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人間とは愚かな生き物で、気付いたときにはもうどうしようもないなんてことがしばしばある。
僕は、その真っ只中にあった・・・

Barrister-Mercury-Phase3.5

ここは、どのへんだろうか?あれからもう30分ほど走り続けているがなんだか自然に囲まれた緑溢れるような-まぁ今の時期は紅の衣に着替えてはいるが-そんな場所に来ていた。
銀「もうすぐよぉ。」
J「空気が澄んでるね」
銀「だって田舎の山だもの。でも都会の小汚い空気よりはマシしょ?」
J「そらそうだw」

彼女の運転は上手い。全体的に流れるような感じ。でもきっちりポイントは抑えていて無駄がない。
こんな山道は個人の運転技量と言うのが顕著に現れてくる。
この車が最初で、あまり日がたっていないにしては上手すぎる。
J「運転上手いね。何かやってた?」
銀「車買ったときにお父様が山道をスムーズに走れるようになれって言ってたのよぉ。だからこうして練習してるの」
J「へぇ~」
銀「トランクにお弁当入れたのもある意味練習なのよ。あの漫画のハチロクみたいなことは流石に出来ないけどねw」
J「まぁこの山道を一定のペースでこんだけスムーズに走れるわけだし、運転上手いよ」
銀「ありがと。JUNも車買ったらツーリング行きましょ」
J「喜んで」
銀「あ、見えてきた」
彼女が指差す先にはちょっとした公園があった。その奥にアスレチックなるものがあるようだが、まさかな・・・
駐車場に車を停め、公園へと移動する。
J「まさかとは思うけど、アスレチック行くの?」
銀「そのまさかよぉ・・・なーんちゃって♪帰りヘトヘトになって運転できなくなるわぁ。タダでさえ重たいハンドルのEPS切ってるのにぃ」
その細い腕のどこからそんな力が出てくるんだろう・・・
J「なんでまたEPS切ってるの?」
銀「これもお父様に言われたのよ」


なんと言うか、そこまでしなくてもと思う。
J「大変だな。街で流してても切ってるわけ?」
銀「流石にちょっとしんどいからその時はつけてるわぁ。そんなことよりちょっと上まで歩こ」
J「うん」
山の中腹くらいの場所から少し上へあがるとそこには寺があった。
なんと言うか、あまり人が来ないような場所だ。だが、そこから西側に臨む展望は素晴らしく、よくよく見ると人がポツリいてと景色を眺めていた。

銀「ここねぇ、私のお気に入りの場所なの」
J「ふ~ん。いいとこだね」
銀「ふふっ。ありがと。」
J「ちょっと早いけど紅葉狩りかな」
銀「やっぱりこの辺は早いわねぇ。去年より1週間くらい遅いけど」
J「そっか。でも綺麗なのには変わりないよ」
銀「ねぇ・・・日本ってどおしてこんなにも儚いものが多いのかしら・・・」
彼女のほうに目をやる。何だろう・・・こんな目-どこか物悲しげな、淋しい-をした彼女を見たことがなかった。
J「えっ?」
僕の中では、彼女は気丈で気さくに話すことが出来て笑顔の絶えない-店でも、学校でも-人だと勝手に思い込んでいた。
そんな彼女の質問にぼくはこう答えた。
J「運命(さだめ)。それか、次の段階への道」
銀「そんなに簡単に割り切れるの?」
J「割り切る・・・まぁ割り切ってるのかな?」
銀「私ね、この国にいてよかったと思うこともあればそうでないこともあるの」
J「例えば?」
銀「季節の変わり目って、何だか淋しくて・・・前はそんな風にも思わなかったんだけど。今の次期は特に。」
J「秋はおやすみの準備期間だからね」
銀「・・・そうじゃないわぁ」
J「じゃあ、何?」
銀「・・・ごめんなさい、この話ここまでにしましょ?」


J「わかった。じゃあもうちょっと歩こっか」
銀「そうしましょ」
この後少し歩いて山が紅く染まり、燃え滾る炎のような情景を眺めていた。朝晩が肌寒くなったのに、山は今の時期が一番熱いのかもしれない。
それにしても・・・
彼女が言ったあの言葉、何だったんだろうか。

