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十七章「分かれる道」 

朝はやくからジュンは町中を走り回っていた。

ジ「なんで僕がこんな目に…」
その理由は至って単純。昨日風呂を覗いたのが見つかってしまったことによる罰。
ジュン一人でこれから先の情報収集を真紅達に押しつけられたわけだ。

ジ「情報は集まったけど…帰るのが怖い…」
ジュンは昨日受けた仕打ちから帰るのを躊躇しながら宿のまわりをぐるぐる回っていた。

蒼「ジュン君何してるの?」

そこで蒼星石と遭遇する。
ちなみに蒼星石と金糸雀は自分の精霊でそこまで汚れていなかった。そのため全員の服を洗うために早めに風呂を出ていた。

ジ「蒼星石…いや帰るの怖くて~」

蒼「水銀燈はともかく真紅と翠星石は怒ってたからね。」

水銀燈は見られて別に困るものでもないわぁと言い気にはしていないようだ。

ジ「昨日の真紅と翠星石はまさに鬼だった…」
ジュンは曇った眼鏡で何も見えなかったと主張するも袋叩きにあった。水銀燈、蒼星石、金糸雀(実は翠星石も)はそれで納得している。

蒼「帰ろうよ。謝れば許してくれるよ。」

ジ「いや無理そうだけどな…」
そう言いながらも蒼星石に手を引かれてジュンは宿に帰っていく。 

宿に戻ったジュンを初めに向かえたのは金糸雀だった。

金「年ごろなのはわかるけど相手が悪すぎかしら。」

ジ「だからあれは違うと…」

ジュンはベジータに連れていかれたとも説明したが肝心のベジータがその場に居なかったためただの言い訳ととられていた。

真「もういいわ。それなりの仕返しは済んだし。これからずっと下僕として扱き使うのだからそろそろ許してあげるわ。」

真紅は紅茶を飲みながらきつい目つきでジュンを見る。その目は明らかにまだ許してないというオーラが出ている。

水「まあ真紅はその貧相な体を見られたんだから怒るわよねぇ。」

火に油とはまさにこのことかと言わんばかりに水銀燈は真紅の神経を逆撫でする。

真「水銀燈…表へ出なさい!!決着を付けてやるのだわ。」
宿のなかでホーリエを出して水銀燈を威嚇する真紅

ベ「まあまあ喧嘩はそこら辺にしておけよ。ちなみに俺は貧乳でもO…」

空気の読めないベジータが止めに入るが真紅にグーで殴られ飛んでいく。

笹「哀れベジータ…」

それで気が済んだのか真紅はホーリエをしまってまた静かに紅茶を飲みだす。
笹塚はベジータも役に立つときがあるんだなと感心していた。 

そんな光景を茫然と見ていたジュンに目を光らせながら近づいてくる者がいた。

翠「こらちび人間!!真紅ばかり見てないで翠星石の方にくるですぅ。」

ジュンは嫌な予感を抱きつつも翠星石のいる方へと近づいていく。

翠「さてさてちび人間。昨日の一件どう責任とってくれるのですか?」

ジュンは翠星石にこれ以上どうしろと意見しようとする。が翠星石の出すオーラを読み取り押し黙る。

翠「どうせその小さな脳みそに翠星石のあられもない姿を焼き付けているのでしょう?」

ジ「いやだから眼鏡が曇って見えなかったと…」

これだけは言おうとジュンは口を開く。
しかし翠星石の背後に鬼を見たジュンは再び押し黙る。

翠「言い訳は聞きたくないですぅ。そうですねぇ?おめぇが翠星石の下僕になるというなら許してやらんこともないような気がするですぅ。」

翠星石の申し出にどうせ今までだってそんな扱いだったじゃないかと思いつつジュンはわかったと返事を返す。

翠「それでいいです。(これで真紅からジュンを奪えたですぅ。)」

翠星石はそんなことを考えながら笑いを堪えていた。しかしその考えは真紅という人間に対してとてつもなく甘かった。 

