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それは、とある昼の出来事。
お昼時で賑わう教室に、どこにでもいる少女の声がする。

雛「お弁当の時間なのー♪」
紅「良い天気だし、屋上で食べましょう」
翠「良いですねぇ」

薔薇乙女と呼ばれる8人の少女達は、各自お弁当箱を持って屋上に向かった。

銀「あら、他は誰もいないのねぇ」
薔薇「…貸し切り…」
雪「早く食べましょう…?待ちきれませんわ…」
蒼「あはは、じゃあこの辺で食べようか」
金「賛成かしらー♪」

適当に場所を決め、何名かはシートを広げる。
屋上に座るのが嫌なのだろうか。
薔薇乙女達は、お弁当を広げる。

雛「今日のヒナのお弁当はー…うにゅー弁当なのよ♪」

笑顔でみんなに見せた雛苺のお弁当箱の中は、うにゅーつまり苺大福がぎっしりと詰まっていた。

翠「み、見事に苺大福だけですぅ…」
蒼「ちゃんとバランス考えた方が良いよ?」
雛「うにゅーだけじゃ無いの、ほら!」

そう言うと、もうひとつの弁当箱を開ける。
そこには、苺がぎっしり詰まっていた。

紅「対して変わらないわ。まったく…栄養を考えないと病気になるわよ」
雛「うゆー…」
銀「そう言う真紅はどんな弁当なわけぇ?」
紅「私のはちゃんと栄養を考えているわ」

誇らしげに弁当箱をみんなに見せる。
確かに野菜、肉等バランスは良く、真紅にしては珍しく和風である。
しかし、何かが足りない。

薔薇「…あれ?ご飯は…?」
金「確かに…主食が無いかしらー」
紅「主食ならあるわ」

そう言って見せた物は、パンだった。

銀「…和風にパンは似合わないんじゃぁない?」
翠「真紅も全然ダメですねぇ…ヒッヒッヒッ…」
紅「なっ!?そういう貴方はどうなの、翠星石」
翠「ふっふっふっ…。見るです、これが翠星石のスペシャルゴージャス弁当です!」

何故か名前が長い弁当箱の中身は、バランスも良く見た目も鮮やかだった。

金「お、美味しそうな…た、卵焼き…かしらぁ…」

涎を垂らしながら、危ない目をしている金糸雀から弁当箱を遠ざけつつ、翠星石は少々控え目な胸を張りながら自慢する。

銀「確かに美味しそうだし、バランスも良いわねぇ」
薔薇「…お料理上手…」
紅「くっ…負けたわ…」
翠「ほーっほっほっ♪もっと誉めやがれですぅ♪」
蒼「それ作ったの僕なんだけど…」

蒼星石の放った言葉に、翠星石が石の如く固まる。
蒼星石のお弁当の中身も、翠星石と全く同じであった。

雛「翠星石嘘ついてたのー!」
紅「そ、そんな事だろうと思ったわ…」
銀「(真紅ったらぁ、さっき涙目だったじゃなぁいw)」
薔薇「…嘘、いくない…」
翠「なっ…なっ…す、翠星石だってこれぐらい作れるです!き、今日はちょっと作れなかっただけですぅ!」
蒼「じゃあ、明日からお弁当お願いね?」
翠「うっ……か、勘弁してほしいですぅ…」

嘘をついたら、必ず自分に戻ってくるので注意。

金「次はカナの番かしらー♪」
翠「どうせチビカナの事ですから、全部卵焼きとかですぅ」
金「なぁっ!?どっかの苺ジャンキーと一緒にしないでほしいかしら!!」
雛「うにゅー美味しいのにぃ…」
金「カナのはみっちゃんお手製のお弁当かしら!」

そう言って開けるお弁当箱。
たしかに偏ってはいなかった。(4割が卵焼きだが)

蒼「た、確かに全部ってわけじゃないけど…」
雛「ご飯が金糸雀なのー」

雛苺の言う通り、ご飯の上には金糸雀の顔が描かれていた。

金「ち、ちょっと恥ずかしいけど…でも、みっちゃんの愛がこもってるのかしら!」
銀「良いんじゃなぁい?作ってくれる人の愛があって」
紅「そこは少しうらやましいわね」

金糸雀はみんなの言葉に満足げに、箸を進める。

蒼「そういえば、水銀燈のは?」
銀「私はヤク〇トとカ〇リーメイトで足りるわぁ」
紅「貴方こそ栄養が偏っているんじゃないかしら?」
銀「あら、カ〇リーメイトには栄養豊富よぉ。ヤク〇トだって乳酸菌が入ってるんだからぁ」
翠「体壊しても知らんですよぉ?」

翠星石の忠告も聞かず、カ〇リーメイトを食べ始める。

薔薇「次は…私…」

薔薇水晶はお弁当箱を開ける。
中身はいたって普通である。

雛「あ、これアソパソマソポテトなの!雛の苺と交換してほしいなの」
薔薇「良いよ…」

薔薇水晶は、ポテトを雛苺の弁当箱に入れると、苺を自分の弁当箱に入れる。

銀「お弁当交換なんて、子供っぽいんだからぁ…」
翠「…水銀燈もカ〇リーメイト半分よこすです。翠星石のコロッケと交換してやるです」
銀「……おばかさぁん…」

少々照れながら、翠星石の交換に承諾する水銀燈。

紅「蒼星石、貴方の煮物とサラダ交換して頂戴」
蒼「うん、良いよ」

こちらも、交換する。

金「カナは…雪華綺晶、カナとお弁当を………かしらーーー!?」

金糸雀の悲鳴?にみんなは視線を移すと、そこには空の五段弁当を前に、満足げに手を合わせる雪華綺晶の姿だった。

雪「ごちそうさまでした…あら?皆さんまだ食べていましたの?」
紅「き、雪華綺晶…、貴方あの短時間で五段弁当を一人で食べたと言うの…?」
雪「えぇ。お腹が空いていたので…何かまずかったでしょうか…?」

この時全員が、雪華綺晶の食欲には絶対勝てないと思った。

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