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My life was made of lie.
I have to apologize her.
Really sorry.

そのメモが見つかったのは選抜が終わった後。
なぜ英語なのかはわからない。

一つだけ言えるのは
‐‐それは過去のことだということ。

‐‐‐‐お気付きですかな?
厭でも気付くよ。
J「答えは出たぞ」
「ならばすべきことはもう存じておられますね?」
J「1つ聞きたい」
「先程の英文ですかな?」
J「あぁ」
「貴方の根底にある潜在意識と彼女の意識、リンクされているのは先日の通りでございます。しかしながらその意識が何かしらの原因で不安定になったり‐もしくは消えかかる時‐潜在意識はシグナルを発するようになる・・・これが私の見解でございます」
J「・・・何が言いたい」
嫌な空気だ。どんよりと湿った、梅雨時のような・・・
J「・・・こっちからは伝えられないのか?」
「貴方次第でございます」
僕次第・・彼女がもし目の前から姿を消したら・・

‐‐考えたこともない

いや違う
考えられないんだ


If you need some help...
You can call it.
Don't worry.
I'm here.

If you gave up your life...
Make it your days.
The only one life you have.

Don't throw it away.
Just make it.
I'm with you...

‐‐届いてくれ
「・・・後は、ご自身にお任せしましょう」
あの道化が去った瞬間、僕は目を覚ました。
何の変哲もない日常がまた、始まろうとしている。

J「朝か・・・」
そう言えば・・・昨日は大変だった。
薔薇水晶が調子に乗って馬鹿みたいに飲んでくれるから最後はベロンベロンに酔っぱらって絡みまくってきた。
酒癖はあまりいい方ではないだろう。泣く、叫ぶ、下ネタ連発、しまいには自主規制かけなければならない程に・・・
あいつに酒を飲まさないことが飲み会での護身に繋るという図式が頭の中に完成していた。
結局、真紅さんに連れられて帰って行ったがその後の真紅さんの苦労は秤しれないものがある。
まぁ、奨めた本人の自業自得と言わざるを得ないと言えばそうなるが・・・

今日が日曜日で本当によかった。
格言う自分も薔薇水晶の勢いに押されて結構飲んでしまったから。
少々頭痛がするが、記憶は確かだ。夢の中のことも覚えている。

‐‐意識が、消えかかっている。

J「そんなことは・・無いよな」
唯の幻想に過ぎない。
僕にはそういい聞かせるしかなかった。
弱き心に、力はない。


悪くない方向へと願うことが、精一杯。
選抜試験も、これで乗り切ろうとする。
我ながら情けない。

薔「・・・そんなんじゃ、駄目」

・・・ねぇ君、いつからそこにいるの?
その前にどうやって入ったの?

薔「・・・JUNは不用心。玄関の鍵開けっぱ」
どうやら僕はとんでもないことをやらかしていたようだ。
J「ならインターf」
薔「鳴らした」
J「普通あきらめない?」
薔「・・・そこがばらしぃくをりてぃ(ぶぃ」
J「・・・勘弁して?」
薔「・・・無理ぽ」
不法侵入で訴えてやろうか?
その前にヨ〇様にでも守ってもらったほうがいいのか?
後日真剣に検討しよう。
薔「・・・4様で」
J「なら費用はそっち持ちな」
薔「・・・やだ」
J「知ってる。その前に着替えるから出てって?」
薔「・・・やd」
J「断る」
薔「・・・クスン」

薔薇水晶を部屋から追い出し、着替を済ませ彼女と共にリビングへ降りる。彼女は手ぶらで来たようだ。時計に目をやると時刻はなんと午前11時。
やってしまったと思いながら、薔薇水晶に要件を聞く。
J「・・・で、何しにきたわけ?」
薔「・・・暇だったから遊びに来た」
J「意味がわかんないんだけど?」
薔「・・・お腹空いた」
J「本当の目的はそれか」
薔「・・・当たり」
J「当たりじゃねーよ」
薔「・・・食べに行こ?」
J「水銀燈は?」

薔「・・・お姉ちゃん、朝からお出掛け」
J「そうか・・」
薔「・・・気になる?」
J「そらまぁ」
薔「・・・そう」

薔薇水晶がそう言うと僕の体内時計が派手な音を立てた。あぁ、そう言えば腹が減っていたような気もする。
だからと言って食べに行くなんて気分でもなかった。
少し疲れていたのもあって、何だか外に出たくない。
別に【今は】ヒッキーでもないが、ただ単にダルかった。

