「ねみぃ…」
この季節にはあり得ないくらい、太陽がDIO様を一瞬でチリとかしてしまいそうなほど照っている。
「…そういや、ジョルノってなんで吸血鬼じゃないんだろ……」
そうボソッと呟いた時だ
「こら!こんなとこで何してるんだっ!」
ヤバい――そう思いながら、反射的に振り向く僕
「って………なんだ、あんたか…」
安堵のため息がこぼれた
「あははっ ジュン…びびりすぎだよ」
「びっ、びびってねえよ」
僕は桜田ジュン。僕の横で腹を抱えて笑ってるのは………まぁ、いいか
「まぁ、良くないよっ!あたしは薔薇水晶だよ?何回言ったら覚えるのさぁ」
薔薇水晶……だそうだ。
これは、僕とこいつの短い冬の物語――いや、そんな大層なものではなく、ちょっとした思出話だ――