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ここは駅のホーム…今まさにここで別れの時が訪れようとしていた…

み「カナ…とうとうお別れね…」
金「みっちゃん…」
み「貴女を置いていく私を許して……私、カナのこと絶対に忘れないから…」
金「うん…」
み「例え離ればなれになっても…私とカナの心はひとつよ……絶対に…絶対にまた会いに…ぐすっ……うぅ…」
金「みっちゃん…」



金「1日出張に行くからって大袈裟すぎかしら!!」
み「だって…だってぇ~ざびじぃんだも~ん!!びええええええぇぇんえんえぇ~ん!!」
『ヒソヒソ…』
金「あぁもう!周りが見てるかしら!!さ、涙を拭いて。」
み「ぐしゅぐしゅ…」
金「あぁ、鼻水が出てるかしら。はいティッシュ!」
み「ちーーん!!」
『プルルルルルル…』
金「あぁ、ほら時間かしら!早く電車に乗らないと…」
み「やだやだやだぁ~!!カナと一緒じゃなきゃやぁだぁ~!!」ジタバタ
金「ワガママ言うんじゃないかしら!ほら乗った乗った!!」
み「ぐしゅっ…カナは私が嫌いなのぉ!?私がいないほうがいいのぉぉ~!?」
金「はいはい、お仕事から帰ってきたらたっぷりまさちゅーせっちゅさせてあげるから…」グイグイ
『プシュー』←ドアが閉まる音


み「カナぁ~…カぁカぁぁ~…ひぐっ…ぐすっ…」
みっちゃんはドアの向こうで窓ガラスにべったり顔をくっつけて涙を流している…
金(うっ…とてもよそ様に見せられる顔じゃないかしら…)
そしてやがて電車はゆったりと動き出した
み「くゎああああああぁぬわあああぁぁぁぁ~!!」
金「行ってらっしゃいかしら~♪」
金糸雀がハンカチを振りながら電車を見送ったが、しばらくの間プラットフォームにはみっちゃんの絶叫が響いていた

金「ふぅ…まったく、みっちゃんったら…」
『♪オヒサマキョーモゴーキゲンカシラ…』←着メロ
金「……早速みっちゃんから着信かしら……はい、もしもし…」
み『カぁナぁ~…寂しいよぉ~…会いたいよおぉ~!!カナ…』ピッ←電源を切る音
金「みっちゃん……お願いだからもうちょっとカナ離れしてほしいのかしら…」
その後、金糸雀の元に掛かってきたみっちゃんからの電話は1日で50を超えたという…





もしみっちゃんに彼氏ができたら…

み「いや~、やっと私にも春が来ました(///)」

ジ「それ…ちゃんと三次元の話ですか?」
銀「騙されてるんじゃないのぉ…?」
翠「相手はどこの人体模型ですぅ?」
蒼「す…翠星石、失礼だよ?せめてマネキン…」
紅「そぅ、おめでとう……でもあまり借金ばかりしていると愛想を尽かされるのだわ。」
雛「みっちゃんおめでとなのー!!賞味期限切れでも貰ってくれたのね~♪」
薔「……あいきゃんとびりーぶいっと……」
雪「世も末ですわ…」

み「……orz」
金「ちょっとみんな!?みっちゃんに失礼すぎかしら~!!」
み「うぅ…カナ、やっぱり貴女だけは…」
金「当然かしら♪カナはいつもみっちゃんの味方よ♪」
み「ひぐっ…かぁなああぁ~!!」がしっ
金「よしよし、泣くのはよすかしら♪
………
……

(…これはきっと夢かしら…みっちゃんに彼氏なんて…あぁ、早く起きなきゃ遅刻しちゃうかしら…)」




まぁ、何が言いたいかと言うと…みっちゃんは俺の嫁ってことですよ。





み「!?こ…これは……」
金「あれ?みっちゃん、鏡の前で固まってどうしたかしら?」
み「カナ!水銀燈ちゃんの電話番号わかる!?」
金「ふえ!?わ…わかるけど…どうしたのかしら?」
み「な…なんでもないのよ…いいからちょっと教えてくれない?」
金「わ…わかったかしら。はい。」


『♪ユーレーウーゴークイノチニオクル、カナタカラノレークイーエム♪』
銀「ん?着信だわぁ…はい、もしもし……」
み『す…水銀燈ちゃん!?私だけど、目尻のシワってどうすればいいの!?』
銀「……喧嘩売ってるのぉ?」