J「悪いけど食べに行くのはパスで。何か少しダルいし」
薔「・・・そう言うと思って出前頼んでおいた。もうすぐ来る」
備えあれば憂いなし。じゃないよなこの場合。
僕は薔薇水晶より上手には一生立てないだろう。
J「・・・何頼んだんだよ」
薔「・・・ド〇ノピザ。配慮はした」
J「ご苦労。で、誰が金払うんだ?」
薔「・・・それはもちろんJ」
J「絶 対 払 わ な い か ら な」
薔「・・・あ、財布忘れた」
J「それは通用しない」
薔「・・・何があっても払わないんだね」
J「当然」
薔「お姉ちゃんなら払った?」
J「・・・」
なんとも嫌な質問だ。そんなもん決まってる。それをわかってて聞いてくるあたり、こないだ図書館のカウンターにいた策士もどきの図書委員よりも数百枚上手だった。


薔「払 っ た ?」
J「わからん」
こう返しておくのが最善であると僕の脳味噌は見解を示す。
薔「ふ~ん。で、私は払わないと?」
J「そこは譲れない」
薔「なら仕方ない。JUNを金欠の女の子から金巻き上げる男っていう分類に入れるよ。クラス中にばら蒔いてやるぅ。むきぃ~」
J「ちょwwおまww」
むきぃ~じゃないよ全く。
J「・・・わかったよ」
薔「流石JUN」
結局朝っぱら‐といっても昼だが‐からピザを食うハメになった僕。
払わされた金額なんと4500円。
どこをどう間違え、何をどうすればこんな馬鹿みたいな金額になるのだろう?
ピザ1枚が来るとばかり思っていた僕の考えが如何に浅はかであったが露呈する結果になってしまった。
薔「ごちそうさま♪ありがとうJUN」
J「・・・」
僕は冷ややかな表情を浮かべたままコーラを飲む。
口の中で弾ける炭酸が怒りを掻きたて、あとに残る果糖液の甘ったるい風味が苛立ちを加速させる。
この手の甘さは好きではない。
薔「・・・JUN?」
僕はしばらく無視してみる。
薔「・・・おーい」

薔「・・・桜田く~ん?」

薔「・・・もしも~し?」

薔「・・・そんな冷ややかな目で見ないで・・・」
誰だよ原因つくったのは。
あの4500円はプレゼント分にでもしようと思っていた貯金分だった。
それがピザに化けた。
なんだか怒りを通り越し、やるせなくなってきた。


薔「・・・ごめんなさい。調子に乗り過ぎました」
J「水銀燈には報告しとくんでよろしく」
薔「( ゚д#薔)そそそそれだけは!!!!」
J「絶 対 嫌」
薔「お代官様ぁ~!!それだけは!!」
J「もう遅い」
ピッ

液晶は無惨にもSentの文字を表示していた。
薔「・・・いつの間に」
J「いつの間にか」
数分後・・・

From:水銀燈
Re:
ごめんねぇ@
薔薇水晶には帰ったらちゃんと言っておくわぁ
しばらく焼売抜きねぇ(笑

J「だそうです」
薔「・・・(´д⊂)」
J「自業自得」
薔「・・・お姉ちゃんがばらしぃって呼んでない・・・コワス」
J「だから自業自得だっつのw」
他力本願ではあるがなんとかきっちり返すものは返しておき、薔薇水晶に用件を聞く。
J「てか何しに来たんだ?マジで」
薔「・・・遊びに」
J「・・・本気で言ってるのか?」
薔「・・・昼御飯一人は寂しい」
J「で、4500円を払わせに来たと」
薔「・・・人聞き悪い」
J「事実だろw」
薔「・・・むぅ。仕方ないや、勉強する?」
J「仕方ないって何だよw勉強か?今日はしても軽めにするよ」
薔「・・・英単語やる?」
J「あー、それいいかも」
薔「・・・(モゾモゾ」
J「どっからター〇ット出してんだよ・・・」
一昔前にあった爆〇問題のバク天を彷彿させる。レ〇ザーラモンHgGか・・・
どうしているんだろうか。
まぁ、どうでもいいが。

その日は単語を軽く確認しながら過ごした。薔薇水晶の単語力は少々不安が残るが国語が出来る分心配はあまりないだろう。
僕の方は1900語フルに入れておかないといけない、があと200程残っている。


これがまた厄介な単語。
ある程度は推測で乗りきるしかなかった。

‐‐‐試験前は、どうしてこう時間が早く過ぎるのだろうか?
水銀燈のメールを励みに残りの1週間を過ごし、もう選抜試験当日。
ス「今日はお前らの進路がかかった試験だ。気合いを入れていけ。学部毎に試験教室は違うからな。まず法学は・・・」
HRの雰囲気はピリピリして余り胃にはよくない環境だった。
その割に僕はリラックスしていたが。
ベ「よう。お前はもう余裕か?」
J「んなわけねーよ」
ベ「その割には落ち着いてるじゃないか。俺なんかもう・・・」
J「顔色悪いぞw」
ベ「これくらいのことでか・・情けない・・王子としてなんとしても乗りきらねば・・」
J「なんか重苦しいな」
薔「・・・それは、みんな一緒」
ベ「・・・薔薇嬢。そうだ、みんな条件は一緒だ。ならまだ俺に分があるゼ」
その自身はどっから湧いて出て来るんだろうか?僕には一生わかりそうにない。
ベ「そろそろ時間だ。行くゼ」
薔「・・・ここからが本当の地獄だ」
ベ「( ゚д゚)」
J「だからこっち見んなww」

