※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

それぞれが違和感を抱えながら迎えた金曜日の朝。
夜に降られた雨に濡れているアスファルト。定休日の花屋。そんな景色。

「おはよう、翠星石。今日も一人か。」
「…」
「なぁ、蒼星石にちゃんと謝ってくれたか?」
「…ですか」
「何だ?どうしたんだ?」

何かが、翠星石の中で吹っ切れた。
「ジュンは…ジュンは、こーんなに元気のない翠星石よりも、蒼星石のことのほうが気になるのですか?」
皆から、物腰の柔らかい蒼星石からさえ「鈍感」と称される彼には、全く意味深な言葉だった。
「…は?何言ってるんだ?昨日から…お前何か変だぞ?」
「全く…ジュンはとっくの昔に気づいてると思っていましたけど…やっぱりお前は翠星石も驚くほどのニブチン野郎なのです!」
「だから…いったい何が」
「蒼星石もお前のことが好きなのです!」

ジュンは混乱していた。
単なる幼馴染、家も近く、小学校のころから一緒で。
そして今は、自分の大切な恋人の、双子の妹。
だからそんなことを聞いたとき、ジュンは非常に困ったのだ。
「…そう、なのか?」
「一昨日ハッキリ言われたです…。蒼星石は翠星石に、ジュンか蒼星石かどちらかを選べと言ってきたです…。」
「どうするんだよ?お前はそれで、蒼星石と離れ離れでいいのか?」
「よくないですぅ…。よくないですが…。翠星石にとってはお前が一番大切なのです…。」




「よう、蒼星石」
あ、ジュン君だ♪
話しかけてくれるのはいつも通りのコトかも知れないけど、やっぱり嬉しい。
でも…一昨日の翠星石との事、ジュン君は知ってるのかな?
少しでもジュン君によく見られたくて、僕は飛びっきりの笑顔を浮かべた。
わかるよね?女の子が、好きな男の子に良く見られたい気持ち。

「あ、ジュン君。おはよう♪」
「…何で…そんな元気そうなんだよ。」
うーん、間違いなく知ってる。昨日は知らなかったみたいだけど…
「翠星石から聞いたぞ。」
そう言って、ジュン君はこう続けた。
「説明してもらおうか」

「…大体聞いた通りさ。きっとね。でも、それなら話は早いや。僕と付き合って欲しい」
「断る」


「…なんで?ねぇ?僕だってジュン君の事好きなんだよ?ずっと僕はジュン君の方を見てたんだよ?なのに…」
「僕は…翠星石と一緒に居たお前が好きだった。友達として。なのに今のお前は…らしくない」
真紅にも言われたセリフだ。
「らしくない?」
「ああ、らしくない。翠星石を傷つけるなんて。そんなお前は…嫌いだ。」
ああ、また涙が止まらないや。
居た堪れなくなって、僕は走り出した。どこへ?知らないさ。

ジュン君は僕を呼び止めてはくれない。

あの時と一緒だなぁ。屋上で抱き合ってる二人を見て、慌てて走り去ったとき。
やっぱり涙が溢れてくる。

夢中で走って辿りついたのは、僕が昨日まで住んでいた家だった。
昨日の夜にはここを出て行く決心をしたのにね。自分でもおかしいと思う。

でも、これだけは信じたい。
ジュン君が居ない世界でも…きっと翠星石は僕の傍に居てくれる。
僕があんなことを言ってしまったあとでも、彼女は笑って許してくれるのかもしれない。小言の一つはもらうだろうけどね。
「ふふっ」
楽しげに小言を言う翠星石を想像して、思わず笑みがこぼれた。

翠星石、君は…許してくれるよね?



