※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

「新説JUN王伝説~序章~」第16話


JUN王「我はJUN王、天を目指す者だ!!」
ジュンの怒号が薄暗い廃屋に響き渡る
蛇「威勢がいいのは結構だがなぁ…てめぇ自分の状況がわかってんのか?」
J「なんだと?」
蛇「ふっ、おい!てめぇら!!」
男達『へへっ…』
男達の頭である蛇魅羅が声を上げると同時に建物の奥から無数の男達が現れた
蛇「わかっただろ?てめぇは今袋のネズミってこった…だが、ここを知られたからにゃあ…悪いが生かしては帰せねえなぁ…」
子分の男達は手に手に武器を持ちジュンへ歩み寄った
J「ふんっ…元より退く気など持ってはおらぬわ。それに…貴様ら雑魚が何匹揃おうが我の敵ではない。」
男A「んだとぉ!?」
男B「上等だ…後悔はあの世でしろやあああああああああぁっ!!」
蛇「てめえら、遠慮はいらねぇ…やっちまえええええええぇぇ!!」


蛇魅羅の声を受けた直後、武器を携えた十数人の男達が一斉にジュンに襲いかかった
J「よかろう…教えてやる、うぬらがどれだけ弱い存在であるかをな…」バッ
ジュンは黒王から飛び降りると男達を迎え撃つべく構えを取った
男D「死ねや餓鬼がああぁ!!」
男の1人が鉄パイプを振り下ろす
J「ぬぅん!!」
『バキィ!』
男D「うわらばっ!!」
だがジュンは楽々とその一撃をかわし男の顔面に拳をめり込ませた
男E・F「「うおりゃあああああ!!」」
続けて2人の男が左右から日本刀で切りかかるが…
J「ふんっ…」ピシィ…
男E・F「「なっ…」」
ジュンは両手の中指と人差し指で2本の刃を止めた
男E「くっ…このっ…」
男F「う…動かねぇ…なんて力だ…」
その時、小柄な別の男が正面からドスを携え突進してきた
男G「死ねやああああああ!!」
J「ふっ…うわたぁっ!!」
『ドガァ!!』
男G「へぶちゅっ!!」
しかし男はジュンの放った前蹴りを顔に浴び、鮮血を上げながら崩れ落ちた
J「はあっ!!」
ジュンが両手の指に力を加えると同時に男達が持っていた日本刀の刃は音を立て簡単に折れてしまった
男F「うわああぁっ!!」
男E「う…嘘…へぶぅっ!!」
男F「へ?…たわばっ!!」


続けざまに2人の男にもジュンの拳がめり込み、男たちは奇声を上げながら吹き飛んだ
男A「くそっ…こうなりゃあ…」スッ
男B「ああ…」チャキ
男達は懐から黒光りする拳銃を引き抜いた
J「愚かな…我にそんな玩具は通じぬとまだわからんか…」
男C「へえ…これならどうかな?」
J「むっ?」
続いて男が構えたのは拳銃よりも銃身が長い、いわゆるショットガンであった
男C「こいつでてめえの脳天消し飛ばしてやるよ…」
J「面白い…やってみるがいい。」
男C「へ…へへへ…これで終わりだ!!」
次の瞬間、周囲に轟音が響いた
そしてそれが止むと辺りには再び静寂が訪れた
男C「へっ…やったか…」
男が標的に向けた銃口を下げたその時…
J「残念だったな…」
撃ち抜かれたはずのジュンは全くの無傷で黒い衣を翻した
いかにショットガンといえど鉄壁の防御力を誇る拳王の衣の前では全く役には立たなかったのだ
男C「ば…馬鹿な…ンなこと有り得るわきゃねえだろうがああああぁ!!」
男は目の前の信じられない光景にパニックを起こし悲鳴を上げた
男A「ひ…ひいぃ…撃て!撃てええええええええぇッ!!」