格して試験は始まった。
一限目、英語 120分
昼食休憩を挟み、
二限目、国語 80分
三限目、政経 60分

ベ「・・・俺は地獄を見たゼ」
J「確かに地獄だ。何なんだあの英語・・・」
薔「・・・帰ったらシューマイ焼け食いしてやる・・むきぃ~」


三者三様。
試験の出来?聞かない方が身のためだ。
ベ「JUN、薔薇嬢、今日は飲むぜ」
J「乗った」
笹「・・僕もいいかな?」
薔「・・・おk」
何だろうこの面子は。
端からみたら此ほどコメディックな組み合わせも珍しい。
その日の夜は僕の家でヤケ呑み会のはずだった、が‐‐
蒼「未成年の飲酒か~」
真面目と書いt(ry
そんな彼女がこんな計画を許す筈がない。諦めかけた矢先・・

蒼「僕もいいかな?今日は姉さんいないし」

その日の夜は、とんでもなく激しかった。
その原因の6割を薔薇水晶が占めた訳だが、意外にも3割のシェアに蒼星石が食い込んだ。
野郎三人衆は、只々呑み続けた。
と言うか、呑まないと殺されてたに違いない。
蒼「僕の酒が呑めないの?(ニコッ」
出されたウォッカストレート。
ベジータが無謀にもチャレンジし、見事に散った。無論、チェイサーなどあるわけがない。
薔「・・・甘ったれんな笹塚、ベジータ。ほら、呑めよ」
薔薇水晶に至っては性格が一変。
僕はその場にいることが精一杯だった。

それから3日後・・・
薔「・・・結果発表いつだっけ?」
蒼「確か明後日じゃなかったかな?」
J「明後日だな」
笹「もう嫌だ・・」
ベ「・・地獄だ(まだ喉が痛いゼ・・)」
この面子は、いつしかクラスの名物になっていた。


その日の夕方、僕は一応来年の春からの準備をするためにとなり街の電気屋へと向かった。
別に自転車でも問題は無かったのだが帰りに駅前で食事を済ませられると言う考えが頭の中に浮かんだので、そうすることにした。
電車に乗るのは・・何年振りだろうか。
切符を買い、ホームに降りる。
夕方とは言えまだ4時。会社員はいない。
先程電車が行ったようで、次は・・20分程待たないと来ないようだ。

日も傾き、街はいい具合いの色合いに染まっているだろう。
その証拠にホームから見えるビルは綺麗な紅色を写し出していた。

ふと、向かい側ホームに目をやる。

‐‐‐My life was....

黄昏刻の光が、銀色の髪をキラキラと光らせる。

‐‐‐Really sorry...

記憶のスクリーンに映る、あの日の夢。

彼女が、いた。
虚ろな表情を浮かべながら。

何処かに行ってしまいそうなくらい、不安な表情を浮かべながら。

向かいのホーム、

次発の表示は、

‐‐通過


駅近くの、踏み切りの警報器が鳴り響く。

雑踏が消え失せ、警報音だけが耳に入ってくる。

電車が、来る。

こちらのホームではない、


向かいのホームに。


僕は駆け出した。
何も考えずに、駆け出した。


‐‐間もなく、列車が通過します

無機質な音声が僕の耳を突き刺す。

‐‐危険ですから、黄色い線の内側までお下がり下さい

アナウンスを無視してホームの先端に佇んでいる彼女。
彼女のいるホームまであと数十メートル。
僕は走った。
時は、思考の猶予を与えない。
残虐な流れに、誰も逆らうことはできない。
誰しもが思うこと。
けれどどうにもならない。
今は、自分の身体能力の臨界点をこじ開けさせるしかない。
(絶対死なせてはなりませんぞ!!)
夢の道化が叫ぶ。
‐‐なら・・・

力を貸せ!!

J(・・・えっ)
風が吹く。風に乗るとは、このことなのだろうか。
これなら、間に合う。いや、間に合わせる。
‐‐‐ピーィッ

汽笛がなり、鉄の塊が迫りくる。
J「水銀燈ー!!」

‐‐ピーィッ!!


