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ベ「あっ!コラ!!待ちやがれ~」

『フッ、バカが。待てと言われて待つ奴なんかいるか』

ベ「クッソ!バカにした鳴き声だしやがって!ギャリックほ……
「もぅ!やめなよ!ベジータ君!! また、盗られたの? ベジータ君今月お小遣いなしね」

M字ハゲが奥さんに怒られてる声が聞こえた。

チョロいもんだぜとM字ハゲから奪い取ったアジを2匹くわえながら、夕暮れの大通りを歩いていた時だった。

雛「あー!この前の猫さんなの~」

見ると前方に、この前の少女がいた。確か……雛苺だったかな

雛「猫さん何くわえてるの?」

『みりゃわかんだろ アホか?こいつは』

雛「えと、えと?フグなのよぉ」

『ちげぇよっ!』


こんなやつの相手はできねぇ
フグとアジを間違えたぞ。
俺が行こうとすると

雛「あー!行っちゃやなのぉ」

首だけ回して振り向く

雛「ヒナね、猫さんと一緒なの…独りぼっち。だから…」

ギュッ
と俺を抱き上げる。
雛「一緒にいようなの?」

『ハァ?俺は独りが好きなんだよ! 離しやがれ!』

威嚇する鳴き声をだしながらジタバタと暴れてるっていうのに

雛「猫さんも暴れるほどヒナといれるのが嬉しいのー!」

『そんなわけないだろ!バカ女 ったく…人間は言葉が通じねぇからこまる』

雛「今日は離さないのよぉ」

少し胸の辺りが温かくなった気がした。


雛「ただいまなのよぉ」

雛苺に抱きかかえられたまま、雛苺の家にきてしまった。
その家は、お世辞にも綺麗とは言えない小さなボロ家だった。

雛「まぁ、小さくて汚いけど気にしちゃダメなの。負けなの。」

そういや、ガキ共がこいつは絵描きだって言ってたな…売れてないのか?
ちょっと部屋の中を探索してみる。
……この一部屋に風呂場だけか…
ん?なんだこの紙切れ?
ひょいと裏返すとそこには、街の噴水広場で遊ぶ子供達の絵が描かれていた。
鉛筆で描かれた下書きのような感じだったがそれは猫の俺が見ても綺麗だと思ってしまうものだった。
俺が絵を見ているのに気付いた雛苺が駆け寄ってきて

雛「見ちゃメーなの!それは、まだ下書きだからメーなのよ!! 見るなら……」

そう言って、ゴソゴソと紙切れの山をひっくり返していく。


雛「ん~………あったの~!これなら見てもいいの」

自慢気に見せてきた絵はさっきとはうって変わってガキの描いた落書きのようなモノだった。

『なんだよこれ?』
雛「これはねぇ。ヒナにとって大事な大事な絵なの」

珍しく俺が思ったことの説明を始めた、いや、この絵をだしたときこの話をするつもりだったんだろう。

雛「これはヒナがまだちっちゃい時にねヒナが描いた絵なの。今見たら笑っちゃうほど下手くそでしょ?絵っていうよりグチャグチャの線なの…」

ここで、雛苺は間をとり窓の外を眺めはじめた。
俺は待ちきれなくなって
『みゃー』
と、急かすように鳴いた。
アハと笑って

雛「でもね。巴はこれをみて上手ねぇって言って笑ってくれたのよぉ。それから巴にいっぱい笑って欲しくて、いっぱい絵を描いたの! 巴って言うのはヒナの大好きな人で…」

グ~~
街中に聞こえるかと思うぐらいの大きな音が鳴った

雛「エヘ~ 巴の話したら、うにゅーが食べたくなっちゃったの! お話はまた今度なのよ」

『ったく… てか、うにゅーってなんだよ!』


続く

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