男の1人が焦りながら大声を上げる…それと同時に残った男達が一斉にジュンへと銃口を向けた
そして次の瞬間、ジュンへと無数の弾丸が轟音と共に放たれた
J「はあぁっ!!」ブォン…
男B「なっ…」
しかしジュンは男達が引き金を引くのとほぼ同じタイミングで天高く跳躍し、そのまま男達のド真ん中へと降り立った
男A「ひ…ひいいいいいいぃ!!」
近くにいた男が慌ててジュンに銃口を向けるが、その数倍のスピードでジュンが攻撃を放ち、高らかに鮮血が上がった
男C「こ…殺せええええええええぇッ」
男達『うわあああああああぁっ!!』
男達は徒等を組んでジュンに襲いかかってきた
しかし、烏合の衆となった男達とジュンとの力の差は歴然であった…
「あべしっ!」「ぶはぁっ!」「へぶぅっ!」「けばふぁあ!」「ごはぁっ!!」
男達は次々に奇声と血飛沫を上げながら地面へ転がってゆく…
蛇「ば…馬鹿な…何なんだあいつぁ…」
それを遠くから見つめる蛇魅羅もまた目の前の信じられない光景に唖然としていた
そして…
J「これで…最後だあ!!」
男Q「ぶべらっ!!」


ジュンは男達の中の最後の1人を大きく殴り飛ばした
J「ふぅ…さて、袋のネズミがなんだと?」
ジュンは冷ややかな目を蛇魅羅へと向けた
だが次の瞬間…
『ゴオッ!』
J「ぬぐっ!!」
ジュンの体を赤い炎が覆った
男「ひゃはははは…汚物は消毒だあぁ~!!」
隠れていた男の1人がジュンに向かい火炎放射器の炎を浴びせた
蛇「でかしたぞ!罵尼羅!!」
罵「ひゃはははは!熱い?ねぇ、熱い?どうなんだよおおおおおおおッ!?」
『ゴオオオッ!』
黒『我が主!!』
罵尼羅と呼ばれた男は狂ったような笑い声を上げながら尚もジュンへと炎を浴びせる
蛇「ちぃっ、あのヤク中め…またラリってやがるな…」
罵「ひゃ~っはっはっはっ…燃えろ燃えろおおおおお~♪」
J「…いい加減その耳障りな笑いをやめろ…」
蛇・罵「「なっ…!?」」
黒『我が主ッ!!ご無事で!?』
J「我がこの程度の火遊びでくたばるか…」
灼熱の炎の中、ゆっくりとジュンはその姿を現した
J「錬鋼拳奥義…『天響』!!」
『ドンッ!』
罵「ひぎゃああああ!!」
ジュンが激しい闘気を解放すると、罵尼羅と共に周囲の炎は吹き飛ばされ消え失せた


罵「な…なな…なんで俺の炎が…」
J「その程度の炎など『鋼皇』により防御力を上げればぬるま湯も同然だ…さて…」ガシッ
ジュンは罵尼羅が持っていた火炎放射器を拾い上げた
J「うぬが言うことは正しい…確かに汚物は消毒すべきだな。」
罵「へ?……うぎゃあああああああああああああああ!!」
ジュンは火炎放射器の炎を罵尼羅に向けて放った
罵尼羅は火だるまになりながら辺りをしばらく転げ回っていたが、やがて火が収まる頃には裸同然となり痙攣を繰り返していた
J「汚い灯りだったな…さぁ、次は貴様の番だ。」
ジュンは再び標的を蛇魅羅へと向けた
蛇「ちっ…役立たず共が…だが、人質がこっちにいる限りてめぇにゃ……あら?」
蛇魅羅がめぐに目を向けたが、そこにはすでにめぐの姿はなかった
蛇「…あれぇ?」
J「人質がいる限り…何だって?」コキィ…ペキィ
ジュンは軽く指を鳴らしながら蛇魅羅に近付く
蛇「な…何故だ…どういうことだぁっ!?」
「こういうことよぉ…お馬鹿さぁん…」
ふいに周囲に妖艶な声が響く…
慌てて蛇魅羅が目を向けた先には拘束を解かれためぐを腕に抱えた水銀燈が立っていた


