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僕と幼なじみの薔薇水晶は今、一緒に買い物をしている。

それは今朝のこと…



「…ねぇJUM」

「うーん……」

折角の休日、僕は深い眠りに落ちていた。

「…ねぇーJUMー」

眠い目をこすり声のする方に目を向ける。

「んー?なぁに?」

「…あ、やっと起きた」

「まず最初に聞くけどいつ、どうやって入った?…………姉ちゃんか…」

「わぁ、JUMすごい…正解」

「考えればすぐわかるよ。」

「じゃあ、正解したご褒美に私と一緒に買い物に来させてあげる…」

「・・・いつから翠星石みたいなこと言うようになったんだ?」

「ガーン」

「口に出して言わなくても……」

「乙女の純情を傷つけた……JUM責任とって」

「そんな僕が責任重大なことをしたようなことを言うのはやめて下さい。」

「来てくれないの?……来てくれないなら、みんなにJUMが乙女の純情を傷つけたって言う」


なんですか?その理不尽な理由は…ただそんなこと言われたら僕入院かな……ICUに…。
あー、命の危険を感じる。しかたない…素直に従おう。
それにそのキラウル瞳の眼差しで上目遣いなんてされたら断れないな。



「…わかったよ、わかったからそれはやめてくれ。そしてそんな目で見ないでくれ。」

「…えへへー♪やったぁ」


やっぱり、薔薇水晶は笑ってる時が一番可愛い…

「…それじゃ、着替えるから……下で待っててくれ。」

「えー……」

「えーじゃない…えーじゃ。じゃないと行きません。」

「うぃー」

「雛苺か!」

すかさず某漫才コンビ顔負けのツッコミをする。
我ながら完璧だ。

そんなこんなで薔薇水晶を下の部屋に行かし、着替え終わった。



「待たせたな…じゃ、行くか。」

「れっつごー♪」

「で、どんな服が欲しいんだ?」

「……寒くなってきたから…冬服」

「へぇー、マフラーとかはいいの?」

「…この前のがある。」

「あぁ、あれか。(あの長いやつか…)」

「JUMはいいの?」

僕は薔薇水晶の笑顔が見れれば……

「僕はいいよ。」

「でも私だけ…」


彼女なりの気の配慮なのだろう……


「薔薇水晶の嬉しそうな顔が見れればいいよ」

恥ずかしい台詞をさらりと言う 偽りはない。
本心なのだから。

「え…ぅ……うー(////)」

どうやら僕より薔薇水晶のほうが照れてるみたいだ。

「もぅ…早く行こうよぅ………(////)」

向かった先は女の娘の服が沢山売っている洋服広場。



「これとかどうかなぁ…?」

「んー?可愛いと思うよ?」

「じゃあこっちは?」

「うん、可愛いと思う。」

「JUMさっきからそれしか言ってない……」

「着る娘が可愛いとどれも可愛く見えるの」

「…むぅー、ごまかさないで」

「嘘ではないよ?」

「…じゃあJUMが選んで」

・・・僕、女の娘の服とかよくわかんないんだよなぁ……

「うーん……」

「JUMの震えるほどハートが萌えつきるほどビートになったやつ。」

「【萌え】なんだ……」

「わかりやすく言うとハートに天使の矢がズッキューンって刺さったような……」

「んー……じゃあこれは?」

「あ……うん、可愛い。」



僕が選んだのはファージャケット。
袖とフードに、暖かそうな藤色のファーがついている。

「…うん…これにする♪」

「そっか。」



きっと……似合う

…しかし、男が女の娘と服を見にきているのに男の子が奢らないとは面子がたたない……



「…薔薇水晶」

「ん?なぁに?JUM…」

「ちょっと…おいで」

「ほら……これ。」

「あったかい……」



僕が彼女につけた物は耳あて。
これもファーのようなものがついていて暖かそうだ。
色はまたも藤色……僕は…一番この色が薔薇水晶に合うと思う。
目立たない……けど優しくて……可憐で……綺麗な色……

「JUM…行こ……」

「ん?うん。」

会計を済まし、外へ…
寒いが透き通った空気…

吹き抜ける風……
舞い散る落ち葉……

人の少ない街路樹……
寄り添う恋人……


寄り添う……僕ら…
寄り添う…薔薇水晶と……僕……



「…似合う?」

「もうつけたのか…」

「JUMからの……プレゼント…だから………」

「え?なーに?」

「なんでもなーい♪」



「…気になるなぁ……あ、服引っ張るな……っと…!こけるこける!」     
「えへへー♪」



彼女は、さっき買ったばかりの、藤色の耳あてをつけ…僕の手を引く………



「ねぇ、JUM……」

「ん?」

「寒い……」 ギュッ


そう言って彼女は、僕の腕に、自分の腕を絡める…。

僕も、離れないようにくっつく。
影が僕らの真似をするようにくっつく。

「JUM…あったかい」

「帰ろうか…」

「うん♪」



僕は、彼女を絶対に話さないように……お互い寄り添う。

「JUM……」

「んー?」

「もう……冬だねー…」

「うん」



彼女は笑う。
無邪気な笑みを……僕に…

やっぱり彼女は、笑顔がよく似合う。
そして、その笑みは僕を癒し、昨日よりもまた、僕を虜にさせた。



どれだけ寒くなろうと、彼女の笑顔は変わらない。
そして暖かい。


君の笑った顔が、僕は大好きだ。


  


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