「ジュン、ちょっと付いてくるですぅ」
次の休み時間、翠星石が教室を訪れたかと思えば、僕の腕を引いて屋上近くの踊り場まで連れて行った。

蒼星石に呆れていて、気が立っていて。
「いきなりなんなんだよ。もし蒼星石の話ならしないでくれないか。」
思わず冷たい反応を返してしまう。
「そのことです!お前は蒼星石に何を言ったのですか!」
「嫌いだって言ったんだ。」
「…ジュン、翠星石と別れるですぅ。やっぱりお前みたいなチビは翠星石には吊り合わないのですぅ。」
「ちょ…何だよそれ…大体お前から告白してきたんだろ」
僕も思うよ。いかに問題アリな反応だったかってね。

「ふざけるのも大概にするです!さっさと蒼星石に謝りに行くです!」
僕の胸ぐらを掴んで、そうまくしたてる翠星石。
少し咳き込みながらも、僕には僕の主張ってものがあるんだ。
「何で僕があんなやつに…。僕はお前を傷つけるやつなんか嫌いだ。」
ああ、大嫌いさ。
でも…なんだろう。
「蒼星石は…お前も翠星石も両方とも好きなのですよ!どれだけ蒼星石が悩んだと思ってるんですか!このチビ!」

そうか。
ようやくわかった。

今回のコトで一番傷ついているのは蒼星石だ。
自惚れじゃなく言えるが、蒼星石は僕の事が好きだ。恐らく双子の姉と同じほどに。
ならば、何故彼女は翠星石にあんなことを言ったのか。
それは…僕が彼女を悩ませ続けたからだ。
なのに僕は…なんてことを言ってしまったのか。

「蒼星石のことですから…もう、チビ!早く謝りに行くです!」
そう言って、僕の腕を引く翠星石。
「ちょ、お前、腕放せよ。謝りになら行くから…」
「お前は体調が悪くて早退するんですよねぇ?チビ?蒼星石より授業が大切とは言わせねぇですよ?」
真剣な、どこまでも思いつめた目で、そう言う翠星石。
瞬間、僕は悟った。翠星石はやっぱり、すごく優しいんだ。
ものすごく口が悪くて、普段そうは見えないけど…。
僕も、きっと彼女のそんなところを好きになったんだ。
でも…今ならわかる。僕は翠星石よりも…

「ああ。わかった。案内してくれ」
「合点承知ですぅ♪」

校舎を出てしばらくした。普段はゆっくりと眺める景色が嘘のように速く流れている。
「ジュン」
僕の手を引く翠星石が、呼んだ。
「何だ?」
「翠星石も…やっぱりジュンのことが…」
その声は、どこか悲壮めいていて。
幾ら鈍感な僕でも、彼女が何を言おうとしているのかはわかる。
「…でも…蒼星石を傷つける奴なんか許さん!です!」

今ほど彼女を愛しいと思ったことはない。
今ほど彼女を抱きしめたいと思ったことはない。
でも、重要案件はまだ済んでいないんだ。

「そこの角を曲がって、3軒目ですぅ。しっかりするですよ!」
そういって僕の手を離し、学校の方へ踵を返そうとする翠星石。
「ちょ、お前、一緒に来てくれるんじゃないのか?」
「はぁ?何言ってるですかこのチビ?」
僕のほうを向いて、でも僕から眼を逸らし、翠星石は言った。
「…翠星石が一緒に行くだなんて…とんだ茶番ですぅ。二人で…二人で…グスッ…」
僕は何も答えられなかった。
でも、走り去っていく彼女の背中に、そっとこう言った。
「ありがとう」
翠星石。どこまでも優しく、僕を愛してくれた人。



「はい」
聞きなれた声と共に、ドアが開かれた。
「よう」
「ジュ、ジュン君…」
「悪いな、上がらせてもらうぞ。」
僕にしては強引だったかなぁ…。

「…何の用…?まぁ、リビングでどうかな?」
そういってゆっくり歩んでゆく蒼星石。しわの入った制服姿。ブレザーさえ脱いでいない。
いつも僕らは仲良く3人でいた。そう、翠星石と僕が付き合っていたときだって。

登校していたとき。
昼休み、お弁当を食べたとき。
花壇の手入れをしたとき。
隣町まで買い物に出かけたとき。

僕は、今目の前にいる彼女のことをいったいどう思っていたんだ。
ただの幼馴染?恋人の妹?それとも…?