み「ひっく…ひっく…うぅ、しゃっくりが止まらないよぅ…ひっく!」

金(みっちゃん辛そうかしら…そうかしら!しゃっくりはビックリさせたら止まるって聞いたことがあるかしら!!よ~っし…)

み「ひっく!ひっく!」
金「ね…ねぇ、みっちゃん?」
み「ひっく…なぁに?カナ…ひっく!」
金「大事な話があるのかしら…」
み「大事な…ひっく!話?」
金「カナ、こないだジュンの家に遊びに行ったでしょ?」
み「うん、それがどうしたの?…ひっく!」
金「そのときので…出来ちゃったみたいなのかしら……///」
み「!!!??」
金「……なーんちゃって♪どう?ビックリしてしゃっくり止まっ…あら?みっちゃんどこに行ったのかしら…?」

数分後…
『♪オヒサマキョーモゴーキゲンカシラ…』
金「ん?ジュンから着信かしら。」ピッ
金「もしもし、どうしたかしらー?」

ジ『金糸雀か!?どうしたもこうしたもないぞ!!さっきからウチの玄関の前で包丁持ったみっちゃんさんが僕を出せって喚きちらしてるんだよ!!』
金「いぃっ!?」
ジ『お前一体みっちゃんさんに何を言って…うわっ!ドア蹴り始めたぞ!!』
金「い…今から急いでそっち行くから待ってるかしら!!」


ジ「あぁ、頼むから僕が殺される前に来てくれよ!?」
金「わかったかしら!!」ピッ

その後、金糸雀がジュンの家に駆けつけたところ金糸雀は半壊した台所で鍋の蓋を手に必死にみっちゃんの包丁を防いでいるジュンの姿を見ることになった…
そして2人の必死の説得の末にようやく誤解が晴れた矢先、近所によって通報を受け駆けつけた警察に補導されたみっちゃんは1晩を冷たい留置所の中で過ごしたのであった…
唯一の救いはみっちゃんのしゃっくりが無事に止まったことであろう…





み「ふぅ、ノドかわいたなぁ。ジュースでも飲もっと。」
みっちゃんはジュースの自販機の前に立ち止まり財布を開いた
その時であった
『チャリーン…』
み「あぁっ!!」
みっちゃんの財布の小銭入れから一枚の硬貨が滑り落ちた
そしてそれはコロコロと転がり自販機の下の隙間へと入っていった
み「ああああぁ!!しまったー!!」
みっちゃんは慌てて自販機の下を覗き込む
み「あ…あった。…ってアレ500円玉じゃないの!!」
みっちゃんが落としてしまったのはよりにもよって日本で最も高い硬貨である500円硬貨であったのだ
み「い…今は給料日前で生活が厳しいってのに…なんで貴重な500円玉が……くっ!」
みっちゃんは自販機の隙間に必死で手を伸ばした
み「あ…あとちょっと…届かない…」
だがギリギリのところでみっちゃんの指は500円玉に届かないでいた
み「10円や100円なら涙を飲んで諦めれるけど……庶民にとって500円はどれだけ大切か!!絶対に…絶対に諦めるもんですか!!うおおおおおおおぉぉ!!」
みっちゃんは凄まじい気迫を纏い、腕の筋が切れんばかりに手を伸ばした
そしてついに指先が500円に触れ…


み「!!…よ…よし……このまま…このまま…………あぁ、やった!!やったあああああああぁっ♪」
みっちゃんはついにその手に500円玉を取り戻し、歓喜のあまり拳を天に掲げて叫び声を上げた
み「あぁ、この500円玉はきっと今日本で一番価値のある500円玉に違いないわ……」
みっちゃんが500円玉にスリスリと頬を擦り付けたその時であった…
「みっちゃんさん…」
み「!!?」
みっちゃんは背後から声をかけられ慌てて振り向いた
するとそこには唖然とした顔のジュンが立っていた
お使いに出掛けたジュンは帰り道に偶然必死で自販機の下を漁るみっちゃんを見て思わず立ちつくしてしまったのだ…
み「ジュ…ジュンジュン!?も…もしかして……」
ジ「すいません……見るつもりはなかったんですが…全部見ちゃいました……」
み「!!??(///)
あ…あの…えと……お願いだからこのことはカナには黙ってて!!ね…?」
ジ「はい…ってかこんなこと金糸雀には言えませんよ……
あと…何か奢りましょうか?辛ければ少しなら力になりますから……」
ジュンは小さく微笑むとみっちゃんに捨てられた子犬を見るような視線を向けた
み「ちょっ…!!お願いだからそんな哀れんだ目で私を見ないでえええええええええぇぇ!!」