真「翠星石…どうでもいいのだけれど貴女の下僕になったからって私の下僕としての任を解く気はないわよ。」

紅茶を飲みながら静かに翠星石に対してそう言う真紅。翠星石はそれを聞いて改めて真紅の性格を思い出した。

べ「まあ俺はいつでも下僕とやらになってや…」

やはり空気の読めないベジータは翠星石に近寄っていく。
その場に居る誰もが次の場面を想像した。

翠「うるせぇです!このM字ぃ!!」

案の定ベジータは顔面を殴られ宙を舞う。

笹「なんで日常と戦闘でこんなにも人がかわるのか…」

笹塚は呆れ、水銀燈は笑い、金糸雀と蒼星石は哀れみ、ジュンと真紅は興味無しという何とも表現しにくい空間がそこに広がる。

真「…あれはどうでもいいわ。それよりジュン。情報は集まったの?」

倒れて動かなくなったベジータをほっといて真紅は話を進めようとする。

ジ「…そ、そうだったな。やっぱりメダルを取ったのがよかったのかな?前とは違う情報が集まったぞ。」

ジュンもベジータをスルーして話しだす。

ジ「ここから北、西、東、の三ヶ所にそれぞれ闇、雷、水の街と神殿があるそうだ。まあ言うまでもないけど南は始めの街だ。」 

ジュンの話を聞いて一番に声を上げたのは水銀燈

水「私は闇に行くわよ!」

真紅はわかっているわと返事を返し水銀燈を座らせる。
そこで笹塚が自分の考えを全員に話す。

笹「このまま大人数で一つずついくより三ヶ所分かれて行ったほうがいいと思うんだけど…どうかな?」

全員その意見に賛成する。しかしここで問題が発生する。
誰が誰と行くか、誰がどこに行くかという問題である。

真「下僕をおいていくのは忍びないけど水銀燈を他の人間に任せるわけにもいかないわね。」
北に行くのは水銀燈、真紅、金糸雀に決まる。

笹「僕はベジータと行くけど…ジュンもく…」

笹塚は途中で喋るのを止める。理由は翠星石の顔が怒りの表情にかわったためである。

翠「だま……ない………殺……す……」

加えて呟くように何か言っているのを聞いて蒼星石までが翠星石から引いていく。
笹「いややっぱり僕達は二人で行くよ…」

最終的には笹塚、ベジータが西に翠星石、蒼星石、ジュンが東に行くことに決定した。

ベ「おいおい何でまた俺達二人なん…」

後で起きたベジータが変更を要求するがまた翠星石に殴られ吹っ飛んでいた。 




舞台裏
ジュン&真紅&薔薇水晶
ジ「十七章終わりだが…」
真「短いわね。ついでに面倒な展開よ。」

ジ「それだけじゃないよ。今回は説明を増やして台詞を減らしたらしい。まあこのまま行くか前のままの方がいいか…意見がほしいところだけど…」

薔「…どうかわってもいいけど…早く私を出して…」
真「薔薇水晶…いつからここに?」

ジ「始めから居たぞ真紅。薔薇水晶はもう少し出てるはずだ。まあもう少しの辛抱だよ。」

薔「…なら…いいよ…そろそろ…金糸雀抹殺なり代わり計画を…実行しようと思ってたけど…」

真「なんて計画を立ててるのこの子は……ネーミングセンスが無いわ。なり代わりが無かったらまだいいけれど…」

ジ「ツッコミどこ違うくないか?まあいいけどさ。次真紅達からだな。」

薔「…ならあの薄い巴のほうが先に出るんじゃ…」

ジ「…(いらないこと言っちゃったよ…どうしよう。)」

薔「…やっぱり金糸雀抹殺なり代わり計画を実行に…」
真「まあまあ薔薇水晶それが終われば出れるんだからおとなしく待ってなさい。」

薔「…わかった…仕方ないか…」
ジ「(なんか知らないけど金糸雀は助かったみたいだな…)」 

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