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《JUNサイド》

ジ(さて不安要素がたっぷりあるわけだからさっさと入って寝ることにしようか)
ジ「ああ~気持ちいい~。極楽だ~。リラックスリラックス」


J翠(あれ?ここは?また寝ちゃったのかな?)


?「キャーーー!いいわねいいわね~!やっぱり私の見込み通りにあうわね~」
J翠(?シャッターの音か?)
?「はは、それはどうも」
金「ジュンはとっても綺麗かしら~」
J金「ははは、すごく微妙な気分だけどね」
金「でもカナだって負けてないかしら」
J金「僕が勝ってもあまり嬉しくないような気がする」
J翠(ちょっ!さすがの僕でも女装はしないよ!つかさせるな!)
金「みっちゃんのセンスはいいかしら」
み「そうよねそうよね~!」
J金「ちょ……うわああ!僕の頬が摩擦でまさちゅーせっちゅー!」
金「カナのほっぺもまさちゅーせっちゅー!」
J翠(…これはコントですか?ツッコミ要素満載だ。金糸雀の家には行きたくないな。つか戻るべし)


ジ「……こんなもの見るのならおちおち寝てもいられないな」


《翠星石サイド》
翠(ヒヒヒッ、行ったようですねぇ。まずは机でしょうか)

机―→なんの変哲もない。上にパソコンが乗っている。

机の引き出しを漁り始める翠星石

翠「あれ?これは何ですか?」
翠(……中学の時の集合写真ですか。懐かしいですねぇ。あの頃はわたしよりもジュンのほうが背が低かったんですがねぇ)
翠「もっとあるかもしれねえです。探すです!」

妙な気合いが入っている。やめる気はないようだ。


翠「これは?……翠星石と蒼星石とジュンが写ってるですぅ。のりと一緒にキャンプに行ったときですねぇ。ほとんど3人で写ってるですね。でもいつかは2人で……」
翠(って何考えてるですか!…もう30分は経ちましたね。元に戻しておきましょうか)

翠「遅いですぅ。もう寝ちまうですよ」
翠(あぅ~このベッドジュンの匂いがするですぅ~)

ゴロゴロゴロ


ジ「すっ……!って!」

そこには枕を抱くようにして布団の中でゴロゴロしている翠星石の姿があった。
ジ(すんごく幸せそうだな。いつもあんなことしてんのかな)
翠「ーーー♪~~ひゃに?」
ジ(こっち見てるね。うん)
ジ「お楽しみのところ邪魔して悪かった。じゃっ」
翠「こっ、こら!勝手に入って勝手に覗いて勝手に出ていくな!ですぅ」
ジ「いやなんかな、極上の幸福顔で遊んでたからね。邪魔だと思って」
翠「せめてノックぐらいしろですぅ!」
ジ「ちょ、ここ僕の部屋」
翠「うるさいうるさいです!」
ジ(この状況なんとかしないと)
ジ「ほ、ほら……ビデオでも観て機嫌なおしてくれよ」
翠「……」
ジ「だ……だめか?」
翠「…そうでしたね。観てやるです。もちろん一緒にですよ?」
ジ「ようし、じゃあ観ようか。何か持ってきたんだろ?」
翠「ええと……これですぅ!」
ジ「ビデオじゃなくてDVDだな。ここで観るかそれとも下で観るか?」
翠「ここでいいですぅ」
ジ「わかった」


ジ(普通に恋愛ものだな。やっぱり女の子はこういうのが好きなのかな)
翠(作戦Α‐3実行ですぅ。いい雰囲気になって……)

カパッ

ジ(!!!これは生物災害!どうみたって〇゛イオハ〇゛ードです。本当に……じゃなくて、パッケージはダミーか!意外と策士なのか?)
ジ「こんなもんお前観るのか?」
翠「失礼ですね!これでも翠星石は女の子ですよ」
ジ「そ、そうか(男女の関係があったとは知らなかったな)悪かったよ」
翠「そうですよ」
ジ「と言って何故に腕を絡ませてきてるのでしょうか?」
翠「普通こうやってみるもんなんですよ。知らなかったですか?」
ジ「そうとは知らなかった」
ジ(いつもの恨み辛みで僕への逆襲かなんかで怖がらすつもりだろうけど今度は負けないぞ)
翠(ジュンと一緒に観るですぅ♪)


二人とも腕組んでくっつきあって傍からみれば仲睦まじいのだが、みているのがヴァイオじゃムードの欠けらもない。

翠(あれ?こんなオープニングでしたっけ?)
ジ(あんまり恐くなさそうだな)


翠(あうぅ…これ翠星石が持ってきたのと違うやつですぅ。でも恐くて声がでねぇです)
ジ(震えてる?雰囲気だすためか?さすが策士。だが負けん)


