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存在。それは儚いものである。何時消えてもおかしくなく、また現れてもおかしくない。それは
この世の理である。



銀「ジュン。元気ぃ?」
猫なで声で入ってきたのは俺の幼馴染である。彼女は片手にフルーツバスケット、もう一方にお
菓子という大荷物でやって来た。
ジ「すごい荷物だな。それのお菓子は買ってきたの?」
銀「違うわぁ。隣のおばさんがくれたのよぉ」
そういいながら彼女はカーテンを開けた。そこからは俺を部屋から追い出すような光が差し込ん
できた。
銀「今日で入院二週間目ねぇ。どう?体の調子はぁ?」
ジ「まぁ、あんまり変わらないな」
彼女は「そぉ」と言い、紅茶を入れていた。俺は、それを見ながら二週間まえのことを思い出し
ていた。そう、それは彼女と一緒に下校している頃であった・・・・・・・





銀「今日も暑いわねぇ。この暑さは尋常じゃないわぁ」
ジ「まあ、そう言うなよ。喫茶店まであと少しだよ」
俺と水銀燈は学校帰りに喫茶店でパフェを食べる約束をしていた。それは暑さに耐えかねた彼女が
言い出したのである。元々、今日はこの夏一番の暑さらしくジュンもまいっていた。
銀「やっと着いたわぁ。さっさと入りましょぉ」
店員がいらっしゃいませ、と言うと同時に水銀燈が店内に流れ込んだ。
銀「早く決めましょ。」
そう言いながらも決めるのに五分もかかっていた。
ジ「早くしろよ。俺はとっくに決め終わったぞ」
銀「わかったわよぉ。じゃあこれにするわぁ」
彼女が選んだのはイチゴパフェだった。しかも、その中にはヨーグルトがが入っていた。
ジ「またそれかよ。他のも食べてみたらどうだ?」
銀「いいじゃない。乳酸菌を摂ることは体にいいのよぉ」
そのパフェは彼女のお気に入りらしい。この店に来るたびこのパフェを頼むのだ。
五分ほどするとパフェがきた。
銀「それじゃあ、いただきまぁす」
ジ「じゃあ俺も。やっぱりこの店のチョコデラックスパフェはうまいな。どうだ、水銀燈旨いか?

銀「もぉ最高よぉ。あんまりにも美味しいからジュンにも食べさしてあ・げ・る」
そう言って、彼女はスプーンでそのパフェを一口すくいあーんと言いジュンの口の中に入れた。
ジ「おい。やめろよ。恥ずかしいだろ!」
銀「いいじゃなぁい。誰も見てないわぁ」
ジ「い、いやそうゆう問題じゃなくてさ・・・」
銀「何ぃ?私のこと嫌いなのぉ?」
ジ「そうゆうわけでもないいって」
そうした誰もが殺意を持ついざこざが終わり、ジュンと水銀燈は食べ終え店を出た。今でもなお夏
の日差しは弱まる気配はなかった。
ジ「汗ばむ前に早く帰ろうぜ」
銀「分かってるわよぉ」
そして二人は歩き出した。その瞬間
銀「ジュ、ジュン!後ろ!」
ジュンは何事かと思い後ろを向いた。
ジ「わあああああああああああああああああ」
ジュンは後ろから暴走してきた車に轢かれた。ジュンは数メートル吹っ飛び地面に落下した。
銀「ジュン!!!!!!!!!」
水銀燈が駆けつけ絶句した。ジュンの腹から大量の血が流れていたのである。
銀「そ、そうだ。救急車!!!」
水銀燈は慌てて携帯を取り出し119番した。
救「どうしました?」
銀「友達が、ジュンが車に轢かれたのぉ!!早く来てぇ!!」
救「落ち着いて下さい。場所はどこですか?」
銀「有栖市薔薇町の○×よ!!」
救「分かりました!すぐそちらに向かいます!」
その四分後救急車は来た。水銀燈も一緒に乗り救急病院に向かっい、そしてジュンは手術室に担ぎ
込まれた。水銀燈は泣きながら手術室の前の椅子に座っていた。
銀「ジュン。生きてて・・・」
水銀燈はこれでもか、というほどの大粒の涙を流していた。そして、ジュンが運ばれてから三十分
ほど経った頃に水銀燈の涙ながらの電話の声を聞いた真紅や薔薇水晶たちが駆けつけてきた。
紅「ジュンは大丈夫なの?」
薔「ジュン・・大丈夫かな?」
翠「ジュンは生きてるですか!!!」
そうした皆の声もむなしく時計の針だけがチッ、チッと鳴っている。金糸雀と雛苺は号泣しており、
真紅や翠星石、薔薇水晶、蒼星石はうつむいて泣いていた。
それから六時間ぐらいたっただろうか。手術室のドアがササッと開いた。そして、水銀燈は主治医
の襟首を引っ張り揺さぶった。
銀「ジュンは大丈夫なのぉ!もしジュンの身に何かあったら殺すわよぉ!!!!!!」
医「お、落ち着いてください。まだ何も言ってません!!」
真紅たちは医者から水銀燈を引き離し。落ち着かせた。
医「ジュン君は撥ねられたときの衝撃ですい臓と腎臓が破裂していました。しかし、懸命な処置の
おかげで命の心配はいりません」
一同「よかったぁ(ですぅ)(かしらー!)(なのー!)」
医「しかし、今後の入院生活でもう一度内臓破裂を起こした場合、命の危険があります。それは予測できません。
それは覚悟しておいてください。しかし、今の彼には貴方たちが必要です。そばにいてあげてください」
医師の説明が終わると一同はジュンのもとえ駆けつけた。今は麻酔がかかっているせいでジュンと
会話はできない。しかし、皆はしきりにジュンに大丈夫かと話しかけていた。それから二十分程た
ってジュンは目を覚ました。
ジ「おう、みんな・・心配かけたな・・」
銀「ジュン!!大丈夫?ほんとに心配したじゃなぁい!」
翠「そうです!こんなに心配かけやがって、ほんとに死んじまったかと思ったです!!」
ジュンはごめん、と言い。皆の手を握った。そしたら皆は緊張のいとが切れたのか泣き始めたのである。
ジ「もう大丈夫だから泣かないでくれ」
ジュンはそう言って、にっこりと笑ったのである。





