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早過ぎる別れだ。頭が狂いそうなほどクリスマスに流れるラブソングが旋律を乱さぬように嘲る。
赤と赤と赤と赤と赤と赤と赤。白い雪をどこに置いて来てしまったのか。怖い。怖くて仕方ない。赤は恐怖の象徴だ。
「愛憎は表裏一体とは言うけれど──」
ああ真紅、そこに居てくれたのか、ずっと君を探していたんだ。恐怖の象徴のような真赤ではない、真紅である君を探していたんだ。
「では、出会うことはないのかしら。愛情と憎悪、知っていたかしら? これ、全部に心という字が入っているの」
ああ知っていた、知っていたよ真紅。僕は心が欲しいんだ。夢を見るために心が欲しいんだ。
だから、この地獄から救い出してくれないか。僕は、赤い世界になんて居たくない。まるで、人の血のようじゃないか。
「いつから狂ってしまったのかしら。私はね、ジュン。あなたなら、大丈夫だと思ったの、本当よ。本当に、心の底から、大丈夫だと思ったのに」
何で泣いてるんだ、真紅。どうしたんだ、どうして後ろにナイフを隠しているんだ。
「だから、誓うわ。手を、ずっと繋いで居ましょうね」

あ──、あ。あ、

     ──真紅の世界。



彼らにとって、手を繋ぐという行為は、ある意味何よりも絆を確認できる行為だった。この場合、重要なのは絆であり、効率の問題なのだが。
だから、それは必然で、それが例え、聖人や狂人や神様や悪魔が皆口を揃えて怯えようと、真紅にとって、それは幸せに繋がった選択だった。

まあ──ジュンにとっては、どうかは、わからないけど。

「ジュン」「…………」「そうね。もう離れないわ」「…………」「……もう、今更どうしたの。恥ずかしいわ」「…………」「ええ好きよジュン。大好き。誰よりも、誰よりも──」

──大好き。

       (     ご  め       ん      な   さ      い)


ゆめ。くさりおちる、まあかなゆめ。
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