翠「ぁぅぅ……ぅぅ(早く……止めるですぅ)」
ジ(まだまだっ。負けてられない)

意思の疎通など全くできてない二人。仕方ないといえば仕方ないかもしれない。


『ギャアァァァァァァァァァ!!!』
翠「ひぃぃぃぃぃぃ!!」
ジ「うわあぁぁ!」
ジ(くそう、翠星石の声で負けた)
翠「ぅぅ……ヒック……グスッ……ぅぅっ……ック」
ジ「あ、あれ?何泣いて?もしかして恐かったか?」
翠「ぁぁぅ……ック……ぅぅ」

無言で泣きながら首を縦に振る翠星石。DVDを止める。

ジ「気付かなくって悪かった。ごめん」

翠星石を抱き寄せる僕。確かこうやれば安心できるんだっけ?あれ?寂しいときだったっけ?まあ、いいや。


ジ「――少しは安心したか?」
翠「………」
ジ「うーん、落ち着くまでこのままで待っとくよ」
翠「はいです……」
ジ「そうだ、下に行って温かいお茶でも飲もうか?温かいもの飲むと落ち着くかも」

季節的には一応秋。残暑がまだ残ってはいるものの、涼しくはなっている。夜なので寒い日もたまにある。

翠「もう少し……このままでいるですぅ」
ジ「そうか……。わかった」
翠(幸せですがいつまでもこうしてられませんよね……。でも、もう少しだけ…こうやって…)


翠「……ありがとうです。もういいです」
ジ「そうか。それはよかった。じゃあ、ちょっと待ってて」
翠「どこに行くですか?」
ジ「自分が寝る布団を取りに行くだけだよ。5分もかからないと思うけど」
翠「嫌ですぅ!ここにいるです」
ジ「いやでも、僕寝るところないし……」
翠「………るです」
ジ「え?悪い、聞こえなかった」
翠「翠星石と一緒に寝るです!」
ジ「ええ!?いや、それはさすがにまずいかと」
翠「たとえジュンが布団で寝ようとも、潜り込んで寝るからいいです」
ジ「……わかった。けど妙な事するなよ」
翠「男であるジュンが言うなですぅ」


翠「もうちょっと詰めないと落ちるです」
ジ「あまり無茶言うなよ」

さすがにシングルベッドに大人2人分は小さかったようだ。

翠「いい考えがあるです」
ジ「なんだ?」
翠「さっきのようにだっこするですぅ」
ジ「布団の中でか?まあこの際しょうがないか」

翠「えへへ~」
ジ「なんだ?どうかしたか?」
翠「朝までジュンとこのままですねぇ」
ジ「暖かいから風邪を引くことはなさそうだな」
翠「翠星石は幸せですよ~」
ジ「そうか、僕もだよ」
翠「なら翠星石とジュンは相思相愛ですねぇ~」
ジ「ああ、そうだな」
翠「え?」
ジ「あれだ、酔った勢いってやつだ。気にするな」
翠「翠星石は本気だったんですが」
ジ「そうか。奇遇だな」
翠「はい?」
ジ「ほら、明日は学校なんだから早く寝るぞ」
翠「今、なんて……」
ジ「おやすみ翠星石」


ジ(とは言ったものの目を瞑っただけで寝れないな。寝たら寝たであんな夢見るからな)
翠「まだ…寝てないですね?」
ジ「ああ。よくわかったな」
翠「ジュンの事ぐらい翠星石はお見通しなんですよ」
ジ「まあ、眠くはあるんだがちょっとね」
翠「悩み事ですか?」
ジ「まあね。少し寝ただけで今日2回もおかしな夢を見たんだ」
翠「おかしな夢って何ですか?」
ジ「1回目は翠星石と蒼星石と蒼星石のところにいる桜田ジュンがでてきて何か他愛のない話をしていたんだ。それがえらく現実味を帯びてたんだ」
翠「2回目は?」
ジ「金糸雀とそのジュンとみっちゃんさんがでてきて金糸雀のところにいるジュンに女装させてまさちゅーせっちゅしてた」


翠「なんか統合性がないですね」
ジ「まあね。でも少し不安なんだよ」
翠「……じゃあ夢の中で翠星石と会えるようにと思いながら寝るです。そうすれば夢の中でわたしと会えるかもしれませんよ」
ジ「それはそれでまた別の不安が」
翠「ええい!夢ぐらいで悩むなですぅ!」
ジ「それもそうだな。僕の目の前にはお姫さまもいることだしな」
翠「そうですぅ!夢の中でも翠星石に会えるんだから少しはありがたく思えですぅ」
ジ「ありがとう。結構安心した」
翠「じゃあ夢の中で翠星石と会いましょう!ですぅ」
ジ「ああ、おやすみ」