銀「そろそろお弁当にしましょ。」
J「もうそんな時間?」
ケータイの時計を見る。いいとも選手権の時間になっていた。
銀「あのベンチに行きましょぉ」
J「うん」
ベンチに座ると、彼女は少し大きめの弁当箱を2つ、袋から取り出した。
銀「寄ってないといいけど・・・」
彼女のそれは杞憂に終わった。蓋を開けると彩り鮮やかでとても美味しそうななおかずと、おにぎりがそこにあった。
J「凄ぇ・・・コレ全部自分で?」
銀「もちろんよぉ」
J「じゃあいただいていいかな?」
銀「いいとも♪」
J・銀「いただきまーす」
まずおにぎりを頂く。やばい、普通の米がここまで旨いと思ったことはない。旨すぎる。
次に玉子焼き。焦げ目1つない、まるで料亭で出されるような玉子焼きだった。
見た目もさることながら、味のほうも程よい塩加減がかなりいい。
銀「どう?おいしい?」
J「めちゃくちゃおいしい。もう最高w」
銀「ありがと。早起きして作った甲斐があったわぁ♪」
弁当はすぐになくなり、またたわいもない話を始めた。


いろんなことを話した。学校のこと。コーヒーのこと。休みの日の過し方なんかも。
話し疲れてお互い少し眠くなってきた。
銀「ちょっと眠くなってきたわぁ」
J「僕も。なんか眠いや」
この陽気も手伝って、先に彼女がダウンした。
彼女が僕の肩によりかかる。肩を貸すぐらいならいい。しばらくして彼女が腕に抱きついてきた。
なんだか目が覚めてしまった。
J(いい匂いがする・・・)
シャンプーの残り香だろうか?彼女のサラサラなアッシュブロンドからいい香りが漂う。

また、心臓が走り出す。
眠ってしまった彼女を起こさぬように、僕も少し落ち着いてから寝ることにしよう。
J(寝顔も綺麗・・・ってか可愛いな)
こんなに近くで彼女の顔を見たのは初めてだった。
これじゃ落ち着くもへったくれもない。しばらく寝れそうにない。

・・と、言いつつも僕は眠ってしまったようで。
目が覚めると完全にポジションが逆転していた。
さっきより視点が低い上に視界が90度回転してる。

J「・・・え?」
銀「起きたぁ?」
僕の頭は彼女の膝の上にあった。
銀「ふふっ。かわいい寝顔きっちり拝見させてもらったわぁ」
J「僕も見たよ?水銀燈さんの寝顔」
起き上がって言う。
銀「私はちゃんとケータイで撮ったわぁw」
J「肖像権の侵害」


銀「堅いこと言わないの。待受けにしとこっかな♪」
J「マジでそれはやめて」
お互い顔を見合わせて笑った。

銀「夕陽が綺麗ねぇ」
目の前の景色を見る。眼下に広がるのは夕陽を浴びてオレンジ色に染まる街と空。
銀「ねぇ・・・昔に戻りたい時ってある?」
J「んー、あんまりないかな。あるの?」
銀「うん・・・でも今はこのまま時が止まればなぁって思うけど」
J「ダメだよ」
彼女が僕の顔をキョトンとしながら見る。
銀「どうして?」
J「肉じゃが食べたいから」
バカみたいに正直な感想を述べてみた。その答えに彼女は爆笑した。
銀「あなたといるとなんだか楽しいわぁ。・・・でもこんなに楽しくていいのかなって思うの」
J「いいんだよ。だって今ちゃんと生きてるでしょ?」
銀「え?」
J「だって水銀燈さんがちゃんと生きてたらいいって言ってたからさ。だから、楽しくてもいいんだよ?」
銀「・・・ありがとう」
彼女の頬に一筋の線ができる。
その刹那、彼女が僕に抱きついてきた。