「蒼星石」
そっと名前を口にする。いい響きだよね。
姉との違いはほんの少しさ。そう。ほんの少し。髪の長さ、眼、性格…。
でも、それは決定的な差だ。
蒼星石がゆっくり振り向いた。諦観の漂う瞳は、僕のせいなのか。

「蒼星石」
そして一歩踏み出す。
彼女の栗色のショートヘアが、開けなたれたドアから差す光に煌く。
どことなく不安げな瞳に、吸い込まれてしまいそうで。

「蒼星石」
そしてもう一歩。
ああ、やっとわかったよ。

今なら思い出だせる。
3人でいたときのことではっきり覚えているのは、蒼星石の姿ばかりだ。
優しい笑顔、控えめに姉をたしなめる姿。
そして、僕をずっと見つめていたのかもしれないそのオッドアイ。

蒼星石、蒼星石、蒼星石。

無意識…だったのかな。気づいたら、僕は蒼星石を抱きしめていた。半ば飛びかかるような形で。
そして、とても強引に―キスをした。
唇を離したあと少しして、蒼星石に突き飛ばされた。
よろめいて、でもリビングのドアを掴んで、なんとか転倒を防いだ。
蒼星石は、僕を押しのけた反動でへたり込んでいる。
「ちょ、ちょっとジュン君!」
叫ぶ蒼星石。でも…元気になったんだ。
「僕と付き合ってくれ」
「い、い、いきなり押しかけてきて何なのさ!」

「それに…翠星石が…悲しむと思うな…。」

ああ、やっぱり蒼星石はこうでなくちゃ。姉さん思いで、皆に、自分にさえもストイックで。
「翠星石とは別れた。ってか、振られたんだ。僕じゃ吊り合わないそうだ。」
そうだ。ここからが本題だ。

翠星石が僕に、本当にして欲しいこと。
こういうことなんだろ?
「いろいろあってやっと気づけた。僕は、最初からお前のことが好きだったんだよ。」

「ずっと違和感があったんだ。僕の傍にいるのがお前じゃなくて、なにか変な感じがしてた。」

「僕は…僕はもう純粋な子じゃないんだ…。翠星石にひどいことを言ってしまった…。帰ってくれない?」
でも、僕はこう言えるんだ。自惚れじゃないんだろう?
「…僕のことが好きなんだろ?」
「こ、こんなのフェアじゃないよ!姉さんは僕を気遣って君と別れたんだよ?」
更にまくしたてようとする蒼星石。反則だよ。そんな必死そうな目は…。

「翠星石はいっつも君の話ばっかりしてたんだよ?なのに君は…」
まだ何か言いたいのか…?蒼星石。
「姉さんに謝っ…」
「もう、うるさいぞ」
僕はまた蒼星石を…抱きしめていた。
「翠星石は…もう一人で歩いていける強さを持ってるよ。そもそも、僕らは3人だろ?お前だけ一人だなんて…ダメだ。」
「もう一度言うぞ。お前のコトが好きだ。僕と付き合ってくれ」
「うぅ…ジュン君…」

僕が優しく頭を撫でたら、蒼星石はしばらく泣き続けたんだ。
彼女がこんなにストレートに感情を表現したのは初めてなのかもしれない。
そんな蒼星石が愛おしくて。どうしようもなく可愛くて。
僕は彼女を抱きしめていた。



