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僕の名前は桜田JUM、普通の高校生だ。

隣にいるのは幼なじみの薔薇水晶。
眼帯をしていて無口だけど、僕や仲のいい友達にはよく喋る。

そんな中、薔薇水晶が時折僕にだけ見せてくれる一面、薔薇水晶の笑顔だ。
二人きりの時にだけしてくれるこの笑顔が……ちょっと頬を赤らめたあの笑顔が……僕は好きだ。


この前も…



薔「……ねぇJUM、一緒に帰ろ?」

J「あぁー……今日はちょっと委員の仕事で遅くなりそうだから先に帰ってていいぞ。」

薔「………うん」

彼女は少し悲しそうな顔をして歩きだした。

J「ふぅ…やっと終わったな。さ、僕も帰るか。」

僕は歩きだした。校門の所に差し掛かった所で、寒そうに白い吐息を吐く女の娘は「いた」

J「……ずっと待ってたのか?」

薔「JUM……遅いよぅ」

J「先に帰ってていいって言ったじゃないか。」

薔「……寒い中女の娘を待たしといて…(pωq)エーン」

J「わ、わかった!悪かったって!」

僕は演技とわかっていてもこの顔にはかなわない。

薔「えへへ……じゃあ、早く帰ろう?一緒にこれ付けて。」

薔薇水晶はそう言ってバッグから長いマフラーを取り出した。

J「な、長いな…」

薔「はいJUM、一緒に付けよ?」

本心を言えば恥ずかしかったが、彼女の嬉しそうな笑顔には勝てない。

J「あ、あぁ……(///)」

薔「……あったかいね。」

J「うん……(///)
さぁ、これ以上体が冷える前に家に寄ってあったかいココアでも飲もっか?」

僕は恥ずかしさを誤魔化す様に足早に歩きだした。

薔「うん。」

彼女は笑っていた。
僕の大好きなあの笑顔で……いつもより少しばかり長く、薔薇水晶の顔を見つめる。やはり可愛い、そして綺麗だ。

J「…行こっか。」

僕は彼女の少し冷えた手を、『ギュッ』と握った。
そしてそのまま歩き続ける。彼女は少し驚いた様な顔をした後、すぐに笑顔になった。そして、彼女も握り返してくる。

薔「よーし、JUMにすっぽかされてすっかり冷えちゃったから、早くココア飲みに行こ♪それに……JUMがよければ私の体で暖めて…」

J「それは断る!」

薔「…ちぇー」

こんな会話さえ愛おしい。

薔「なぁに?ずっと私の顔見て……?」

ちょっとびっくりしたが、何事もなかったのようにする。

J「なんでもない」

本当は君のその笑顔をずっと見てたかったんだよ……なんてね。それを言うのは・・・もう少し先に延ばすよ。

薔「JUM……んっ」

街灯の灯りが影を作る。
僕と薔薇水晶の口が触れ合う影を。
彼女は少し背伸びをしてた。

薔「・・・は、早く行こ!(///)」

J「う、うん(///)」

僕らはまた歩きだす。
二人の影が少しばかり大きく見える。
二人のその顔は、幸せそのものだった。

J「なぁ、薔薇水晶…」

薔「んー?なぁに?」

J「……なんでもない」

薔「むぅー!さてはJUM……えっちなこと考えてたにゃ?」

J「断じてない!」

薔「本当かにゃあー?♪」

J「ほ、ほら行くぞ!」

薔「えへへ・・・(///)」



今はまだ口に出しては言えないから……僕の心の中だけで言っておくことにするよ。

僕は・・・君が、君の笑顔が大好きです。

二人の影は再び重なった。今度の影は、片方が屈んでいた。






  


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