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【恋愛百景】真紅探偵事務所
第三話

 


「真紅ぅ、遊びに来たわよぉ」
「あら、久し振りね。水銀燈」
「いらっしゃい。水銀燈」
今日は久し振りに水銀燈が訪ねてきました
最後に会ったのが去年でしたから…もう高校二年生ですか
「水銀燈、彼氏が出来たようじゃない。今度紹介なさい」
「あらぁ、ワトソンさんが居るのに…浮気?」
「ワトソン言わないで下さい。水銀燈」
「ごめんなさぁい」
しかし、何で私はワトソンと言われるのか…今度所長に聞いてみます…
「水銀燈。あまり年上をからかうのは感心出来ないのだわ」
「冗談よぉ。冗談」
「はいはい。喧嘩はそれくらいに…それより、彼氏君を外に待たせるのはどうなのかな? 水銀燈」
「わかっていたのぉ?」
「それ位出来なきゃ、探偵とは名乗れませんよ」
「この真紅の『助手』である事を忘れない様に、ね。ワトソン君」
はいはい
さて、入口のドアを開けないと…
「さ、外でずっと待って居たら風邪をひきますよ」
「え、いや、良いですよ。僕は此所で…」
「もうバレちゃったんだし、良いわよぉ」
「水銀燈、貴女が何故許可を(ry」
「どうぞ」
「失礼します」
いやぁ、水銀燈も色々あったらしいけど、良い子で良かったですね
「でもぉ、なんでわかっていたのぉ? ワトソンさん」
「それは僕も気になりましたが…」
はぁ…まさか素で聞かれるなんて…
「私にも教えて頂戴」
…頭痛が痛くなってきました…あれ? 日本語でおK
「分かるも何も視線が外に泳ぎすぎじゃあないですか」
「…やっぱり…」
さ、それじゃあ秘伝のクッキーでも食べましょうか
「あ、ワトソン君、それは私がとっておいた秘伝のクッキー…」
「いいじゃあないですか。私がとっておいた秘伝の八ツ橋を食べちゃったんですから」
「あらぁ、真紅が和菓子を食べるなんてぇ…」
「くぅぅ…仕方ないのだわ…」
「よろしい」
「あ、すいません。お手洗いをお借りしても…」
「案内してさしあげなさい」
「はい」
ええと、お手洗いは…
「ワトソン…さん?」
「どうしたんですか?」
「あの、水銀燈と所長さんって…一体どんな関係なんですか?」
「腐れ縁…って奴ですよ」
「そうなんですか…」
「さ、こちらですよ」
「ありがとうございます」
…はぁ…
彼を見ていると、昔を思い出しますね
彼女と付き合い始めたばかりの頃…彼女の事を知ろうとして…
「ワトソン君、遅いわよ」
「あ、すいません」
「全く…この真紅の下僕なのだから(ry」
「そんなに目くじら立てる事でもないわよぉ」
水銀燈…彼氏が出来るとここまで優しくなれんですね
「水銀燈…貴女丸くなったわね…」
「あの子が優しかったからよぉ…私が泣いていた時でも、笑っていた時でも、ずっとあの子はそばにいてくれていた…」
「水銀燈」
「ほら、今でも…ね」
「ワトソン君」
…この呼び声はどう考えてもフラグビンビンの時のあの声です。本当に、ありがとうございました
「どうしたんですか? しょちょ…」
え? いきなりキスっすか
ほら、水銀燈も彼氏君も真っ赤になってますよ
「たまにはこういう思い切りも必要よ。水銀燈」
その後、真っ赤になりながら帰って行った彼女達をニヤニヤしながら見送ったのは内緒ですよ?

 

第三話・完

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