彼女は、泣いていた。

僕はただただ呆然としていたが、とりあえず彼女を抱きしめることにした。


J「大丈夫?」
銀「うん・・・ごめんね」
J「気にしないで」
銀「もう暫く・・・このままでいい?」
J「好きなだけどうぞ」
銀「ありがと・・・」
僕はあえて理由を聞かないでいようと思う。過去を下手にほじくり回すのはかえって危険だ。
銀「ホントに・・・ごめんね?」
J「謝るの禁止で、ね?」
銀「優しいのねぇ。ばらしぃが言った通り・・・」
J「優しくなんかないよ。どうしていいかわかんないだけ」
銀「その割にはちゃんと抱き返してくれたじゃなぁい」
J「わからないなりの結論かな?」
銀「ふふっ。じゃあ、そろそろ帰りましょう?肉じゃが作んなきゃいけないし」
J「そうだね」
僕らはその場を後にした。東の空に一番星が見える‐紺色の空が、星の輝きを映し出していた。
帰り道に口数が減ることもなく自然に帰ることができた。
銀「ちょっとスーパーに寄って行くわぁ」
J「玉葱?」
銀「違うわぁ。JUNは飲める?」
J「未成年者の飲酒は法律で禁止されています」


銀「慣習法では18歳はもう大人なのよぉ。だからいいじゃなぁい。」
J「ジントニックやマティーニなんかは好きだけど?」
銀「結構いけるじゃなぁい。私もジントニックは好きよぉ。まぁお酒はあるんだけど、ミネラルウォーター切らしてて」
J「チェイサーが無いと困るしね」
銀「深酒はあんまりしないようにしてるの。体に悪いし次の日しんどいしねぇ」
J「いいことだと思うよ。僕も次の日学校あるのに馬鹿みたいに飲んで二日酔いだったし」
銀「二日酔いには日本茶がいいわよぉ。私はそれで乗り切ったわぁ」
J「日本茶か・・・なんとなくわかるかも」
そんな話をしているとスーパーに着いた。
彼女と一緒に中に入りミネラルウォーターを6本買った。
直ぐに会計を済ませて店を出る。それから彼女の家まではそんなにかからなかった。
銀「ついたわよぉ。車入れるから先降りてくれる?」
J「ついでに荷物も持つよ」
銀「じゃあそうしてくれるぅ?」
J「OK」
僕は車から降りてトランクの荷物を取り出して彼女を待った。

銀「お待たせぇ。さ、入りましょ♪」
J「お邪魔しまーす」
玄関のドアを彼女が開けて、僕の目に入ってきたのは広い室内空間だった。
J「また広いなこりゃ」


銀「確かに2人で住むには広すぎるわぁ・・・でも、3人なら丁度いいのよね・・・(ボソッ」
J「え?何て?」
銀「何でもないわぁ。さ、夕御飯作るからリビングで待っててねぇ♪」
J「はぁい」
彼女に導かれてリビングに入る。
なんと言うか、まず印象に残るのはやたら広いこと。
壁があまり無いのも視覚効果に貢献しているのだろうが。
テレビもでかい。何型だよこれって位の大きさだった。
そんなことも、そのあとすぐに嗅覚に神経を奪われてしまう‐キッチンから来るいい臭いは、食欲を掻き立てるには十分過ぎた。
キッチンの方に目をやると彼女が土鍋で何かしていた。
(土鍋?何するんだろ?)
土鍋と言っても一人鍋のもうちょっと大きいサイズと言ったところで、あの微妙なサイズは相当歩き回って探さないと見付からない微妙なサイズだった。


銀「もうすぐできるわよぉ」
J「わかった~。てかその土鍋何?」
銀「これでご飯炊いてるのよぉ」
土鍋ご飯ktkr
J「マジで?一度でいいから食べてみたかったんだよな~」
銀「そぉ?なら嬉しいわぁ。これホントおいしいのよぉ」
J「だと思うよ。炊飯器何か目じゃないって感じで」
銀「そうねぇ。でも土鍋でも釜炊きご飯の味は出ないわぁ」
J「やっぱり違う?」
銀「炊飯器と比べたら一発よぉ。さ、そろそろいい頃だわぁ」
土鍋をテーブルへと持ってくる。
肉じゃがもその後すぐに運ばれた。
J「すげぇ・・・700円取れるよこれならw」
銀「そんなことないわぁ。さ、食べましょ」
彼女が茶碗にご飯をよそう。米粒一粒一粒ががふっくらしてて輝いている。
食卓にはご飯、肉じゃが、味噌汁に煮物、おひたしがあった。なんて和風で家庭的なんだろう。
J・銀「頂きま~す」
早速、肉じゃがを摘む。
J「訂正するわ。1500円で」