銀「ジュン。紅茶入ったわよぉ。」
ジ「おう。サンキュー。」
ジュンはそう言い紅茶を一口飲んだ。急に飲みすぎたのか咳き込んでいた。水銀燈はそれを気にする様子
もなく、お菓子の準備をしていた。そして振り返りジュンを見てみるとジュンは大量の血を吐き出し
気を失っていた。
銀「ジュ、ジュン!!!」
驚いた水銀燈はナースコールを押し慌てふためいていた。
医「大丈夫ですか!!!」
駆けつけてきた医師たちによってすぐに処置が行われた。ジュンはそのまま手術室に運び込まれ部屋の中に
消えていった。
三時間程たち、担当医は手術室の中から出てきた。既に集まっていた真紅たちは立ち上がり報告を待った
銀「ジュンは大丈夫なの!」
医「今夜が山でしょう」
銀「そ、そんな・・・」
水銀燈はその場に座り込んでしまった。
ジュンは個室の運び込まれていた。そして水銀燈はジュンの手を握り締め必死に話しかけていた。
銀「ジュン、しっかりしてぇ!!生きて頂戴!お願いだからぁ・・・」
水銀燈は涙目になりジュンにエールを送っていた。
ジ「す、水銀燈・・泣くなよ。俺まで悲しくなっちゃうだろ。頼むよ・・」
銀「わかったわ。泣かないから、生きて・・」
ジ「水銀燈・・・もう俺・だめだ。じ、自分の体だから分かるんだ。」
銀「そんなこと言わないでぇ!がんばれば生きられるわよぉ!」
ジ「水銀燈・・お前に言いたかったことがあるんだ。」
銀「何?」
ジ「好きだ。愛してるよ・・」
銀「私もよぉ!だから生きて!!」
ジ「ご、ご・・めん。す、水銀、とう。そ・ろそ・ろ、お、迎えが・来た、みた・いだ。」
銀「ジュ、ジュン!!」
ジ「じゃ、あな。s、水銀、燈。今、まであ、りが、とう。た、のしかったぞ・・」
ジュンがその言葉をいった直後に電子音がピィーと鳴り響き、それと同時に水銀燈の泣き声も響いた。
銀「ジュン。ジューン!!!!!」
水銀燈はその場で泣き崩れてしまった。しかし、彼女は先ほどジュンが言っていた言葉を思い出した。
ジ『泣くなよ。俺まで悲しくなってしまうだろ』
銀「わかったわぁ。もう泣かない。ジュンが悲しむもの。」
そして水銀燈はジュンの手を握り誓ったのである。
銀「あなたという存在が無くなったのは悲しいわぁ。でもそのことで嘆いていたらきっとジュンは
怒るわねぇ。だからもう泣かないわぁ」
そうして水銀燈は誓ったのである


-終わり-
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