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   「第2話」

 むかぁしむかしのはなしです。

ではこの前の続きから……

この村では10年に1度、ろくに雨が降らない年が来ることがありました。
雨が降らないと田んぼの稲や、畑の野菜が育ちません。
川の水や井戸の水も減って困ってしまいます。

この年、村の占い師は今年は雨降らずの年だと告げました。
一体どうすればいいのでしょうか……



鹿毛酉(かけとり)神社のお祭りが翌日に迫った日、真紅は犬のホーリエとの散歩中に偶然雪華綺晶に行きあいました。 

「あら雪華綺晶、どこかへお出かけ?」
「いえ、気持ちのよい日ですのでお散歩でもと思いまして。」
「私はホーリエのお散歩で鹿毛酉神社に行くけれど、貴女も来る?」
「そうですね……出店の準備を覗いて見るのも面白いかもしれませんね、御一緒致します。」

2人が鹿毛酉神社の入り口に近づくと、既に幾つもの出店が準備されているのが見えてきます。
あちこち覗きながら神社の境内に入って行くと、突然ホーリエが暴れだしました。 

「ちょ、ちょっと!ホーリエ大人しくするのだわ!」
「ホーリエさん落ち着いて…きゃっ!」

ホーリエは彼女達を振りほどくと、社に向かって走って行ってしまいます。
慌てた2人が後を追って社まで走ってくると、神殿の中に入り込むホーリエの尻尾が見えました。

「全くホーリエったらどうしたのかしら。あんなに暴れたのは初めてなのだわ。」
「真紅、どうしましょう?後をおいかけます?」
「そうね。幸い誰もいないようだしこっそり捕まえて帰りましょう。」

2人はそっと中に入るとホーリエの後を追いかけはじめました。

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