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【恋愛百景】Waltz
第三話



「ねぇ…」
「どうしたの?」
「いや、笹塚君の事を何で大佐って呼ぶの?」
学校から脱出している道中、急に彼女が聞いてきた。当たり前だろうね
「結構深い理由があってね…僕と笹塚は昔から友達だったんだけど…」
忘れもしない、中二の夏…それはMGS2が原因だった…
「へぇ、MGS2が原因だったのぉ…」
「うん、たまたまハマってね」
「それで話し合って決めたのねぇ…」
「そんな訳ないじゃないか。殴り合いだよ」
そう。殴り合いで決めたのだ
僕がスネークだ! いや僕だ!
そんな喧嘩。今時小学生もやらない様な微笑ましいなもの

「本当に子供みたい」
「でしょ? でもね、殴り合いの最中に笹塚は気付いたんだよ」
「それが…」
「そう。あえて大佐になったのはね、負けたんじゃなく気付いたから」
笹塚は気付いてしまった。大佐の方が偉いと。スネークを動かす事が出来ると
「一本取られた訳ねぇ」
「本当にしてやれたよ」
「本当ねぇ…あ、そのは右よぉ」
「ほいほい」
誰もいない通学路
たった二人の影
この道を進めば目的地
しかし世の中はそうは甘くは無いもので…
「見つけたぞぉ! 水銀燈!」
「このジャンク!」
「ぶっ殺してやる!」


見つかっちゃった…
「貴女達…嫉妬はみっともないわよぉ」
「うるせぇ! 今日という今日は殺すって決めたんだ!」
「今ここで謝ったら許してやるよ」
…何を言ってるんだかこの馬鹿共は…
「水銀燈…」
「貴女達に謝る義理は無いわぁ。私はなぁんにも悪くないんですもの」
「うん。それには同意出来るよ」
「るっせぇよ!」
「てめぇには聞いてねぇよ優男!」
五月蠅いのはお前達だ
「貴女達…侮辱は失礼じゃなぁい?」
「っるっせーよ! ジャンク!」
「ジャンクジャンクうるせぇな…いい加減にしないと、僕も怒るよ?」

「あ? てめぇみてぇな優男が怒ったぐらいじゃ何にも変わらねぇよ!」
「これは貴方が出て来る事じゃないわぁ」
「いや僕が出る事だよ。仮にも君をエスコートしてるんだぜ?」
「ぷっ」
「聞いたか?」
「聞いた聞いた。エスコート? 調子に乗るなよ!」
そう言うとBが水銀燈に石を投げる
「痛っ…」
「ほらほら、ジャンクを守るんだろ?」
流石の僕も我慢の限界と言うものがあるわけで…
「調子乗ってほざくなよ」
…決定…僕の主義に反するけど…フルボッコにしてやんないと…


「おい…」
「あ? んだよ優男…ブッ」
僕はBのボディに一発食らわせた
「てめぇ!」
「言った筈だよ? 水銀燈をエスコートしてるんだ」
「男が女に手を上げる奴がエスコート。笑わせんなよ!」
「女? 違うでしょ」
そう言うと僕はCにキックを食らわす
「痛ぇぇぇ」
「こんなもんじゃない筈だよ。水銀燈の痛みは」
「てんめぇぇぇぇ! ぶっ殺してやる!」
「何度言ったら気が済むの? その台詞」
そしてAの顔面に一発
「次に水銀燈に絡んできたら、こんなものじゃ済まないよ」
「こ、こいつ…」
「逃げんぞ!」


そう言うとA、B、Cは一目散に逃げていった
「さて、ちょっと公園に寄って行こうか」
「え?」
「顔。さっき石が頬に当たったでしょ」
「良いわよ…そんな…」
「駄目。腫れちゃってるから、冷やさないと」
「仕方が無いわねぇ…」
さて、公園に着いた訳だ。水道探さないと…あ、これだね
「水銀燈~」
「はぁi…」
「どう?」
「どうって…凄く…冷たいです…」
「ちょっとの間休憩しようか」
「そうねぇ」
と、言う事で、公園でしばしの休憩をする事となったのであった


第三話・完

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