂ですか?奇遇ですね。」
ジ「そうですね白崎さん。」
先客に白崎さんがいた。白崎さんこの家のこと全部やって風呂に入る余裕すらあるのかすごいな。たしか雪華綺晶の食事倍作らなきゃいけないはずだが…。
白「いや~しかし元気ですね。彼女達は。」
ジ「えぇもう疲れますよ。」
女湯から響く真紅達の声はうるさいの一言だ。主に金糸雀、雛苺、翠星石だが…
白「こちらとしては賑やかなのはうれしいですよ。槐も薔薇水晶もあんまり喋りませんし。雪華綺晶は食べてばかりですしね。」
ジ「そうなんですか?いや僕は騒がしすぎてやってられませんよ。」
白「ジュン君もまだまだですね。」
まだまだって何がですか?というか騒がしいなあいつら…。
白「まあジュン君もいずれ分かるでしょう。」
ジ「はぁ…そうなんですか?……そういえば白崎さんもモンハンしてませんでしたか?」
白「お~やっと思い出してくれましたか。そうなんですよ。ジュン君とも何度かしましたよね。そうあのデータはもう無いんですよ。」
白崎さんもテンションかなりあがったな。触れてほしかったんだなこの話題。
ジ「どうしてなくなったんですか?」
白「よくぞ聞いてくれました。あれは雪華綺晶がモンハンを始め薔薇水晶がデータを破損した頃の話です……」
え~~長くなるのでここでカットだ。つまり二人が始めからやるということで白崎さんもデータを消されたっと言うことだ。
白崎さんあなたは同士だ。
ジ「僕も消されたんですよ。真紅に…」
白「そうなんですか。あのジュン君も喪失感を耐えたんですね。」
ジ「まあそうです。」
なんか大袈裟だけど…確かにそうなんだよな。
白「おや?そろそろ夕飯の準備に取り掛かったほうがよさそうですね。それじゃあジュン君のぼせないようにしてくださいね。」
白崎さん突然なぜそんなことを言いだしたのかと思っていると女湯の方から雪華綺晶の声が聞こえてきた。
たしかに早めに出たほうが無難だ。今日は倍作らなきゃいけないらしいし。
ジ「わかりました。後少ししたらでますね。」
にっこり笑いながら脱衣場の方に向かった白崎さん。
あなたも色々大変ですね…
っとそろそろのぼせてきたので出るか…。
風呂を出て食堂に行くと山のような食事が待っていたのである。
さ…さすが白崎さんあんな少しの間にこんなにも料理を…
翠「こ、こんなにあっても食べるのはほとんど雪華綺晶なんですからすごいですぅ。」
ジ「まあたしかにな。雪華綺晶の体積より食べる量のほうが絶対に多いしな。」
蒼「なんか聞いたことある気がする言葉だね。」
そう言えば何かで言ってたな…なんだったかな?
真「はいはい。それじゃあ食べましょう。…あら薔薇水晶…まだお風呂入ってないの?」
薔「…食べてから入る…」
水「あらぁ。食べてから入ると消化に悪いわよぉ。…まああれは待ってくれそうにないけどぉ…」
水銀燈の視線の先には血に植えた猛獣のような雪華綺晶が食べるのを今か今かと待ち構えていた。
薔「…それにやることある…」
んっ?やること?なんだろう。気にしたほうがいい気もするけど…気にしないでおこう。
それから真紅がなぜか仕切り食べることになったが…。雪華綺晶見てたら食べる気がなんか失せてきた。
別に汚くは食べてない。上品なくらいだ。でも山盛りの料理が見る見る無くなっていったらちょっとなぁ。
水「雪華綺晶…あなたいつ見てもすごいわねぇ。」
雪「そうですか?まだ少し物足りませんが…」
真「あなたそれでまだセーブしてるの?本気だしたらどうなるのよ…」
薔「…家の食べ物…全部無くなる…」
まあつまり雪華綺晶に本気で食べさせてはいけないってことだな。
翠「見てるだけで満腹になるですぅ。…それよりジュン。」
ジ「なんだ?」
翠「食事が終わったらお前の部屋に行くですぅ。ゲームの充電して待ってるですよ。」
ジ「はっ?」
突然何を言いだすかと思えば…めんどくさいな…。
翠「べ、別にお前と一緒にゲームしたいわけじゃないですよ。た、ただやる人間が居ないからやるだけですぅ。」
蒼「えっ!?別に僕が…」
翠「蒼星石は黙っているのですぅ。」
ジ「…もういいよ。勝手にしてくれ。」
蒼星石を黙らせている翠星石の頼みを断るのは不可能に近い。ちっバカ親の言葉を思い出してしまった。
翠「早めに行くですからちゃんと待ってるですよ。」
ジ「はいはい。わかりましたよ。」
雪華綺晶はまだ食べてるし。真紅達はそれを眺めてるし。さっさと部屋にもどるのが無難だな。
翠「来たですよ。」
部屋に戻って数分後翠星石は僕の部屋にやってきた。本当に早いな。
ジ「でなにがしたいんだ?」
翠「えっ?そ、そうですね。え~と…」
やっぱり考え無しか…。
ジ「じゃあ適当に貼るから集会場にこいよ。」
翠「了解ですぅ。」
まったく考え無しで人に手伝いを頼むなよ。
翠「星5のグラビモスとは……めんどくさいチョイスするですぅ。」
ジ「キークエだからいいだろ。」
部屋に響くのはPSPの音と翠星石の奇声。まあ普通に楽しいから別にいんだけどな。
翠「ね、熱線がくるですよ。やばいですぅ。…あっ…」
ジ「何してるんだ翠星石?熱線モロ食らって…」
翠「う、うるせぇですぅ。」
まだまだ腕は蒼星石より低いらしいな。真紅よりはましだが…
熱線は食らったもののその後はうまくやり一度も死ぬことなくグラビを討伐できた。
ジ「僕ちょっとトイレ行ってくるから何も触らず待てろよ。」
翠「了解ですぅ。」
うわ素直な感じが嘘っぽい…。まあいいか。
トイレに言った時間はたぶん5分ほどだった。しかしその5分で事件は起きたらしい…。部屋に帰ればなぜか真紅と水銀燈が…しかも真紅と翠星石がこちらを殺意の籠もった目で見てる…。
水「ジ、ジュン…これはやばいわよ…」
水銀燈が見せてきたのは昨日僕のベットにぶちまけてあったあれである。
…………あれ?僕死んだ?
蒼「翠星石も真紅も落ち着きなよ…。」
薔「…まさかこんなことになるなんて…」
蒼星石と薔薇水晶の仲介で怒りのおさまった真紅と翠星石。くるのが十分ほど遅かったけどね…
ジ「殴りすぎだ。しかも薔薇水晶。こんなことになるなんてっとかいってるけど顔がにやけてるよ。」
真「し、仕方ないわよ。」
翠「そうですぅ。仕方ないですぅ。」
薔「…ちっ。ばれたか…」
なんだこの異様な空間は……
ジ「もういいお前等みんな帰れよ…。あっ薔薇水晶はちょっと待て。」
薔「…何?もしかして…」
勝手に変な想像膨らませてる薔薇水晶にあれを渡して部屋から出ていってもらった。糞…忘れていた僕がバカだった。
最終更新:2007年07月17日 02:40