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「雪華綺晶さん… ジュンに…寄り過ぎ…なの…よ!」
「あら?私はジュン様の許婚… お側にいても不思議ではありませんよ…!」


…後生です。誰かこの二人を止めてください。それだけが僕の願いです。



きらえもん/Ⅱ



事の起こりは数十分前のこと。
雛苺が、数学の宿題の『円柱の面積』の解き方を聞きに来た、ただそれだけ…だったはずなのですが。


「ふん。この程度の問題も解けないようでは、ジュン様の『お友達』失格ですわね!」
「むむむぅ…!雪華綺晶さんの頭が良すぎなのよ!
  ちょっとお馬鹿さんの方がジュンは好きなのよーっ!」


僕の部屋は今、雛苺と雪華綺しょ…きらえもんによる壮絶な闘いの中心となっています。
左の二の腕に押し付けられた、年齢に似合わない程豊かなきらえもんの胸。
雨に打たれた子犬のように潤んだ雛苺の瞳。
……くそっ、堪えるんだ!息子よ!
これに耐えれば今夜のオカズは…って、今日からきらえもんがいるんだっけ。


──こりゃあもうダメかもしれんね。これを機にそろそろやめた方が良いと思うんだが、どうかね。


脳内議員の平井さん(45)が訴えます。そうなんでしょうか…。


──あのきらえもんとかいう娘に手伝わせれば良いじゃないか。


同じく脳内議員の吉田さん(28)が悪魔の如き不浄な考えを僕に囁きます。


──しかしだね!?中学生らしい健全な発育の為には…
──年寄りの意見など役には立ちません。是非私の考えを…


なんてこった!どっちを応援するべきなんだ!
ひ、平井さん(45)行けーっ!あ、でもちょっと吉田さん(28)も頑張れ!超頑張れ!



右の二の腕に柔らかな何かが押し当てられたのは、脳内議会が白熱し、僕の耳から黄色い汁が出始めたころでした。


「ひ、雛だって…!」


『押し当てられた何か』は雛苺の極めて平均的な胸。
まさに両手に花的な展開に、体中の色んな穴から汁が溢れ…
ついに吉田さん(28)が、パイプ椅子で平井さん(45)を叩きのめしたのです。


──さぁ少年!行け!行くんdうわなにをするやめdrftgyふじこlp;@


無数の脳内警察官(理性)に取り押さえられても尚、僕へその魂のたけをぶつける吉田さん。
…やってやろうじゃないか……あんたの意思は今、僕が受け継いだ!


溢れ出る色んな汁を切り、今まさに飛びかかろうとした瞬間。
思わぬイレギュラー(頭痛が痛い)が現れたのです。


「雛ちゃーん。そろそろ帰宅時刻よー… って、もしかしてお邪魔だった…?」


僕の脳に溢れていたエナジーは、姉が開けたドアから流れていき…
自らがしようとした行いを顧みると、汗とともに、冷ややかな悪寒(頭痛が痛い)が僕を襲いました。


「じゃじゃじゃ、じゃあ雛は帰るのーっ!」
「あ、あぁ!じゃあ!」


ドアの前にいたのり姉さんを振り切り、たどたどしく雛苺は去っていきました。


「送って行かなくても良かったのかしら…」
「い、良いんですよお義姉様!彼女は某撲殺天使に勝るとも劣らない腕力の持ち主なんです!」


雛苺を送らせまいとするきらえもんの浅はかな言葉に、まんまと引っかかったのり姉さんは小首をかしげながらも部屋を出て行きました。



「きらえもーん…?何であんな大嘘ついたのかな…?」
「ジュン様が万に一つでも間違いを起こさないために仕方が無いことです」


全く悪びれる素振りも無く言い放ったきらえもんにため息を一つ。 ………吸い込まないでください!


「さぁ、そろそろお夕飯の時間ですわ。下に降りましょう」
「あ、ちょっときらえもん!」


きらえもんがそっと僕の手を握り、歩き出す。
…僕の未来はどっちだ。


To be continued...

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