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『メイメイ飼育日記』番外編

それはある休日のことであった…

銀「メイメイを…貸してほしいぃ!?」
金「そうかしら~♪」
なんとクラスメートの金糸雀がメイメイを貸してほしいと言い出したのだ。
銀「な…なんでよりによって?」
金「ボディーガードかしら。前に水銀燈言ってたわよね?カラスを退治してくれるって…」
銀「た…確かにそうだけどぉ…だって、あのメイメイよぉ?」
先日メイメイが学校に来た際に見せた凄まじいまでの戦闘力は金糸雀も重々承知の上のはずである。
それにもかかわらず、金糸雀はメイメイを借りたいと言ってきたのだ。
金「確かにメイメイは強力だけど…あれはベジータが怒らせちゃったからだと思うのかしら。
怒らせさえしなければあれほど心強いボディーガードはいないのかしら~。」
銀「ま…まぁ、そりゃそうかもだけど…」
金「それに…カナもいつまでもカラス如きに舐められてちゃ人として立つ瀬がないかしら!
ここらであの鳥類に人間様の偉大さを教えておく必要があるのかしら!!」
銀「それ…他力本願じゃないのぉ?」
金「き…気にしないかしら!さぁ、早くメイメイを貸してほしいのかしら。」 

銀「私としては願ってもないことだけどぉ……本当にいいのぉ?」
金「かしら♪」
銀「はぁ…ったく、どうなっても知らないわよぉ?
……メイメイ!出てきなさぁい!!」
水銀燈はため息をひとつ吐き出すと声を上げてメイメイを呼んだ。
すると、すぐにどこからともなく2人の前にメイメイが姿を表した。

メ「ゼット~ン…」

金「きゃっ!び…びっくりしたかしら…」
銀「このくらいで驚くのは最初だけよぉ…
朝一番から消し炭にされかかる恐怖に比べたらねぇ……」
金(水銀燈…体から哀愁が漂ってるかしら…)

金「と…とにかく、カナはこれから公園でお弁当だから、ありがたくメイメイをお借りしていくかしら。」
銀「はいはい…メイメイ、そういうワケだからちょっと金糸雀に付き合ってあげてぇ。」
メ「ゼット~ン…」
メイメイは小さく頷くと金糸雀のそばに歩み寄る。
金「ふっふ~♪それじゃ早速出発かしら~♪」
メ「ゼット~ン…」

銀(何もなければいいけど……
ま、久々にメイメイもいないことだし、ゆっくり羽根を伸ばすとしましょうかぁ♪)
水銀燈はメイメイを連れて歩いていく金糸雀を見送ると、軽い足取りで家へと戻って行った。 

ところ変わって某公園…

金「よし、早速お弁当といくかしら。」
金糸雀は芝生にシートを引くとリュックから小さな弁当箱を取り出した。
金「ふっふっふ…今日のカナには頼もしいボディーガードがいるかしら…。
さあ!黒い悪魔たち、来るなら来いかしら!!」
金糸雀は傍らに佇んでいるメイメイを見ながら弁当箱の蓋を開けた…
その時である!

『ガァーーッ!!』

突如、鳴き声を上げながら一羽のカラスが金糸雀目掛けて突っ込んできたのだ。
金「きゃぁああ!メ…メイメイ、お願いかしらぁ!」
金糸雀はすかさずメイメイに助けを求める。
するとメイメイはゆっくりとカラスを見据え両手を構えた。
メ「ゼットォ~ン…」
直後、金糸雀の周囲に光の障壁が展開される。
「ガ…ガァッ!!」バキィッ!
するとカラスはその壁に衝突しボトリと地面に落ちた。
金「や…やったかしら!ざまぁみろかしら~♪」
その光景に金糸雀は歓声を上げる。
『ガ…ガァー!ガァーーッ!!』
すると、カラスは高らかに鳴き声を上げた。
その直後のことである…

『『『ガガァーーッ!!』』』

なんと、どこからともなくカラスの大群が声を上げながら飛来してきたのだ。 

金「ひ…ひいぃぃ!いっぱい来たかしら~!!」
メ「……ゼット~ン!」
瞬間、メイメイの顔面に光が集まる…
そしてメイメイは顔を上げ、その大群へと照準を合わせた。

ーーーカッ!