轟音が響き、世界が回る。
ぐるぐる回るその景色の中、確かに感じとれるもの・・・

‐‐彼女は、僕の中にいる。
列車は何事も無かったかのように駅を通過した。

日も落ち、周囲の目も兼ね合い空気が冷たくなる。
息を整えて、僕は彼女の手を引いてその場から離れた。

‐‐近くの、公園に行こう。

僕の問掛けに彼女は黙ったまま。
だが僕は選択の余地を与える訳にはいかなかった。
そのためにも、彼女の手を強く握り締める。
冬なのに汗だく。勿論手も論外ではなかった。
だが、気にしている余裕などない。
そんなことよりも何故あんなことをしたのか、彼女に問う必要性の方が断然高いのだから。

‐‐目的の場所に着く。
吐く息は白くとも、すぐに闇に紛れる。
闇に包まれた公園は、街灯の仄かな灯りに照らされて幻想的‐そう見えただけかもしれないが‐だった。
‐‐光と闇
今の彼女の心境は、吐く息の白さを飲み込むものだろう。

J「・・・なんであんなことを」
銀「・・・」
J「教えてくれ。どうしてなんだ?」
銀「貴方には・・関係ないわぁ・・」


J「そんなことない」
銀「・・・どうして・・・どうして助けたのよ・・」
J「死なれたくないからな。・・・それに命の大切さは君の方がよく知ってるはずだ」
銀「・・・どうしてそんなことが言えるのよ」
J「・・・」
銀「・・・私、生きてちゃいけないのよ」
J「なんでそんなこと思うんだよ?」
銀「・・・私・・人一人、殺してるのよ」
幼き日の事が、トラウマとして残っていた。
J「・・・人には寿命がある。彼女はそれを全うするために、一緒にいたんじゃないのか?」
銀「そんなことない!!めぐは・・・めぐは・・私が殺したも同然よ!!」

‐‐彼女は泣き崩れた。そして続ける。
銀「私なんか・・いない方がいいのよ・・出来損ないの・・ジャンクと一緒よ・・」

‐‐ジャンク

その言葉に、未だに僕は過剰反応してしまう。
引き籠り時代の嫌な思い出がフラッシュバックする。


J「・・・なんだよ・・」
銀「・・・え?」
J「ジャンクって何なんだよって言ってんだよ!!」
僕は叫んだ。
その叫びに、自分の弱さや、彼女の行動の愚かさへの怒りなど色々な感情が渦巻く。同時に、自分がしたことへの後悔の念も沸き出る。

J「・・・ごめん」
銀「・・びっくりしたじゃない」
J「・・・」
銀「・・知ってたわけぇ?」
J「あぁ・・」
銀「そう・・」
銀「・・ねぇ」
J「何?」
銀「・・私・・生きてていいのかな」
J「・・生きてて良くないヤツなんてホントにいると思う?」
銀「・・・わからないわぁ」
J「いねーよ、そんなヤツ。みんな誰かに必要とされて、誰かを必要としてる・・少なくとも、君の妹は君を必要としてる」
銀「・・・JUN」
J「ん?」
銀「・・・ありがと」
J「・・・うん」
銀「・・・それと」
‐‐どうしてそこまでしてくれるの?

彼女の問掛けに、僕の中で何かが飛んだ。
理由などあるはずもない。
あるとするなら、自分が持つこの気持ち意外に見当たらない。


‐‐もう、自分に嘘つくのやめよう。
J「・・・理由なんてない」
銀「・・・」
J「君を守る。それが僕の役目。僕は・・・水銀燈のことが好きだから・・」
銀「・・うん。ありがとう」
街灯に薄ぼんやり照らされた彼女の顔に一筋の光が反射する。
銀「私も・・JUNの事が・・」

‐‐好き。ううん、愛してるわぁ。

すっかり寒くなったはずなのに、僕は暖かい空気に‐彼女を‐包みこんでいた。
冬はまだ長い。
でも、僕には少し早い春の訪れが感じられた。

残暑厳しい9月に出会ったバリスタの彼女は、何故か僕の腕の中にいる。
似たようなことが前にあったな・・と思いながら、僕は彼女を抱きしめている。
‐‐放さないように。放れないように。
それが、彼女を守ることだから。
‐‐‐
銀「ねぇJUN?」
J「何?」
銀「死なないでよかったって・・今は思うわぁ」
J「・・・よかったよ」
銀「私には・・・JUNが必要だから」
J「僕も、水銀燈のことが必要だ。大切な・・・僕の大切な人」

‐‐水銀燈、君は僕が守るよ・・一生ね。


そう決めた以上、僕は【代償】を支払っていくことになる。
それでも、彼女のことを愛しお互いに愛し合えるのなら・・・

一生涯をかけても、安いものだろう。

だからこそ、僕は生涯をかける。


Barrister-Mercury-

Fin

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