蛇「な…いつの間に…」
銀「つまりぃ…ジュンが正面から特攻して注意を引き付けてるうちに私が裏からこっそり入ってめぐを助けるって作戦だったわけよぉ…わかったぁ?」
蛇「な…な…な…何いいぃ~!?」
銀「クスクス…金糸雀じゃないけど、楽してズルして頂き~ってヤツかしらぁ?」
そう、ジュンが突入の前に告げた作戦はこれであったのだ。そしてそれはものの見事に成功を収めた
これはひとえに戦力を総動員させなければならぬ程のジュンの常識を越えた戦闘力があってこそ成功した作戦といえよう
蛇「ふ…ふざけんじゃねぇ糞アマがああぁ!さっさとそいつを返しやがれええええええええぇッ!!」
銀「やぁよぉ…それにしても怒った顔も一段と不細工ねぇ…ちゃんと乳酸菌摂ってるぅ?」
水銀燈は完全に一本を取られて憤怒する蛇魅羅を更に逆撫でするようにおちょくってみせた
J「あいつめ…銀様節全開だな…さてと、貴様の頼みの綱はこれで全て無くなったワケだ…」
蛇「ひっ…ま…待て…」
J「問答無用…逝ぬがいい!!」グワァ…
ジュンが拳を振り上げる
だが次の瞬間…
『ヒュン…』
J「ぬぅっ!?」バッ
突如ジュンの背後から凄まじい勢いでナイフが飛んできた


とっさに横に飛びそれを交わしたジュンの前に一瞬で影が現れた
J「何っ…ぐわぁっ!!」
次の瞬間、猛烈な衝撃を受けたジュンは後ろに吹き飛ばされた
銀「ジュン!!」
黒『我が主!!』
J「くっ…何者だ!?」
ジュンが視線を向けた先には全身を黒い袋で包んだ細身の男が立っていた
蛇「ね…涅論餓…てめぇ!今まで何処行ってやがった!?高い金出しててめぇを雇ったんだ…きっちり俺を護衛しやがれ!!」
蛇魅羅が涅論餓と呼ばれた男に大声を上げる
涅「蛇魅羅…貴様は何か勘違いをしているようだな…」
蛇「な…何がだ?」
涅「我らが組織はリーダー以外の誰にも従いはしない…貴様などとはただ仕事の上での付き合いにすぎんということを理解してもらおうか?」キッ
蛇「ひっ…わ…悪かったよ…」
涅論餓の冷たい目で睨まれた蛇魅羅は怯えたように目を伏せた
J(あいつら…仲間って訳じゃないのか?)
涅「ふっ…まぁ、依頼料を貰った以上は…契約は果たすのがビジネスというもの…そこの貴様、恨みはないが、死んでもらうぞ?」
J「笑わせるな、例え誰が敵であろうと我は負ける訳にはいかんのだ。」


涅「ふっ…その強がりがいつまで持つかな?」
そう言うと涅論餓は腰から二本の鞭を抜いた
涅「今宵は新月…この漆黒の闇こそが私の勝利をより確実なものにするのだ…」
J「御託はよい…さっさと来るがよい。」
涅「ふっ…ならば狩りを始めるとしようか…」ユラァ…
J「なっ…消えた…」
涅論餓が言葉を発した直後、彼は夜の闇に溶け込むようにその姿を消した
J「どういうことだ…ヤツは何処に…」
『ヒュン!!』
J「!?」
次の瞬間、ジュンの耳に空を切るような音が飛び込んだ
J「くうっ!!」
右腕に鋭い痛みを覚えたジュンがそこを見ると、ぱっくりと切り裂かれた腕から鮮血が滴っていた
そして床には鋭い小型のナイフが突き立っていた
J(ヤツの攻撃がまるで見えない…これは一体…)
『カツ…』
J「!?…そこだ!!」
ジュンは僅かに聞こえた物音の方向に向かって突きを繰り出した
しかし、そこには何もなく拳は虚しく空を切っただけであった
J「くそっ…ヤツはどこにいる…姿を現せ!!」
涅「ふふふ…私が何処だか分かるまい…夜の闇に紛れると同時に完全に気配を絶ち敵を葬る…これぞ我が『隠闇透殺法』の真髄よ…」