銀「ホントにそんなことないわよぉ。(///そんなに誉めても何も出ないんだから」
J「ホントに旨いよ?僕お世辞言わないし」
銀「ありがと♪そんなに美味しく食べてもらえたら作った甲斐があったわぁ」
ホントに旨い。ここ何年もお目にかかってないような、言葉に出来ない味だ。
そんな調子でご飯も30分程で済み、お茶を飲みながら話をした‐勿論、彼女はヤクルト。
J「美味しかったよ?肉じゃが。また作ってw」
銀「JUNならいいわよぉ」
笑ってから少しの間があった。僕はほじくり回さない程度に話をしてみることにした。
J「あのさぁ、さっき過去に戻れるなら戻りたいって言ってたよね?」
銀「えぇ・・まぁ」
J「今じゃ駄目?」
銀「そんなことないわぁ・・・でもねJUN?」
彼女がまた、哀しい目をした。
銀「私にはどうしてもやり直したいことが・・・いや、やり直さなくちゃいけない事があるの」


J「あのさぁ、さっき過去に戻れるなら戻りたいって言ってたよね?」
銀「えぇ・・まぁ」
J「今じゃ駄目?」
銀「そんなことないわぁ・・・でもねJUN?」
彼女がまた、哀しい目をした。
銀「私にはどうしてもやり直したいことが・・・いや、やり直さなくちゃいけない事があるの」
J「そっか。まぁ、誰でもそーゆーのはあるからね。僕もあるけど、それを反省して、今の自分があると思う」
銀「反省?」
J「反省の"省"って"かえりみる"って言うっしょ?過去を省みる。振り返らずに省みるって感じ」
銀「なるほどねぇ・・・ありがと」
J「僕はなn」
銀「いいえ」
彼女が遮った‐その目に哀しさはなく、真剣さが支配していた。
銀「自分で思ってないんだろうけどあなたは優しいのよ。優しすぎるくらいに」
聞いたことのあるフレーズがリフレインされた。
銀「ある時その優しさが、裏目に出る時も来るわ。でも私には裏目には出なかった。夕方抱き返してくれてホントに嬉しかったし安心できた。でも、誰にでも優さしいって罪だったりするの。だから・・・」
J「だから?」
銀「えっと・・・その・・・そう、気を付けて・・ね?」
なんだか彼女らしくない歯切れの悪いコメントだ。
J「どうしようもない気がするけど、頑張ってみる」

一体僕は何を頑張ると言うのか。
銀「ちゃんと頑張るのよぉ」
何を?何を頑張るの?と聞くべきだったのか否かは今になってもわからない。
J「あ、もうこんな時間」
時計を見ると既に9時を回っていた。
銀「今から飲むつもりだけど、どぉ?」
J「んー・・・」
僕が少し考えていると、電話がなった。彼女の携帯のようだ。
銀「ちょっとごめんね?あ、ばらしぃちゃん?」
電話は薔薇水晶からだった。
銀「え?ホテル取れなかったから帰る?」
薔「・・・うん。もっと散策したいけど」
銀「カプセルわぁ?」
薔「・・・野川さ〇らのイベントが明日朝ある」
銀「じゃあ・・・ラブホは?」
僕は吹き出しそうになるのを必死に堪える。
薔「・・・お姉ちゃんGJ」
銀「マジで?」
薔「・・・気付かなかったカプセル並の料金だし、そうする。じゃ・・ばいばぁい」
銀「・・・あの子、一人でラブホに出撃したわぁ」
僕は終に堪えられなくなりお茶を吹き出した。
薔薇水晶・・・君は・・・

銀「もぉ。なんで吹きだすのよぉw」
J「当たり前だろ!ラブホに一人で突撃なんて吹きだすなってほうが無理だっての!」
銀「あの子これで2回目なのよ」
J(なんなんだあいつは・・・)
銀「こないだなんかおもちゃ買って帰ってきて卒倒したわぁ」
J「・・・」
僕の中の彼女のイメージが一変したのは、言うまでもない

