※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

カリカリカリカリという黒鉛が紙と擦れる音と誰かの寝息が部屋に響く。

――3時間後――

ジ「ふぅ~。まあこんなもんかな。続きはまた明日にでもするか」
翠「ふぁ~こんな時間に何やってるですか?」
ジ「あ、起こしちゃった?ちょっと勉強してたんだよ。昨日やってなかったから少し長めにしてたんだ」
翠「ま~ったくチビはこれだからチビなんですぅ。夜に遅く寝るから大きくならないんですぅ」
ジ「そんなのデタラメだろ。それにまだ12時だし。その根拠は?」
翠「夜中に分泌される成長ホルモンがどーのこーので伸びないんですぅ」
ジ「むっ、無駄な説得力があるな」
翠「そんなことも知らなかったですか?チビは脳ミソまでチビチビのマイクロサイズですぅ」
ジ「う、うるさいな。そんなこと別に知らなくったっていいんだよ」
翠「だから翠星石の隣で寝るですぅ♪」
ジ「………」
翠「?どうかしたですか?」
ジ「なにが『だから』なのか僕には理解できないんだが」
翠「理解しなくてもいいんですよ。ただ隣で寝ればいいんですぅ」
ジ「そんなもんか?」
翠「そんなもんですぅ」
ジ「……まあいいか。少し慣れてきたし」
翠「じゃあ入るですぅ」
ジ「お邪魔します」
翠「やっぱり暖かいですぅ」
ジ「僕も暖かいかな」


――数分後――

翠「ジュン…起きてるですか?」
ジ「ん?ああ」
翠「えと…あの…」
ジ「なんだ?」
翠「お風呂に入る前に言ったことは本当ですか?」
ジ「……?ああ~、覗いてなんかいないぞ」
翠「そっちじゃないですぅ」
ジ「そっちじゃない?他になんかあったっけ?」
翠「わたしの方じゃなくて…」
ジ「僕?」
翠「ですぅ」

はて?何かあったっけ?さっきまでの勉強が頭に残ってよく思い出せないな。

ジ「……?………!」
翠「思い出したですかぁ?」
ジ「ちょ!いやあれはだな…おいこっち見てニヤニヤするな」
翠「しってなっいですぅ~♪」
ジ「大体何で知ってるんだよ!寝てたんじゃなかったのか?」
翠「抱き上げるのがヘタクソ過ぎるですぅ。もっと上手くするこっですぅ」
ジ「ということは……ベッドに寝せた時から起きてたのか」


翠「そういうことになるですねぇ」
ジ「なに期待した目で見てんだよ」
翠「見てないですぅ♪」
ジ「まあ、あれだ。……やっぱり恥ずかしい。パスだ」
翠「なにが恥ずかしいんでしょうかねぇ?翠星石にはわからないですぅ」
ジ「白々しいヤツめ。そもそもお前が先に言ったんだろうが」
翠「さ、さあ?なんのことですか?何か言ったですかね?」
ジ「………」
翠「………」

長い沈黙。

ジ「………」
翠「…何か言えですぅ」

ここは期待に応えるべきか裏切るべきか。まあ1度くらいならいいかな。

ジ「……き」
翠「…何ですか?」
ジ「僕は翠星石の事が好きだ…から」
翠「………」
ジ「だからよろしければ僕と付き合ってください」
翠「まったくしょうがねーからこの翠星石がずっと側にいてやるですぅ♪」
ジ「言わせたような感じなのにそんな返事かよ」