周囲に涅論餓の声だけが響きわたる
J「ちぃっ…早い話が隠れながら敵を倒す姑息な技であろうが…」
涅「なんとでもほざくがよい…要は勝てばよいのだからな…そぉら!!」
『バチイィ!』
J「ぐわああああああぁ!!」
ジュンの背中に激痛が走る
涅論餓の持つ鞭が凄まじい勢いでジュンに襲いかかったのだ
J「くっ…てええええぇっ!!」
涅「無駄だ!!」
『ビシイィ!』
J「があああぁっ!!」
ジュンは背後に蹴りを放つも、今度は正面から鞭が襲いかかった
J「くそっ…うおおおおおおおおおお!!」
『ブゥン!ブォッ!ヒュアッ!』
ジュンは辺り構わず攻撃を繰り出すがそれも全て涅論餓を捉えることはできなかった
J「はぁ…はぁ…くっ…」
涅(ふふふ、いつどこから攻撃が来るかわぬのは恐怖であろう…だが焦れば焦る程貴様は無駄な体力を消耗する…そこが狩りのタイミングだ…)
涅「そぉらそぉら、私はここだぞ!はははははははは…」
再び涅論餓の声だけが闇の中に木霊する
J(くっ…どうしたらいいんだ?)

黒『落ち着いてください我が主!!』
J「!!」
その時、ジュンの思考を黒王の声が遮った


J「黒王…?」
黒『今心を乱しては敵の思うつぼです…冷静になってください。』
J「けど…ヤツを捉えるにはどうしたら…」
黒『その答えなら…貴方はすでに知っているはずです。』
J「すでに…知っているだって?
…………
……




そ…そうか!!」

ジュンの脳裏に1つの答えが浮かんだ
J「黒王…礼を言うぞ…」スッ
そう言うとジュンは目を閉じ構えを解いた
涅「何のつもりだ?」
J「分かったのだ…貴様を倒す方法がな…」
涅「何だと?世迷い言を…」
J「ふっ…嘘だと思うなら撃ってくるがよい…答えを見せてくれようぞ!!」
涅「そうか……ならば死ねぃっ!!」
涅論餓はジュンに向かって渾身の力を込めた鞭を振り下ろした


『ドガァ!!』
その直後、周囲に大きな音が響きわたった…

蛇「やっ…やったか!?」
蛇魅羅は勝利を確信したように声を上げた
だが…
涅「ぐ…あ…かはっ…」
J「…」
蛇「なっ!?」
その音の主はジュンではなく、ジュンの蹴りを腹部に受けた涅論餓のものであった
涅「ぐっ…くうぅっ!」バッ
涅論餓は急いでジュンから離れると再び闇の中に姿を消した
涅「マ…マグレの一撃がたまたま決まったからといって何になる…いい気になるな!!」
J「マグレかどうかは…うぬ自身で確かめるがよい。」
ジュンは再び目を閉じ構えを解く…

涅「私を侮辱しおって…殺す…今度こそ確実に殺してやるぞ!!」
涅論餓は両手の鞭にあるスイッチを押した
涅「次にこの鞭が貴様に当たる瞬間、10万ボルトの電流が流れる…次で最後だ!!はははははははは…」
J「愚かな…その鞭が我が体に当たることは…二度とない!」
涅「黙れえええええぇ!!」
直後、ジュンの真上から涅論餓が襲い来る
J「……」
涅(貰った…!!ヤツは身動きすら取れていない…)
次の瞬間、勝負は決まった…



