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朝は放って置いても来るし
夜は黙っていても訪れる
日常なんてそんなもんだし変わらない
そう思っていた

「朝だよ。起きて。」
揺り起こされて目を覚ましたらいつもの顔
眼鏡を掛けなくても相手は判っている
「おはよう。柏葉。」
「おはよう。桜田くん。朝ごはん、出来てるから。」
「ん。」
「お弁当はテーブルの上。後、買い物のメモはいつもの場所だから。」
「うい~。」
「じゃあ、私、部活があるから先に行ってるね。」
「ん~。」
半分寝ぼけた頭で返事を返し部屋から出て行く柏葉を見送る
さて何時もの朝だ

両親が海外に出張で家を出て数年
去年、姉が地方の大学に進学するため家を出て行った
家を出るさい近所に住み所謂幼馴染である柏葉巴に
「JUN君の事、よろしくね。」
と、頼んだらしい
それから柏葉は毎日家に来て家事をして行ってくれる
朝は朝練の前に家により朝食と弁当を作ってくれる
夜は部活が終わった後、家により晩飯を作って行ってくれる
姉ちゃんに頼まれたからってマメな奴だ
まあ、僕は家事が一切出来ないので感謝はしている
「さて、学校行きますか。」
朝食を食べ終え、鞄を持って家を出る
弁当とメモも忘れずに

「あ、JUNなのー。」
「おはよう。JUN。」
通学路の途中で何時もの二人に会う
「お~、おはよう。雛苺、真紅。」
「まったく、折角の朝なんだからシャキっとしなさい。」
「はいはい。」
「はいは一回。」
僕と真紅は軽口を言い合い雛苺は横で笑っている
「おはようです。」
「やあ、おはよう。」
三人で歩いていると角から声を掛けられた
翠星石と蒼星石の二人だ
「おはよう。」
「翠星石、蒼星石、おはようなのー。」
「うい~。」
「まったく、JUNは朝の挨拶の満足にできないんですか?そんなだから何時までもちびなんですぅ。」
「うるさいなー。僕の何処がちび何だ!?少なくともお前よりはでかい。」
「ふん、一々言い返す所がちびなんです。男ならもっと器がでかくないとだめですぅ。」
「なんだと!この性悪!」
「まあまあ、二人とも落ち着いて…。」
「まったく、朝から騒がしいわね。行くわよ、雛苺。」
「あ、待ってなの。真紅ー。」
毎朝騒ぎながら五人で登校。これが僕の変わらない日常生活

キーコーンカーコーン
「じゃあ、午前の授業はここまで。」
「起立、礼かしら。」
礼が終わると同時に多数の生徒が急いで教室を出て行った
「桜田。先行ってるからな。笹塚いくぞ。」
「了解。すぐ行くわ。」
ベジータと笹塚が食堂に向かって走って行った
「食堂組みは大変だねー。」
誰とでもなく僕は呟く
その点、弁当のある僕は気が楽だ
「JUNは行かないですか?」
翠星石が声を掛けてきた
「ああ、僕は弁当があるから。」
「そ、そうですか。なら翠星石達が一緒にお弁当を食べてやるです。屋上で皆待ってるから一緒に来るです。」
翠星石は普段、仲の良いメンバーと屋上で昼食を取っている
確かメンバーは 水銀灯 金糸雀 翠星石 蒼星石 真紅 雛苺 薔薇水晶 雪華綺晶
それに雛苺と仲の良い柏葉が混じってたような……
「悪い!今日はベジータ達と約束があるからパスするわ。」
「ふん!折角の翠星石からの誘いを断るなんて馬鹿な奴です。せいぜい男だけでむさ苦しい昼食にするがいいです。」
そう言って翠星石は席を離れて行った
本当はベジータ達との約束なんてどうでも良いのだが、柏葉がいるからな…
もし柏葉と弁当が一緒なのを見られて色々勘ぐられるのも嫌だしな
いくら幼馴染とは言え毎日弁当作って貰ってるなんてばれると恥ずかしい
柏葉にも迷惑に掛かるかもしれないし
「あ、やべ!ベジータ達の事忘れてた。」
僕は急いで食堂へ向かった


柏葉の作った夕食を食べ終え二人でお茶を飲んでる時、何気無しに柏葉に聞いてみた
「確か柏葉、昼飯屋上で食べてたよな?」
「うん。雛苺に誘われてクラスの子達と皆で食べてるけど?」
それがどうかした。と言いたげな顔でこちらを見ている
「今日な。翠星石に一緒に弁当食べようって誘われたんだ。」
「翠星石が?」
「ああ、まあ断ったけどな。」
「そうなんだ…。」
「柏葉の作った弁当見られて何か言われるのもちょっとなー?」
「…うん。そうだね。」
「まあ、でもたまには女子と弁当も良いかもな。」
「…桜田君が来たら皆喜ぶと思うよ。」
「なんで?」
「それは……。」
柏葉は黙ったしまった
何でだろう?良くわからん
「じゃあ、私帰るね。」
柏葉が立ち上がった帰り仕度を始めた
「じゃあ、また明日の朝。」
「うん、ありがとう。また明日。」
柏葉を玄関まで見送る
さて、風呂入って寝るか

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