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 「30分の休憩を…。」
銀「飽きたわ~!!」
薔「え…もう…なの??」
水銀燈は自身に鬱積したいらいらを一気に吹き飛ばすように、そう叫んだ。
薔「銀ちゃん、私と遊ぶの嫌なの?」
薔薇水晶は不思議な、しかし何処となく寂しそうな目で水銀燈を覗き込んだ。
銀「いや…そういうわけじゃないんだけど…。」
この二人は幼馴染、家がごく近所ということもありまた、年が近いという事もあり、まあ当然の成り行きでそうなっている、ちなみに二人が通う高校も一緒の「薔薇学園」である。
薔「じゃあ、どうして?…楽しくない?」
銀「い…いや、それはその…。」
二人は薔薇水晶の部屋にいた、新年二日目、二人の両親は連れ立って出かけて行ってしまった。帰郷も多いこの時期、他に予定もなく二人は揃って留守番と相成った。
しかし水銀燈はさっきから、憂鬱…そのメランコリーオーラを身体に溜め込んでいた。
それもそのはず、薔薇水晶の部屋でゲーム、それはよかったのだが、流石に薔薇水晶が新しく買ったという「仮面ライダーカブト」を3時間も二人きりでぶっ通しでやれば飽きるだろう。
銀「ほら!…アレじゃない!…このゲームの最初にも言ってるでしょ!一時間ごとに15分の休憩をって!!」
確かにこのゲームの最初では主人公と思しき男性の声で「健康の為に一時間毎に15分の休憩を…」言う趣旨の事を言っていた。
銀「ね!だから今は3時間やってるから30分は休憩が欲しいわね!さっ!休みましょ!」
薔「銀ちゃんなんだか嬉しそう…」
二人はゲームをやめて話をする事にした。


普段高校進学し学校では話をする事があまりなくなった二人…。
銀「薔薇水晶は今、好きな人はいる?」
薔「え!?」
突然の質問に薔薇水晶は戸惑った、あまり話さない幼馴染に振られた話は恋の話…。
銀「だ~か~ら!いるの~、好 き な 人??」
薔「い、いないよ…」
銀「ふ~ん…。」
この子らしい、水銀燈は思った、普通に見れば、かなり可愛く男の子の人気もそれなりに高いだろうが、本人はとても引っ込み思案で、この手の話題は特に弱い。
薔「…それに、私…オタクだから…。」
確かに、薔薇水晶は高校に進学し「現代視覚研究会」と言うオタクサークルに入部した。しかしそれを除いても薔薇水晶は可愛い。
銀「オタク??カンケーないじゃん!薔薇水晶は可愛いんだし~」
薔「ダメだよぉ~、そんなことないよ!私、私銀ちゃんみたいにはなれないから…。」
銀「私みたいにって…。」
薔薇水晶は知っている、水銀燈は高校に進学してから(する前からだが)かなり男子にモテ、男子の間のランキングでは1、2を競う美人にランクインされていることを
銀「ちょっと~!あんたそんな事気にしてたの~!?」
薔「だってぇ~!!」
ったくしょうがない娘…水銀燈はそっと薔薇水晶の頭を撫でた…久しぶりに話した幼馴染は、少しは成長もしたのだろうがそれでも昔のままだった。
話せてよかった…そう水銀燈は思った、この30分の休憩時間がとても愛しく感じた…。
銀「もうちょっとは、かわらなくてもいいわよ…あなたはそのままで…。」

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