『グシャアァァ…』

銀「……」
め「……」
蛇「……」
黒『お見事…』
そこにいる皆が見た光景、それは涅論餓が双鞭を振り下ろすより先にその体にジュンの右足が深々と撃ち込まれたものであった
涅「な…ぜ…」
J「北斗神拳、『無想隠殺』…相手の殺気を読み取ると同時に瞬時に間合いを見切り、無識無想に攻撃を放つ技だ…」
涅「北斗…まさか…あの…伝説の…ぐはあぁっ!!」
涅論餓はそのまま気を失い地面へと崩れた
J「ふぅ…」
蛇「ひ…ひいぃいいいぃいいぃいいいぃぃっ!!」
頼りの涅論餓を失った蛇魅羅は腰を抜かして悲鳴を上げた
蛇「ば…化け物だ…だ…誰か助けてくれええええぇっ!!」
蛇魅羅はそのまま這いつくばって逃げようとしたがそれを決して許さない者がいた
銀「自分だけ逃げようだなんて…虫が良すぎるのよぉ!!」ヒュン!
『ブシャッ!』
蛇「ぎいやあああああああああああぁ!!」
水銀燈が放った黒い羽が付いたダーツは蛇魅羅の尻と足を正確に射抜いた
蛇「痛えぇ!痛ぇっ!痛えよおおおおお!!」
蛇魅羅は涙を流して辺りを転がる
銀「いい様ねぇ…このままジャンクにしてあげようかしらぁ?」
水銀燈が氷のような冷たい目で囁く
蛇「た…助け…」


『ガッ』
蛇「!?」
J「さあ、懺悔は済んだか?」
蛇「ひぎゃああああああああああああ!!」
顔を上げるとそこには鬼神の如き形相のジュンが立っていた
ジュンは蛇魅羅の襟首を掴むとそのまま強引に持ち上げた
蛇「た…頼む…俺が悪かった…見逃してくれぇ…」
蛇魅羅は尚もジュンに向かって許しを乞う
J「めぐ…どうする?」
ジュンはめぐに視線を向けた
するとめぐは笑顔で親指を立て喉をかっ切る仕草をした後、親指を下に向け振り下ろした
J「…だそうだ。」
蛇「へ?…へぶぢゅうううぅっ!!」
直後、蛇魅羅の腹にジュンの拳が突き刺さる
ジ「今のが貴様に傷つけられためぐの痛みだ…そして…」
『ボグアァッ!!』
蛇「ぐぅおえぇ…」
J「これが親友を奪われた水銀燈の分…
さあ、これに懲りたら、二度と我らに近寄るでないわあああああぁ!!」グワッ
ジュンは高らかに蛇魅羅を放り投げ…
J「北斗…剛・掌・破あああああああああぁ!!」
『ドガアアアアアアアァァァ!!』
渾身の怒りを込めた闘気をぶつけた
蛇「ばじゃまがかばざだばはがかだはやにはやだびいいいいぃ!!」
蛇魅羅は奇声と血飛沫を上げながら吹き飛ばされ、そのまま壁を突き破り屋敷の外へと消えていった


J「ふんっ…うぬのような悪党に明日を生きる資格はない…」
ジュンは蛇魅羅の吹き飛んだ方向にそう吐き捨てるとすぐにめぐと水銀燈へと駆け寄った
ジ「めぐ、大丈夫か?」
め「う…うん。私は平気…」
銀「めぐ…ごめんね…あの時貴女を守ってあげられなくて…」
め「水銀燈…ううん、水銀燈はちゃんと私を助けてくれた。私信じてたよ?きっと水銀燈が助けに来てくれるって…」
銀「めぐ…うっ…うぅ…うわああああああああああああ!!」
め「水銀燈…うぐっ…ふえええぇぇん…怖かったよおおおおおおおおおおおお!!」
お互いを信じ合い、再開を果たした親友同士は肩を組んだまま堰を切ったように大声で泣き始めた
黒『やれやれ…一件落着ですな。』
ジ「ああ、めぐが無事で本当に良かったよ。」
黒『えぇ…そしてこの絆は、貴方が守ったものですよ?我が主。』
ジ「いや…僕はほんの手助けをしただけさ。この2人の絆はあんな奴らには壊せやしないさ…」
ジュンは黒王と共にただその光景を穏やかな表情で見つめていた