その日、みっちゃんが人生で屈指の惨めな気分を味わったそうな…





みっちゃんと金糸雀がお掃除をしています

み「さ、次は窓拭きね。」
金「まっど拭っき、まっど拭っきピッカピカかしら~♪」

金「ん~…雑巾を固く絞るのって苦手かしら…」
み「あらあら、カナ、ちょっと貸して。…よっと!」ジャー…
金「わぁ、まだまだ水が出てきたかしら!」
み「ふふん♪伊達に家事と仕事で鍛えてないわよ。(主に部長の湯のみに絞ってんだけどね♪)」
金「ふぇ~、やっぱりみっちゃんは凄いのかしら~。」
み「雑巾を絞るときはしっかり絞らなきゃ水がまだまだ出てきちゃうしね……はっ!」

みっちゃんの脳裏に数日前の出来事が浮かんできた

回想中…
み「すみません、今月はこれが精一杯です…」
取り立てA「これっぽっちですかぁ?草笛さん…」
取り立てB「おいおい…絞ればまだまだ出るんとちゃいますかぁ?」
み「こ…これ以上はご勘弁を!!」
取り立てB「おたくの古い人形さんとかデジカメとか…まだまだ売るもんあるやろ?」
み「あ…あれは!!」
取り立てA「それが嫌ならしっかり切り盛りして返済するか…マグロでも釣りに行くか…」
み「ひいいいぃ!!精一杯返済に務めますからそれだけはご勘弁を~!!」


回想終了…
金「みっちゃん?どうしてたかし……みみみみっちゃん!?涙が滝のように流れ出てるのかしら!!」
み「ふふ…ふふふふふ……そうね、まるで私はこの雑巾ね…うふふふふふふ……」
金「みっちゃん!どうしたのかしら!?しっかりしてかしら~!!」

皮肉にもみっちゃんが固く絞った雑巾が最初に拭いたものは床に大量に流れ落ちたみっちゃん自身の涙だったそうな…





み「カナ~、晩ご飯できたよ~♪」ガチャ…
み「あら?カナ…」
金「くぅ…すぅ……」
み「あらあら…よく寝ちゃって…
それにしても、本当に幸せそうな寝顔ね……ジュルリ…おっと!ヨダレが…」

金「うみゅ……まさちゅ…せっちゅ…ふふ…」
み「っ!!ま…まさか私の夢を見てるの?カナ、貴女って娘はぁ…(じぃ~ん)」
金「うふふっ……ジュン…まさちゅーせっちゅ…幸せかしらぁ……むにゃ…」
み「……………」


み「………ふっ。」
みっちゃんは静かに立ち上がるとゆっくりと金糸雀の部屋を後にした


み「悔しくなんか……悔しくなんかないんだもん…ぐすっ…ううぅ…」
その後、リビングでは夜が更けるまで独り酒に溺れるみっちゃんの姿があったそうな…





3月3日、雛祭りは女の子の日…

み「じゃ~ん!カナ、見て見て~♪」
金「うわぁ~、立派な雛人形かしら~!」
み「うふふ、今日は雛祭りだから実家から送ってもらったんだ~♪」
金「すごいかしら~♪あ、でも雛祭りが終わったら早めにしまわないと…」
み「わかってるって。大事なカナがお嫁に行き遅れたら大変だもんね。」
金「いや…あの…そうじゃなくて…」
み「ん?」
金「その…みっちゃんが……」
み「ふふ、大丈夫。心配無用よ♪」
金「え?」
み「…私はもう女の子ってトシじゃないしね……
それに、今更行き遅れだなんて…そんなの言われなくてもわかってるわよ…」
金「みっちゃん……背中に哀愁が漂ってるかしら…」
み「ふっ、私も強くなったのよ…」



それでも俺はこんなみっちゃんが好きだ。

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