「うぅ…グスッ…」
その時、翠星石は近くの公園のベンチで一人泣いていた。
「…ジュン…蒼星石…グスッ…」
そんな時、背後から近寄る陰が一つ。
息を切らせて、もはや傷だらけになった革靴を履いている女性だった。
「翠星石?やっと見つけたのだわ。」
「真紅…」
そして、反対を許さない口調で、真紅は言った。
「…いいわ。あなた、今から私の家に来なさい。少し遠いけど。」
「…なーんで真紅の家なんかに」
「首に縄かけても連れて行くのだわ」
目が本気だった。
「そ、そこまで言うんなら…行ってやらなくもないですぅ…。」

そうして翠星石が連れてこられたのは、いわゆる高級住宅街である。
真紅が一人暮らしだということは知っていたが、一度も彼女の家を訪ねたことはなかった。
それは翠星石にしても、蒼星石にしても、彼女達の他の友人にしてもそうだ。
オーク材の扉をあけ、真紅は翠星石を招き入れた。

「ちょっと座っていて頂戴」
あまりにも綺麗過ぎるリビングに通されて、翠星石は少し戸惑っていた。
一人で暮らすには明らかに広い。
大き目の赤いソファーが二つ。そして洒落たクロスの掛かったテーブル。そこには、四脚の椅子。
その上、さっき少し通った廊下からは、上に階段が伸びていた。

真紅が紅茶を入れている間。
やることもない翠星石はリビングを眺め始めた。
真紅がそれこそ愛を注いでいる、くんくんの人形で溢れている。
本棚には、紅茶関係の本やくんくんのファンブック等が丁寧に整理され、並べられている。

ふと、テレビの上の写真立てに気がついた。
そこに入っていた写真は、幼い日の真紅と、一人の少年との―ジュンとの、ものだった。
恐らくジュンの姉がこっそり撮り、後で真紅に渡したものだろう。
真紅が本を手に、目を閉じてジュンの膝に頭を乗せている。そのジュンもまた、斜め上を向いたまま目を閉じていた。
場所は、恐らくこの家だ。
目を凝らして、写真の日付を見る。今からおよそ10年前のものだった。


「待たせたのだわ。ダージリンのオータムナルよ。とても深い味わいなのだわ」
カップに口をつけ、ゆっくりと紅茶を啜る二人。
翠星石は、率直においしい、と感じていた。
たしかに深い味があり、独特のマスカットフレーバーも心地よかった。
静かな時が流れる。
先に沈黙を破ったのは、翠星石の方だった。
「一体ここまで連れてきて、何なんですか」
「見ていられないのだわ。だって…今のあなた、とても悲しい目をしてる。」
優しく、真紅が言った。
その瞳は、まるで遠い記憶の彼方の母親のようであった。

黙りこくっている翠星石に、ふと真紅が言う。
「広すぎる、そう思ってるんでしょう?」
「は、はいですぅ…。」
「そうね。広すぎるかもしれないわ。広くて、とっても寂しい。」
真紅は一人暮らしではあるが、両親がいないわけではない。
両親はともに多忙で、今は確かヨーロッパにいる。
「でも、こうして椅子を、場所をちゃんと用意しておいたら、いつでも皆帰って来てくれる気がするのだわ。」
ふと、翠星石はあることに気づいた。並べられている椅子は四脚である。これは…

―真紅も、ジュンのことが好きだった―
翠星石も、その事は知っている。
が、その証拠を、改めて突きつけられた気がした。

「あなたは強い子…。本当に周りの幸せを願っているのね。でも…私の前でくらい素直になって欲しいのだわ」
「うぅ…真紅…翠星石だって…ジュンの事が好きなのです……妹と争ってまで欲しいわけじゃないですけど…でも…」
「いい子ね。翠星石。でも…泣きたいときには…泣いてもいいのだわ」
「なっ!翠星石は…全然へーきなのです…でも…真紅がどうしてもって言うなら、そうしてやってもいいのです…」
「ふふ♪」