ジ「って、うわ、なんで泣いてんだよ」
翠「これでやっと両想いですねぇ」
ジ「だがもう二度と言わない。恥ずかし過ぎる」
翠「それなら翠星石が最初で最後ですぅ」
ジ「まあそうなるのかな」
翠「それにしても告白する前にキスするなんて順序がなってないですぅ」
ジ「ご、ごめん」
翠「ま、いいですぅ。ジュンに甲斐性がないことぐれぇわかってることですぅ。でもこれからはいつでもキス出来るんですからねぇ」
ジ「やめてくれよ。意外と恥ずかしかったんだからな」
翠「じゃあジュンが寝てる間にやってやるですぅ」
ジ「おいおい、それって変わらない……。大体そんな軽くやるもんでもないだろ?」
翠「軽くじゃないですぅ。いつも愛情をたっぷり詰め込むですよ」
ジ「そういう問題でもない気がするんだけどな」
翠「でも寝てる相手に告白するなんて男の風上にも置けん奴ですぅ」
ジ「う、うるさいな。あんな非常状況についていけなかっただけだ。それに…」
翠「それに?なんですか?」
ジ「なんでもない。だから聞くな」
翠「な・ん・で・す・か~♪」
ジ「お前楽しんでるだろ。もういい。寝る」
翠「イーッヒッヒッ。では早速いただくですぅ♪」
ジ「待て待て。わかったから。あとそんな笑い方しないでくれよ」
翠「ほらほらとっとと話やがれですぅ」
ジ「………」
翠「ほ~らほ~ら」
ジ「何か罰ゲームをやらされてるみたいだな…まったく」


このまま別の部屋に逃げ……られないか。翠星石におもいっきり束縛されてる。
目の前で悪魔が満面の笑みでこっちをみてるよ。誰かに助けを求めたいところだな。誰も居ないけどさ。

翠「この翠星石からは逃れられないですよ~」
ジ「夢を見てただけだ。それだけ」
翠「どんな夢をみてたんですかぁ~?」
ジ「別に。ただ他愛のない夢だった」
翠「それでも聞きたいんですぅ」
ジ「言わなかったら?」
翠「どうして言いたくないんですぅ?」
ジ「ちょっと恥ずかしいからだ」
翠「……はっ、まさかジュンに限って……」
ジ「な、なんだよ」
翠「いやですぅ!不潔ですぅ!近寄んなですぅ!」
ジ「痛っ!痛いって!暴れんな!こんな狭いところでっ!」
翠「………」

隠すのは無理っぽいな。妙な疑いをかけられるのも嫌だしね。

ジ「何湿った視線でジーッと見てるんだよ。話すからさ。大体どんな想像したんだか」
翠「さっさと話せばよかったんですぅ」
ジ「ええと…僕の隣で栗色で長髪の女の子が立っててさ」
その子と一緒に歩いてた。どこを歩いてたのか何をみてたのか覚えてない。ただ歩きながら話をしていた。何故か二人しかいない。そんな夢。

――――――――――――――――――――――――


「いい天気ですねぇ」
「そうだな~」
「味気無ぇ返事ですぅ」
「ははは、あまり思い付かなくってね」
「ま、そんなことはどうでもいいですぅ。私達の結婚式はいつにしましょうかねぇ?」
「いつでもいいよ」
「大切なことなのにまたも味気無ぇ返事ですぅ」
「結婚してもしなくても今と変わらないだろ?」
「でも……」
「いつも一緒にいるんだからさ」
「それはそうなんですが」
「僕はお前と一緒にいられればそれでいいや」
「しょうがねぇですぅ。この私がお前とずぅっといてやるですぅ。運命に感謝しやがれですぅ」
「ありがとう。いつまでもね……」

――――――――――――――――――――――――

ジ「という夢。短いけどね」
翠「ふ~ん」
ジ「今思えば夕食の会話の尾を引いてたみたいな気がする。なんだか夢の話をしてたら眠くなってきた」
翠「じゃあもう寝るですぅ。おやすみなさいですぅ」
ジ「いきなり静かになったな。何でだ?…ってもう寝てるや。ま、いいか僕も寝よう。おやすみ」

運命ね……そんなもの最初につくった奴はどこのどいつだろうか。もちろん信じてないけど。でもアイツは僕が鍵だとか言ってたな。ということは他のやつらにに影響がでている可能性があるわけかな。

《The 2nd days 終》

|