J「まぁ、それはいいんだけどさ」
銀「?」
J「明日も休みだし少し飲んでくよ」
銀「じゃあ何か作ってもらおっかな♪」
J「何を?」
銀「カクテル。あるもので頑張って?シェーカーもあるわよぉ」
J「へぇへぇ」

僕は棚を見る。
J(えーっと、ジンにウォッカに・・・ジョニーウォーカーのブルーラベル!?
おまけにコレ200周年記念のラベルじゃねーかよ!!
なんでこんなもんがあるんだ!?)
J「あのさぁ、このジョニーウォーカーって」
銀「お父様が買ってきたのよぉ。でも私ウイスキーには興味ないから」
J「・・・これ、40万するよ?」
今度は彼女がヤクルトを吹きだした
銀「40万!?」
J「うん」
銀「なんでそんなもんがうちにあるよのぉ」
J「それは僕が聞きたい」
彼女の父親は一体何者なんだろうかと思うばかりだった。
J「まぁ、これは使わないとして・・・アイリッシュ・ウイスキーっと」
ジョニーウォーカー以外にもいろいろとウイスキーがあったがそのなかからアイリッシュ・ウイスキーを拝借する。
J「エスプレッソお願いできる?」
銀「わかったわぁ」
J「お願い」
彼女が手馴れた手つきでエスプレッソを作る。
銀「はい、2ショット」
J「ありがと」

ボトムにバニラシロップを注ぎエスプレッソを入れ、アイリッシュ・ウイスキーを注ぐ。
ミルクを注いで軽くステアしてトップにキャラメルソースで記しをつけて完成した。
J「はい、アイリッシュキャラメルマキアート。味は保証しないよ?即興で思いついたから」
銀「おいしそうだわぁ。頂きまーす」
J「じゃあ僕も」
一口飲む。うん、少しきつい。
銀「ちょっとウイスキーがきついわねぇ」
J「確かに入れ過ぎたかも」
なんだかんだいいながらも彼女は全部飲んでくれた。
その後彼女がいろいろ作ってくれて、2人とも結構出来上がっていた。
いつもはこんなに酔った感じはないのだが・・・
銀「ねぇ、泊まってく?」
J「へ?」
銀「だぁかぁらぁ、泊まってくぅ?お姉さんと一緒におねんねしましょぉ♪」
ダメだ、この人完全に酔ってる。僕は彼女にチェイサーを渡す。
J「はい、これ飲んでちょっと落ち着いて」
銀「ありがとぉ、でぇ、泊まってくのぉ?」
僕は少し考えた。明日も休みだし、何にもないだろうからいいだろうと思い
J「じゃぁ、お言葉に甘えて。泊まってくよ」
銀「ふふ、ありがと。1人じゃ淋しいのよぉ」
J「2人で生活してるとやっぱりよくそういうこと思う?」
銀「そらそうよぉ」
J「たまに僕も思うんだけどね。前はあんまり思わなかったけど」
銀「そう・・・ねぇ、」
J「ん?」
銀「もうちょっと、飲みましょ?」
J「飲み過ぎ」
銀「いいじゃなぁい」
彼女がいきなり抱きついてきた。
J「ちょwwwいきなり抱きつくの禁止ww」
銀「ふふっ。初心なんだからぁ」
J「あのねぇ・・・」
彼女はまた僕に抱きついたまま寝てしまった-一応言っておくけど彼女と僕は付き合ってない。
ここまで甘えられたことがなかったので-本日2度目ではあるが、-かなり戸惑っている。

銀「・・・ねぇJUN~」
J「ん?」
銀「・・・好きよぉ」
僕は、ぶっ飛んだ。
寝言とは分かっていても、ぶっ飛んだ。ぶっ飛ばない奴の気が知れない
まぁ、明日の朝になれば忘れてるだろうけど。
J(明日になれば、忘れてるよ・・・)

なんだか淋しい気がしたが、気にしないでいよう。
でも、僕にはまだ1つ引っかかる部分があった。昼間の、あの言葉。
あれは一体、なんだったんだろうか・・・

Barrister-Mercury-Phase3.5 fin

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