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?(…ここはどこ?どこなの?…暗い…怖い…)

ヒュン…

?(うん?なにか、いたような?白い…翼?)

ヒュー…

?(あ!行かないで!私を一人にしないで!)

ヒュー…

?(…行っちゃった…一体何だったの?)

?『そろ…ろ目を覚…すはず…』

?(え?誰なの?)

?『早く目…し…くれ水銀燈』

水(すいぎんとう?それが私の名前なの?貴方は誰なの?)

?『早…わた…に、父に顔…見せ…くれ』

水(え?父…お、お父様なの!?)

?『水銀燈…』

水(お父様…お父様!!) グワッ!

?『おぉ!!遂に目を覚ましたぞ!!』

水(お父様!!) ガシャーン!

 

水銀燈は遂に自力でガラスを割り外に出た。

 

ロ「おぉ!!素晴らしい!!目覚めたばかりなのにもうこんなに動けるのか!?」

水「貴方が、貴方が私のお父様なのですか!?」

ロ「そうだ!!私がアリスの遺伝子からお前を創ったのだ!!」

水「え?アリス…何なのですかそれは?」

ロ「見たまえ!!あの壁画を!!」

 

そこには、例の教会の壁画の写しが飾ってあった。水銀燈とは違い、純白の翼と、

青く澄んだ瞳を持っていた…

 

水「あれが…アリス…私の…オリジナル…でも、全然違う…」

助1「やりましたね教授!!」          助2「おめでとうございます!!」

助3「研究の成果が実証されましたね!!」 助4「遂に我々の努力が報われた…」

 

周りの人間達は実験の成功に浮かれ、水銀燈のことはそっちのけで喜んでいた。

 

水「それに…私は…一体何なの?私は…アリスの何なの?

  私は…私は…なぜ創られたの?」

 

水銀燈は自分の容姿を見ながら、一人そう呟いた…アリスとして創られたのに、

アリスとは全く異なる自分…なぜこの人達はこんな私を創ったのか?

 

何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で

水「うぅ…うわあああああああああああああああ!!」 ボアッ!

 

突如、背中の翼が炎を纏った。水銀燈はそれを研究員達に向けて飛ばし始めた。

 

助1「ぐわあああああ!!」助2「ぎゃあああああ!!」

 

次々と倒れていく研究員達。施設の安全装置が水銀燈を抑え込もうとするが、水銀燈は

それを翼で軽くあしらい、破壊した。

 

ロ「な?なぜだ、水銀燈?」

水「どうして私を創ったの!?」

ロ「私は、只アリスを自分の手で創り出そうとしていたのに…」

水「アリスですって!?私の何処がアリスなのよ!?あの壁画とは全然違うじゃない!!

  あっちは天使で私は悪魔じゃない!?なんで私なんか創ったのよ!?」

ロ「水銀燈…私の愛しい娘…」

水「答えてよ!!何で創ったの!?」

ロ「…水銀燈…」

水「うぅ…うわあああああああああああああ!!」

 

水銀燈は翼でローゼンを貫いた…

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それから水銀燈は施設を彷徨い、一着のドレスを見つけた。黒い生地に逆十字を

標されたそれは、正に悪魔を連想させるものだった…

 

水「ふん…やっぱり私は悪魔って訳?」

 

水銀燈用に作られたのだろう。サイズは水銀燈にピッタリだった。

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水「私は…私はこれから…どうすれば…」

 

水銀燈は一人悩んでいた。自分は何なのか?自分が生きる意味はあるのか?

 

水「…誰か…教えてよ…誰か…」

 

周りには誰もおらず、問い掛けに答える者はいない。

 

水「誰か…私を一人にしないで…誰か…うぅ、ひっく…」

 

水銀燈は一人、泣いていた…

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