刹那、凄まじい閃光が周囲を包んだ。
金「ーーッ!?」
金糸雀はその眩い輝きに目を閉じる。
そして光が収まる頃、金糸雀は肉の焦げる匂いを感じゆっくりと目を開けた。
金「あ…あぁ…」
するとそこには火柱を上げながら燃え上がる無数の黒い塊が転がっていた。
メ「ゼット~ン…」
『カ…カァ…』
空にはメイメイの一撃を免れた数羽のカラスが力なく鳴き声を吐いている。
『カァーッ!!』
そして一羽が鳴き声を上げると、それらは全て向きを変え逃げ出していく。
金「す…すごいけど……これはちょっとやりすぎなような……」
金糸雀も流石に良心が痛みメイメイに声を掛けようとした。
…だが、本当の悪夢はここからであった……

メ「ゼット~ン…」ヴン…
突如、メイメイが金糸雀の眼前から姿を消す。
金「へ…?ど…どこへ……」
ーーグジャア!!
金「!?」
ふいに響く鈍い音…その方向に金糸雀は目を向けた。 

その次の瞬間…
金糸雀が向いた方向、上空から黒い塊が降ってきたのだ。
金「…へ?何?これ…」
金糸雀は目の前に落ちてきたソレに目を向ける。

『グガ…ガガァ…ガ……』

金「き…きぃやあああああああああ!!」
金糸雀の絶叫が公園に響く。
彼女の目は片方の翼をもがれ息絶え絶えで苦しむ一羽のカラスを捉えていたのだ。
だが、その直後…
ーーボトボトボトッ…
金「!!!?」
なんと、同様に半死半生のカラスが上空から大量に降り注いだのだ。
金「あ…あぁ……い…一体…何がどうなって……」
金糸雀はそのおぞましい光景に腰を抜かしてへたり込む。

メ「ゼット~ン…」
金「ひいぃっ!!」
するとそこにメイメイが現れた。
金「ま…まさか、これ……全部あなたが…?」
メ「ゼット~ン…」コクッ
金「や…やっぱり…いくらなんでも酷すぎるかしら~!!カナはここまでしろなんて言ってないかしら~!!」
金糸雀はメイメイが行った虐殺行為に抗議の声を上げたが、当のメイメイはどこ吹く風で一羽のカラスを拾い上げ…
メ「ゼッ…ト~ン!」
ーーブチィッ!

その翼を引きーー【自主規制】
金糸雀の頬に赤い飛沫が跳んだ… 

金糸雀はその光景に言葉を失った。
そして本日最大の衝撃が金糸雀を襲う…

メ「ゼット~ン…」

ーーーグチャ…クチャ…ベキ…ペキ…ピチャピチャ…グチャ……

なんとメイメイは金糸雀の目の前で次々とカラスを生きたまま音を立てて貪り喰い始めたのである…

金「うっ……うぷっ!」
金糸雀がその光景に口を押さえてトイレに駆け込んだのは言うまでもない。


数時間後…
金「水銀燈…メイメイを返しにきたかしらぁ……」
銀「か…金糸雀!?凄い顔になってるわよぉ?」
水銀燈はものの数時間前とはまるで違う疲れ切った表情の金糸雀に驚愕した。
金「うん…ちょっとね……はぁ…」
銀「……何があったかは、あえて聞かないわぁ。」
金「うん…思い出したくもないかしら……じゃあ…」
銀「ま…またねぇ……」


その後、帰ってきたメイメイがいたく満足そうに腹を叩いていた理由を水銀燈は知らない。
…いや、あえて知ろうとも思わなかった。 




おまけ…

み「カナー、ご飯できたよ~?」
金「…いらない……食欲ないかしらぁ…」
み「どうしたの!?お弁当の玉子焼きも全然食べてなかったし…どこか調子悪いの?」
金「そうじゃないかしら……今は何も食べたくないの…」
み「そうは言わないと!!何か食べないともっと参っちゃうわよ?
今夜は奮発してローストチキンにしたんだから…」
その言葉に金糸雀はピクリと反応する…
金「ロ…ローストチキン!?鳥の…丸焼き……」
その瞬間、金糸雀の脳裏に昼間の光景と、肉の焦げる匂いが蘇ってきた……

金「うぷっ…うううぅ~~ッ!!」バッ
み「カ…カナ!?」
ダダダダダ……バタン!

それからしばらく金糸雀はトイレから出てこなかったという…

結局、金糸雀は三日三晩ろくに飯がのどを通らず
図らずも3キロの減量に成功するのであった……

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