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   「第3話」


 むかぁしむかしのはなしです。

さて、どこまで読みました?
…ああ、そうでしたね、ではその続きから……


困った村人達は神社にお供え物をして、神さまに雨を降らしてくれるようにお願いする事にしました。
それを見ていた神さまはあることを思いついて村人に声をかけます……




「ホーリエ?どこに行ったの?戻っていらっしゃい。」
「ホーリエさ~ん、この建物に入ってはいけないのですよ~」

ホーリエを探しながら2人は奥に入って行きます。
暫く進むと1つの扉が見えてきました。

「真紅、あれ!」
「あれは…ホーリエのリードなのだわ!」 

「ここは倉庫かしら?」
「そのようですわね…ホコリだらけですわ。」
「ホーリエ、出てらっしゃい。ここにいるんでしょ?」

その部屋は古い物と最近の物が無秩序にしまい込まれていました。
何もかもがホコリだらけで、真っ白になっています。
真紅達は床に付いたホーリエの足跡を追いながら、物の山の間を縫うようにして行きました。

「すごいホコリね。この分じゃ帰ったら私達、シャワーを浴びないといけないのだわ。」
「けほん、けほん。そうですね、ホーリエさんも大変な事になってそうですわ…」
「雪華綺晶、御免なさいね。貴女は戻って頂戴、後は私が探すわ。」
「気になさらないで、私もホーリエさんが気にな……いましたわ!」 

ホーリエは部屋の奥にできた小さなスペースにちょこんと座っていました。

「もうっ、こらホーリエ、逃げちゃダメじゃないの!」
「よかった。でも、毛がホコリだらけですね。」

その時、雪華綺晶は目の前にある物に目がつきました。
それは分厚いカバー覆われていましたが、最近荷物をしまった時に引っ掛けたのでしょう。
その一部が隣りの荷物に引っかかり捲れていました。
その捲れた隙間から何かが見えたのです。

雪華綺晶は吸い寄せられるように近づきカバーを捲ってみると…
そこにはもう一人の雪華綺晶がこちらを覗き込んでいました。 

一瞬怯えましたが、それはとても立派な鏡台で雪華綺晶は鏡に映っていたのです。

「アンティークのようですわね。和風造りの見事な品ですわ…」

鏡台に見とれていると真紅が声をかけてきました。

「雪華綺晶、行くわよ。ホーリエも見つかったし、誰かに見られる前にここを出ましょう。」
「ええ……そうね、行きましょう……」

「雪華綺晶?どうかしたの?」
「……あ、いえ。この鏡台に見とれてしまいました。
さあ行きましょう。」

鏡台に背を向け部屋の入り口にいる真紅の元へ。



その雪華綺晶の背を、鏡に映った雪華綺晶が右の瞳で見つめていました……

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