楽しげにに真紅は笑って。
「しっ、真紅?何が面白いのですか?」
「いいわ。あなたは元気な方がいいわよ。例え素直じゃなくたって。」
だから、と真紅は続ける。
「笑顔でいて頂戴。それから、家に帰るのね。ジュンも蒼星石も、あなたを心配してるはずよ。」
「わかったです…でもその前に…ちょっとその貧乳を貸すです…。」
目に涙を溜めて、でも、友に向けられるものとしては最高の笑顔で。翠星石は言った。
「ひ、貧乳とは失礼なのだわ!でも…ええ。」
翠星石は静かに泣いた。真紅の胸には、安心できる豊かさがあった。



お昼を二人で適当に済ませて、しばらくした。
「んー。蒼星石、そろそろ帰るよ」
「えー…も、もうちょっと一緒にいたいなあ…なんて…ダメ?」
あの蒼星石と同一人物とは思えない。
でも可愛いよ。上目遣いでそう頼む蒼星石は。
僕は、ソファーに座る彼女の肩を抱くんだ。
そう、僕の彼女の。
彼女も肩をこっちに寄せて。すごく幸せさ。
そこに闖入者が一人。
「ただいま帰ったですぅ♪」
ドアは開け放しで、二人が気づかないうちにリビングに入ってきた翠星石。
こ、このシチュエーションは不味いか…。蒼星石も凍ってるよ…。

「あ…すいせ…」
「いやあのこれはそのなんていうか」
「ジュン…?」
「な、何だ?」
「…翠星石の大事な妹を泣かせたら許さんですよ…?」
向き直って、翠星石はまた喋り始めた。
「蒼星石?何かいかがわしいことされなかったですか?チビ人間は野獣ですからね!」
「その…キス、くらいは…」


「…あ、あー、し、心配して損したです!蒼星石、晩御飯作るですよ?チビも食ってけですぅ。」
「あ、ああ。どうもな。俺も手伝おうか?」
「お前は足手まといになるに決まってるです!テレビでも見ておとなしくしてろですぅ♪」


今、僕ら姉妹は台所に立っている。
ジュン君が来たときは本当にビックリしたよ。
何より、夢じゃなかったってことがはっきりしたのがショックだった。
…でも、結局今は幸せだよ。

翠星石は普通に人参を切っているように見える。見える、だけだ。
たまには…姉さんをからかってもいいよね?

苦笑しながらこう言う。
「翠星石、君、玉ねぎは切ってないよね?」
「う、うるせえです!翠星石は目に涙なんか溜めてないのです!ちゃっちゃとお湯沸かしてろコンチクショーです!」
思ったより怒らせちゃったかな。でも必死になる翠星石も可愛くて。
「ふふっ。ごめんね」
「そ、蒼星石が謝るんなら特別に許してやってもいいのですぅ♪これがチビなら半殺しです♪」
相変わらず素直じゃないな。でも、いつもの彼女だ。

ふと思った。
―翠星石の、この十数年間でまだ見たことのない姿も見てみたい―
だから僕は、こんな風に言ってみる。
「僕の彼氏にそんな言い方はないんじゃないかな…」
姉さん、必死で謝るかもしれないな。ふふっ。

「ご、ご、ごめんなさいですぅ。。で、でも、あいつはチビで…その…」
「ふふっ。最初から気にしてないよ」
もじもじしながら謝ってきたと思ったら、また顔色が変わった。
ころころ表情が変わって、本当に見ていて飽きない。
「なっ、なっ、なっ…」
「ごめんね。ちょっと困った翠星石も見てみたかったんだ」
あ、コレは本音だよ。
こう言いながら、彼女の頭を撫でる。とても長く、柔らかい、僕と同じ栗色の髪。
僕にはやっぱり、翠星石が必要だ。

「蒼星石…?」
…ホントに怒らせたかな?
「…幸せに、なるですよ。」
「…うん」
ありがとう、翠星石―僕の、大切な姉さん―
|