一時間後、ジュンは2人後ろに乗せめぐの家の近くまで送っていた

ジ「ここでいいのか?」
め「うん、もう家まですぐそこだし。送ってくれてありがと、ジュン君♪」
銀「後は私が送っていくわぁ。なんでも…めぐは今夜は私がいてくれないと寂しいって聞かないし…」
ジ「ははっ、そっか。それじゃ、僕はこの辺で…」
銀「あ、ジュン…ちょっと黒ちゃんから降りてきてぇ。」
ジ「へ?あぁ…よっと。」
ジュンは言われた通り黒王から降りた
銀「ジュン、本当にありがとう。
これは…ほんのお礼よ…」チュッ
ジ「!?」
ふいにジュンの頬に柔らかい感触が走る
め「わぁっ…水銀燈大胆。」
黒『ほぅ、これは…』
ジ「な…ななな…何をいきなり!?(///)」
銀「ふふふっ…今日のジュン、カッコ良かったわよぉ(///)じゃ、またねぇ~…」
め「あ、水銀燈待ってよお…ジュン君、またお礼は改めてするね。またね。」
ジ「あ…あぁ…また…(///)」
ジュンは顔を赤らめたまま手を振って去っていく2人を眺めていた
黒『いやはや、役得ですなぁ…我が主?』
ジ「なっ…な、何言ってんだよ!?黒王!お前なんでニヤニヤしてんだよおっ!?」
黒『いえいえ、さぁお乗り下さい…早くのり殿の食事が食べとうございますから。』
ジ「あ…あぁ、わかってるっての…ったく…ブツブツ…」
黒『ふふっ…さぁ、帰りましょうか。』
黒王は未だブツブツと独り言を呟く主を背中に乗せ暗い道を引き返していった


一方…
め「水銀燈…大胆なことしたね~?」ニヤニヤ
銀「お…お黙りなさぁい…(///)」
め「赤くなっちゃってえ…ジュン君が好きなら好きってもっと真剣に言えば?」
銀「なっ…そんなこと素直に言えたら苦労しないわよぉ…(///)」
め「水銀燈って大胆なのか奥手なのかわかんないよね?」
銀「ふ…ふんっ!!」
め「でも…今日のジュン君…本当にカッコ良かったよね…(///)」
銀「めぐ?…もしかして…貴女…」
め「えへっ、不覚にもドキドキしちゃった。もし水銀燈が素直にならなかったら私がジュン君を…」
銀「だ…駄目よぉ!いくらめぐでもジュンだけは譲れないわぁ!!」
め「ふふっ…ほら、だからそういう可愛いとこをもっと見せればいいんだよ?」
銀「あっ…めぐ…貴女もしかして…このために?(///)」
め「てへっ♪」
銀「め…めぇ~ぐぅ~!!(///)」
め「きゃー♪」
銀「待ちなさぁ~い!!」
め「あはははははははは♪」

決して途切れることなき絆を守った2人。
共に歩むは愛おしき平和な日常…
人々のこの笑顔を守り抜くため、ジュンの闘いは続く…

続く



敵の名前は怪獣のものにしました。元ネタを紹介します。
挫羅武組…凶悪宇宙人ザラブ星人より
ウルトラマン「遊星から来た兄弟」に登場。擬態能力を持ちウルトラマンに化け破壊活動を行うことでウルトラマンの信頼を壊そうとした宇宙人。
蛇魅羅…彗星怪獣ジャミラより
ウルトラマン「故郷は地球」に登場。水のない惑星に置き去りにされたアメリカの宇宙飛行士ジャミラ・ミラーが怪獣化し、復讐のため地球にやって来た。水が苦手。
罵尼羅…赤色火炎怪獣バニラより
ウルトラマン「悪魔は再び」に登場。古代人が封印した2つのカプセルの1つから出現。火炎を吐いて暴れたがもう1つのカプセルから復活した青色発泡怪獣アボラスの溶解泡に倒された
涅論餓…透明怪獣ネロンガより
ウルトラマン「科特隊出撃せよ」に登場。
電気を吸収することで体を透明にすることができる怪獣。頭の2本の触角を前向きにすると角から電撃を放つ。発電所を襲うもスペシウム光線を浴び大爆発した。

|