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「新説JUN王伝説」~序章~
第18話

ジュンの学校に円谷が赴任してきて数日…今日は二学期最後の日である。
終業式を終えた各々は教室の中で来るべき冬休みの談話に花を咲かせている。
その中でジュン達のグループの話題は明日、冬休みの初日からの旅行のことであった。
紅「じゃあ明日は駅前に7時集合ね。」
翠「合点ですぅ。」
銀「遅れるんじゃないわよぉ?」
雛「うぃ~、楽しみなの~♪」
金「後でオヤツを買いに行くのかしら♪」
薔「バナナは…オヤツ…?」
雪「でも、ちゃんとジュン様も来ていただけるようで安心しましたわ。」
ジ「まぁな…でも姉ちゃんもよく二つ返事で了承したよな。」
蒼「あはは、のりさんもジュン君を信用してくれてるんだよ。」
ジ「……なんかそれだと姉ちゃんにまでヘタレと思われてるみたいだな…」

そんな会話をしていると教室の扉が開き梅岡と円谷が入ってきた。
梅岡の手には厚い紙の束が握られている
梅「さぁみんな、HRを始めるよ。それとお待ちかねの通知表と宿題を配るからね♪」
相変わらず空気の読めないこの男の発言に盛り上がっていたクラスのあちらこちらから悲鳴が上がる。
HRが始まり通知表が配られ始めるといたるところで落胆や歓喜の声が上がりだした


この光景はどこの学校でもお馴染みのようにジュン達もまた同様であった
雛「やったぁ♪数学が4になってるの~♪」
金「くぅ…体育が前より落ちてるのかしら…」
翠「……」
蒼「その…元気出してね?翠星石。」
銀「あははは、真紅ったらぁ…家庭科また2なのぉ?だっさぁ~い。」
紅「う…うるさいのだわ!貴女こそ英語は私より下じゃないの!!」
銀「なんですってぇ!?少なくとも私の成績に2はないわぁ!!」
紅「何よ…やるって言うなら受けて立つわよ?」

薔「ジュン…どうだった…?」
ジ「あぁ、まあまあかな?」
雪「まぁ、ジュン様もなかなか優秀ですのね。特に数学は5ですわ。」
薔「…体育と家庭科も……」
ジ「お前らこそ総合じゃ僕よか上だろ?」
雪「ふふっ、恐縮ですわ。」
薔「私は…保健体育で5以下は取ったことない……ぶい。」

ベ「………orz」

ジ「…あの様子じゃまた体育以外は絶望的みたいだな…」
薔「だって…ベジータだもん……」
雪「今はそっとしといてあげましょう…冬休みには梅岡先生とマンツーマンなのですから…」
ジ「まさに…これからが本当の地獄ってやつだな。」
薔「…南無……」


梅「はいはいみんな、いいから席について。HRが終わらなきゃ帰れないよ?
まぁ、先生と離れたくないっていうなら構わないけどね☆」
梅岡がそう言った直後、クラスで騒いでいた誰もが自らの席に戻り私語を止めた。まさにクラスの心がひとつになった瞬間である
梅「流石僕のクラスだね。みんないい子ばかりだ。さぁ、HRを再開しようか。」
クラスの誰もが単にあんたに会いたくないだけだという言葉を必死に喉で押し殺しながら梅岡のどうでもいい長話に耳を貸した

梅「さぁ、そういうわけで僕からは以上だよ。」
ジ(やっと終わったか…)
梅「じゃあ円谷先生から一言どうぞ。」
梅岡は今度は円谷に話を向ける。
円谷は一言返事を済ますと教卓に立ち話を始めた
円「明日からは冬休みとなりますが、皆さんも事故や病気に気を付けて大切な人を悲しませないようにしてください。
僕からはこれだけ。じゃあ来年元気な皆さんに会えることを楽しみにしています。」
梅岡と違い、円谷は要件を簡潔に述べると爽やかな笑みを浮かべて教卓を離れた。
それは梅岡の長話にうんざりしている生徒達をこれ以上引き留めまいとした心遣いであろう


ジ(まったく…梅岡もたまにはこのぐらい空気嫁って感じだよなぁ…)

梅「さぁ、これで二学期は終わりだ。じゃあみんな、また来年会おうな♪
勿論寂しければいつでも先生に会いに来てくれてかまわないぞ?」
その時またクラスの心はひとつとなった。「寝言は寝て言え!」と…
そして長かったHRも終わり、しがらみから解放された生徒達は歓声を上げて帰り支度を始める。
だが…
梅「あ、ベジータは補講の話があるから先生と職員室まで行こうな。」
ベ「ここからが本当の地獄だ…」
ある晴れた昼下がり、市場に売られていく子牛のように梅岡に連れられていくベジータを見ながらジュン達はただ手を合わせるしかなかった

