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『T18k - 第二章』
翌朝。水銀燈たちの通う高校。
水銀燈は自分の席で昨日の約束を思い出していた。
薔『明日一日は・・・語尾に『わん』を付けて喋って』


女「あの~、水銀燈さんー」
銀「なぁに・・・わん」


女「はい、これ水銀燈さんのプリント。昨日の分だよっ」
銀「ありがと・・・・わん」


女「水銀燈さん・・・・どこか調子でも悪いの?」
銀「そんなことないわぁ・・・・・わん」


ヒソヒソヒソヒソ・・・・・・
銀「(うっ・・・・噂されてるわぁ・・・・・最悪・・・・・)」
水銀燈は頭を抱えた。
女「でもさぁー、カッコイイ水銀燈さんもいいけど・・・・」
女「カワイイ水銀燈さんもアリよね!」
女「そうそう!ワンなんて・・・カワイイー!」
銀「(わっ・・私が・・・・カワイイ??)」


薔「水銀燈、おはよう・・・ちゃんとやってる・・・・・・?」
薔薇水晶がいつも通りの無表情で教室に入ってきた。
銀「おはようだわん。ちゃんと約束は守ってるわぁん」
薔「・・・・・・・・・・・・・・・」
銀「ひゃあ!ちょっと!鼻血が出てるわん!ティ、ティッシュティッシュ!!」
薔「ありがと・・・・もう大丈夫・・・ちょっと興奮しただけ・・・・」
銀「朝から何を考えてるわん。出血多量ですぐ逝っちゃうじゃないわぁん?」
やれやれ、と手をあげてみせる水銀燈。
薔「うん・・・気を付ける・・・・。
  水銀燈、その『わん』っていうの・・・似合ってる。カワイイよ」
銀「えっ・・・・ホ、ホントにぃ・・・・わん?」
薔「水銀燈、顔が赤いよ。口元もにやけてる・・・・」
銀「うっ、うるさいわん!そんなわけないわん」
水銀燈はカワイイと褒められるのに慣れていなかった。


そんなやり取りをしていると、ある人物が現れた。
?「水銀燈、何故昨日は無断で休んだのか、教えて頂戴」
銀「うるさいわぁん・・・真紅」
真紅と呼ばれた少女は金髪かつ蒼眼でいかにもフランス人という感じだ。しかし国籍上はちゃんと
日本人である。腰に手を当てて文句を垂らしている。
紅「うるさいわん・・・? ・・・とにかく、理由を言いなさい」
銀「ただのサボりよぉーわん。黙っていれば学級委員面して・・・わん」
頬杖を突いて、そっぽを向く。
紅「当たり前でしょ?私は学級委員だもの。それに、サボりとはどういうこと?許されると思っ
  ているの?」
水銀燈の机をバシバシ叩く。
銀「あぁーもう、うるさいわんうるさいわんうるさいわん!私の勝手だわん!」
紅「わん?貴女私をからかっているの?って、待ちなさい!水銀燈!!」
水銀燈は教室からダッシュで離脱した。


教師「しけんはんい ここまで」
真紅との言い争いもなんとか収拾がつき、午前の授業が終わった。
薔「水銀燈、お昼一緒に食べよう・・・・」
銀「やぁわん。私は一人で食べるんだわん」
薔「・・・・・むー・・・」
薔薇水晶が口を尖らせる。
銀「そんな顔してもいやぁだわん。そんじゃ、また後でわん」
そう言うと水銀燈はそそくさと教室を出ていった。


水銀燈はいつも昼食を取っている屋上に向かって廊下を歩いていた。
テクテクテク・・・
銀「・・・・・・・・・・」
テクテクテク・・・
薔「・・・・・・・・・・」
タッタッタッタ・・・
銀「・・・・・・・・・・・・・」
タッタッタッタ・・・
薔「・・・・・・・・・・・・・」
ドタドタドタ
銀「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ドタドタドタ
薔「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
銀「ちょっとぉ!何で付いてくるんだわん!!」
薔「私も、なんだかこっちで食べたくなって」
銀「あき・・れた・・・・・・・・」


その後も薔薇水晶は水銀燈を追いかけ続け、結局水銀燈が諦めて二人で屋上で食事をすることに
なった。
薔「ふふ・・・いただきまーす」
銀「・・・・・・・・はあ」
二人は青空を眺めながら各々の弁当を食べる。
薔「あ、水銀燈。そのウィンナー・・・おいしそう」
銀「え?ああ・・これ私の自信作だわん」
薔「・・・え?水銀燈って自分でお弁当作ってるの?」
銀「そうだわん、薔薇水晶はどうなのわん?」
薔「あ・・・私も自分で作ってるんだ。料理結構好きだから」
銀「ふぅん・・・・私は親が忙しいから自分で作るしかないんだわん・・・」
薔「・・・・・・じゃあ・・・早速味見を・・・・・」
ひょい、パクッ
銀「あっ!とっておきのウィンナー取りやがったわん!!じゃあこれいただきっ」
ひょい、パクッ
薔「あ・・・・そのシュウマイは止めた方が・・・・・・・」
銀「モグモグ・・・・・!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(声にならない声)」
水銀燈が食べたのは、ばらしー特製☆激辛唐辛子シュウマイだった。


薔「おっ・・お茶・・・はい・・・」
薔薇水晶が差し出したお茶を奪い取り、口に流し込む。
銀「ゴクゴクゴクゴク・・・・プハァッ!!・・はーっ・・・はーっ・・・穴太・・味覚蛾
  物故割れ照ルOne・・・・・」
薔「水銀燈・・・・大丈夫?発音がおかしいけど・・・・・」
銀「貴女のせいでしょっ!!・・・・・はぁーっ・・・・」
水銀燈は汗だくである。
薔「ふふふっ・・・・水銀燈、面白い」
薔薇水晶は笑顔で言った。
銀「(なんか最近・・・・私この子に振り回されてるわぁ・・・・・)」
水銀燈は疲れた顔で思った。


その後、授業が終わり薔薇水晶が一緒に帰ろうと言ってきたが、水銀燈は逃げのびた。
そして今、いつもの銭湯で疲れを癒している。
銀「(なんかもう・・・・ヘトヘトだわぁ・・・・・・・・)」
薔「ねえ、水銀燈」
銀「貴女、居たんだわん・・・・・」
薔「明日の約束覚えてる?」
銀「明日・・・?何かあったわん?」
薔「・・・・水銀燈の家にお泊まりする約束だよ」
銀「へ?お泊まり?そんな約束したっけわん??確か遊びに来るだけだったような・・・・」
薔「違うよー、お泊まりだよお泊まり!・・・ちゃんと覚えててよ」
銀「そう・・・・忘れてたわん、ごめんなさいだわん」
そう言って水銀燈は
銀「じゃあ、明日楽しみに待ってるわん」
何の躊躇いも無く承諾した。

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