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『K』~雛苺と黒猫の物語~
第三夜

雛「おいしいのー!!」

『…って、うにゅーって苺大福のことかいっ!!』

前足でビシッ!とツッコミを入れる。
今からおよそ5分前。巴とか言う奴の話を終えた雛苺がおもむろに冷蔵庫の扉を開けるとそこには……苺大福!苺大福!苺大福!!
一番上の扉、冷蔵室いっぱいの苺大福!!
そして、苺大福を手に取り
雛「うにゅーなのぉ」
親の顔が見てみたいわっ!!


この世が今まさに終わろうとも一分の悔いもないという幸せそうな顔で苺大福を頬張る雛苺。

雛「モガモガ…にぇこしゃんは……おこぁらぎどの?」

『食いながらしゃべんな!!……ったく、俺は此処より遥か西の国からきたんだよ』


雛「………猫さんバカなの?」

苺大福を食い終わった雛苺が口を開いた

『ハァ?てめぇに言われたくねぇよ』

雛「みゃーみゃー言ってるだけじゃ分からないの。ちゃんと人が分かる言葉で喋って欲しいの」

『……喋れるか!!』

ったくよぉ。俺はクールな黒猫だぜ?
調子狂うぜ。

それから、雛苺と俺はいろんなことを話した……まぁ、雛苺から俺への一方通行だったけど
自分には姉妹がいること。
実はフランス語が喋れること。
巴とうにゅーは比べられないほど好きだと言うこと。


雛「あとは……あとは…………クー」

さっきまで物凄い勢いで喋っていた雛苺の声が突然止まった。
俺は少し心配になり椅子から机の上に飛び移った。
するとそこには、幸せそうな顔で寝ている雛苺がいた。

雛「……猫さん…ムニャ」

『寝た…か。 ぢゃぁ、俺は行かせて貰うぜ。お前みたいなバカガキと一緒になんかいられねぇからな。』

『じゃぁな』

そう言って、開けっ放しの窓から外へでた。


俺といたら不幸になっちまうからな…

続く

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