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薔薇乙女INイタリア軍 絶対包囲編

金「そ、蒼星石隊長、なんだか周りに戦車がウジャウジャいるわ。すっかり囲まれちゃってるかしら~」
雪「友軍も無し、逃げ道も無し。もうおしまいですわ……」
蒼「諦めちゃダメだ!極東の同盟国を見習って最後まで戦おうよ!!」

ドカーンドカーン

金「撃ってきたかしらー!もうダメかしら。死んじゃうかしらー!!」
蒼「当たらなければどうということはないよ!」
雪「降参しましょう。そうすれば命ばかりは助けてくれるはずですわ」
蒼「降参なんかダメだよ!君達にはイタリア軍としての誇りは無いの?」
金「そんなものゴミの日にポポイのポイかしら!ジュンと恋人になれないで死ぬなんて嫌かしら~!」
雪「私だってジュン様と添い遂げずに死ぬなんて真っ平ですわ!」
蒼「全く君達は……ん?……ジュン君?……そうだ!!」
 名案を思いついたのか、ポンと手を叩いた蒼星石は二人の耳元でなにかを呟いた。

 ところかわってイギリス軍

真「敵は壊滅。我が軍は損害無し。流石はイタリア軍ね、弱すぎなのだわ」
 真紅は溜息混じりに呟いた。
雛「真紅ぅ、敵の戦車がこっちに突っ込んでくるわ」
 雛苺の視線の先には猛スピードで突っ込んでくるM13/40戦車の姿があった。
真「無謀ね……適当にあしらいなさい。貴女が射主よ」
雛「がってんなの!」
 雛苺は意気揚揚と射撃を開始する。しかし……

真「ええい、なんなのあの戦車!!」
雛「弾が全然当たらないの……」
 敵戦車は豪雨のように降り注ぐ砲弾を掻い潜り、正確無比の射撃で駆動系を射抜いて行く。
いくら性能に勝るイギリス戦車でも駆動系をやられては只の砲台に過ぎない。
二人の目の前で、一台、また一台と味方がやられていく。
それはまさに鬼神。戦場を掌握する魔王の姿だった
気付いた時には味方の姿は無く。残ったのは真紅達だけだった。
真「なにをやってるの!相手は一台!たったの一台なのだわぁぁぁ!!」
 それが、彼女の最後の言葉となった。
「「大・勝・利ー!!」」
 ジャンクになった敵戦車の上で雪華綺晶と金糸雀が、腰に手を当てて夕日をバックに勝ち誇っている。
 それをM13/40戦車の砲塔から見守る蒼星石。
蒼「まさかこんなにうまくいくなんてなぁ」
 少しはやる気を出してもらいたかっただけなのだが、まさか全滅させるなんて思っても見なかった。
 あの時蒼星石は『この戦いに勝てばジュン君の恋人になれるかもよ』と呟いただけだったのに。

蒼「ほんとに単純というかなんというか……」

「「これでジュン(様)をGET(ですわー)(かしらー)!!!」

 異性がかかわれば凄く強くなる。

 それがイタリアクオリティ

保守



薔薇乙女INイタリア軍 捕虜食事編

雛「お腹減ったのよ……」

 あの戦闘の後、雛苺少尉はイタリア軍の捕虜になっていた。
真紅はダメだったが、彼女だけは戦車から脱出して助かったのだ。
 夜となり、牢屋に入れられた雛苺の元へ食事が運ばれた。
しかしこれが不自然なまでに豪華な物だった。
前菜から始まって、パスタに肉料理、デザートに果物やワインもでる始末。
最初は驚いていた雛苺だったが、訳がわかったのか、次第に涙目になっていった。

雛「そっか……ヒナ、もうすぐ殺されちゃうのね」
 なぜなら、銃殺執行前夜の食事は必ず豪華な物が出るからだ。
しかし、補給が絶たれ、ろくに食事をとっていなかった雛苺は空腹には勝てず、
震える腕で、しょっぱいパスタをゆっくりと噛み締めていった。
雛「真紅、ヒナももうすぐ逝くからね……」 
 
 まんじりもせずに向かえた翌朝。
雛苺が入れられている牢屋の前に、階級の高そうなM字禿の将校が従卒を伴って現われた。
この人が銃殺を指揮するんだろうか?
と思っていると、なんとその将校が雛苺に頭を下げて何かを話し始めたではないか。
わからないでいると、連れの従卒が将校の言葉を通訳した。

「昨晩は間違えて士官である貴女に一般兵卒の食事を出してしまった。
 決して捕虜虐待のつもりではないので、このベジータの顔に免じて看守を許してやってくれ」

 そして、その夜に出された食事は……。
 雛苺は戦後、イタリアでの捕虜生活についてこう語っている。

雛「すっごい楽しかったのよー♪ご飯は美味しいし、みんな優しかったし。
  もうずっと捕虜になっててもよかったのよー♪」


保守


薔薇乙女INイタリア軍 本国編


金「暇かしら~」
雪「暇ですわ……モグモグ……もう缶詰も食べ飽きました……ングング」
蒼「こら二人とも!ちょっと目を離したらすぐにサボって!敵は目の前なんだから気を引き締めてよ!」
雪「そうは仰いますけどね。敵さんもやる気ないみたいですよ」
金「そうかしら。なにもないなら平和が一番かしら」
蒼「全く君達は……」
 
 イタリア本国で、イタリア軍とアメリカ軍が対峙していた。
敗戦決定と思っているイタリア兵に当然の如く戦意はなく、アメリカ兵もその雰囲気を察してか攻撃は控えていた。
たぶん、そのまま後退すると見ていたのか、ヘタに攻撃して追い詰めると火傷しかねないと思ったか。
もしかしたら、戦場に生きている者同士、その時は気持ちが通じ合っていたのかも知れない。
なにはともかく、とにかく平和な一瞬が訪れていたが……


兵「偵察機が来たぞーー!!


 兵の言葉に上空を仰ぐと、そこにはドイツの偵察機が飛んでいた。


雪「これは一大事ですわ!ドイツ軍が来たら戦闘になってしまいますわ!」
金「大変かしら大変かしら!カナはもう戦争なんてゴメンかしらぁ!!」
蒼「もういいよ……どうでもいいよ……」


 イタリア兵はドイツ軍に来られてはたまらないと、ちゃんと戦っている風を装って米軍へ向けてデタラメに発砲した。
 米軍もやる気なく反撃した。しかし、その光景を見ていた偵察機のパイロットはこう思っていた。


翠「すごいですぅ!イタリア軍が連合軍を食い止めてるなんて!さっすがは我が妹の軍隊ですぅ!」


 その後、ドイツの地上部隊が救援に訪れて、この地は激戦になってしまったそうな。


雪・金「「このばっかやろぉーーーーーー!!!」」


蒼「もしもし本部……頭痛薬と胃薬の補給をお願いしたいのですが……」 

保守

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