銀「さぁて、明日の準備もあることだし帰るとしましょうか♪」
金「明日のお菓子買いに行くかしら~♪」
紅「それもいいけどみんなで喫茶店でもどうかしら?まだ話したいこともあるのだわ。」
蒼「あ、いいね。」
薔「じゃ…行こうか……」
ジ「あ、悪い。僕今日掃除当番だ。」
銀「そんなのサボっちゃいなさいよぉ。」
ジ「そういうわけにもいかないだろ?」
雛「じゃあヒナ達は先に行っとくのよ~♪」
ジ「あぁ、そうしてくれ。またな。」


ジュンは薔薇乙女達を見送るとロッカーから箒を取り出し教室の掃除を始めた


ジ「よしっと…じゃあ後はゴミ捨てして終了だな。」
しばらくして教室の掃除を終えたジュンはゴミ箱を抱えて教室を出る。
そこから階段を下り、げた箱で靴を履き替えて校舎裏へと向かうと、そこにはゴミの焼却炉が見えてきた
ジ「よっと。」
ジュンは焼却炉のフタを開け、そこにゴミ箱の中身を移していく
その時であった…
ジ「!!」
ジュンは突然背後に気配を感じ慌てて後ろを振り向く
円「わっ!ど…どうした?そんな怖い顔して…」
そこには円谷が驚いたといった表情で立っていた
ジ「円谷…先生……どうかしましたか?」
円「いや、ちょっと君の姿が見えたもんだからね。驚かせてしまったなら謝るよ。」
ジ「いえ……(いつの間に背後に回ったんだ?全く気配が感じられなかったぞ…)」
ジュンは怪訝な表情で円谷を見つめた
円「ふふっ、君が今何を考えてるか当ててあげようか?
僕がいつの間に君の背後についたか…じゃないかな?」
ジ「!?」
ジュンは円谷の言葉に驚愕した。彼の言ったことは自分が今考えていたものと全く同じだったのだから…


ジ「先生…あんた一体…」
ジュンは一歩下がるとゆっくりと構えを取る
円「ふむ…その構えは錬鋼拳だね。それも相当使い慣れてるようだ…」
ジ「なっ…!?」
またしても円谷はジュンの心を読むかのように答える。
ジュンは終始笑顔を崩さない円谷に得体の知れない不気味さを感じていた
円「あぁ、僕が何者かって聞かれていたね…
今の僕はただの新任教師円谷英二。これは本当さ。」
ジ「今は……?」
円「そう…僕は……むっ!!」
ふいに円谷は一瞬でジュンとの間合いを詰めた
ジ(なっ!?速ッ……)
円「てええぇぇい!!」
そして円谷はそのままジュンの反応速度を超える速さで掌打を打ち込んだ
ジ「かはっっ…!」
衝撃…ジュンの意識が一瞬途絶えた。
そしてジュンの体は宙を舞い後方へ吹き飛ばされ地面へ転がった
ジ「ぐっ…うぐっ…何を……なっ!?」
倒れたジュンが顔を上げたとき、目に飛び込んできた信じられない光景にジュンは目を疑った。
何故ならたった今自分を突き飛ばしたはずの円谷の体が鮮血を上げて宙を舞っていたからだ…
ジ「せ…先生!?」
慌てて起き上がったジュンは地面に転がった円谷に急いで駆け寄った


円「だ…大丈夫だ。少し受け切れなかっただけだ…くっ…」
ジ「一体…何がどうなって…」

?「おやおや…とんだ邪魔が入りましたね……」

ジ・円「「!?」」
その時、2人は突如鳴り響いた声に視線を向けた。するとそこには黒い衣に身を包んだ1人の男が立っていた…
円「貴様……まさか!?」
?「えぇ…そのまさかですよ。私は涅論餓を倒したというそこの少年に用があって来たのです…」
男は冷たい瞳をギロリとジュンへ向けた
ジ「僕に…?一体何の用だ!?」
?「北斗神拳…」
ジ「!?」
男の言葉にジュンは目を見開く
?「私は貴方が使う北斗神拳に興味があるのですよ……
最強と詠われる暗殺拳…それを私は是非この手で叩き伏せたいのです。
ねぇ、桜田ジュン君…いえ、JUN王と言ったほうがよろしいですかな?クックック…」
ジ「なっ…!?
何故そのことを……それに涅論餓って…お前はあいつの仲間なのか!?」
ジュンが男へと叫び声に近い声で問い掛ける
?「仲間?ククッ…なかなか面白いことを言いますね。あんな屑、我が組織の捨て駒にすぎませんよ。クックックックック…」
すると男はジュンの言葉を心底可笑しそうに不気味な笑いを浮かべた


ジ「組織だと…貴様、一体何者だ!?」
?「おや、これは失礼…名乗るのが遅れていました…」
男はゆっくりと頭を下げるとジュンの問いに答え始める…

牙「私は武闘暗殺組織“SODOM”四軍臣の1人、牙喪守…それが貴方を殺す者の名です。クックック…」
男…牙喪守は冷酷な笑みを浮かべながら氷のように冷たい瞳でジュンへ自己紹介をした。

そしてそれは、ジュンを地獄へと誘うべくやって来た死神からの挨拶でもあったのだ…


続く

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