そう言うと僕は容易く夢の世界に落ちた。


?「全然全くちっともつながらないですね。面白くないのでこの世界を終わらせましょうかね」
ジ「ちょっと待て。勝手になにをしている」
?「やっと繋がりましたか。このまま繋がらないようなら勝手に終わらせてあげようと思ったんですが」
ジ「なにを終わらせようと思ったんだ?言えよ」
?「いえいえ、独り言ですのでお気になさらずに。ただベッタベタベッタベタしている貴公等がうっとおしかっただけでございます」
ジ「だいたい、お前誰だよ?お前に会った事なんてないぞ」
?「私は白崎と申します。以後お見知りおきを」
ジ「それにここはどこなんだよ」
白「ここは貴公の夢の世界。普通は他人に夢の中にまで干渉することは現代の科学では不可能です。また、他人の夢をみることもできない。それは私も同じ事」


ジ「でもお前はここにいるだろう?」
白「まあそれは一般の科学での話。私は夢に干渉することができる装置を発明することに成功したのです」
ジ「それが僕と何か関係でもあるのか?」
白「もちろんそれには実験体が必要となります。それには夢に関係した能力をお持ちの方のほうが初期実験には向いているだろうと思いまして」
ジ「だが、僕には何も」
白「本当にそうお思いですか?あなたはこの頃夢で奇妙な夢をみることが多くなってはおりませんか?」
ジ「何故お前がそれを知っているんだ!?」
白「貴公は学校で自分と同じ姿の”誰か”をみた。”それ”はほとんど自分と同じだった。一部の性格を除いて」


ジ「性格?」
白「そう。”それら”は貴公が想っているかたとは違う相手に好意を持ち、また違う能力を持っている」
ジ「違う能力?好意?」
白「能力については本人に聞いてもわからないでしょう。来たるべき時を待たずして知ることは不可能。
好意については少し考えればわかることでしょう」
ジ「ならそれと僕に何の関係が……」
白「自分と”それ”が限りなく同じに近いのなら互いに干渉しあうのではないかと」
ジ「なら今回のことはお前が絡んでいるのか」
白「ええ。そうでございます。予想通り貴公の能力は強くなり、また、私の実験もこうやって成功しております」
ジ「ならお前のところに行けばこの状況をなんとかできるんだな?」
白「ええ。見つけることができればやって差し上げましょう」


ジ「何?あっさりと自分の素性や目的、解決法まで言ってくれるじゃないか」
白「それ程私に自信があるという風にとって頂いて結構でございます」
ジ「自分で言うなよ。それじゃ質問をかえるぞ。僕の能力はなんだ?」
白「もう既にお気付きなのではないのですか?私も貴公と接触を図ろうとしておりましたが、私とは別の反応が今日二件あるように思われました。」
ジ「それは他の桜田ジュンの場所が見えるということのことか?」
白「ええ。半分正解でございます。ですが、それだけではなくその場の音を聞き、さらにはその場から他人に干渉することができるのでございます」


ジ「でも僕が何を言っても何も通じなかった」
白「それは本当に伝えようとしなかったからではないでしょうか。意志がなければ通常能力というものを発動できることは不可能に近い。
だがこの夢見の能力は少々特殊で段階があるようです。まだまだ貴公は低段階だということでしょう。
それに上手く制御できているようにも思えません。制御できるようであれば私などいとも容易く排除することだって可能」
ジ「夢見――それが僕の能力か。制御できれば普通の夢を見ることもできるのか?」
白「制御できるようになれば普通の夢を見るだけでなく夢を操作したり誰かに干渉し夢を見せたりすることも可能となりましょう。
さらに夢の世界に閉じ込めることも籠もることもできましょう」
ジ「どうやれば制御できるようになるんだ?」
白「それは御自分でお考えなさい。早ければ明日、遅ければ一生ということもあります。夢の世界はいつでも開くことができる。たとえ自分が寝ておらずとも」
ジ「そうか。経験を積めということだな」
白「ふむ、どうやら私の装置が貴公と接触することにより改良されたようです。早速実験をしてみましょう」
ジ「まてよ!どんなことが起きるんだよ!?」
白「見ていればわかります」

その直後ザザーッという砂嵐に似た音と同時に右方で激しい閃光が起こる。光が収束した。と同時に誰かが現われた。


翠「あれ?ここはどこですか?確か……」
ジ「翠星石か!?お前翠星石に何をした!」
白「何ということでもありません。ただ彼女の意識を呼び寄せたに過ぎません。私の装置は貴公の能力に合わせて造ってあります。故にこれも貴公の能力の一部というわけでございます」
ジ「翠星石!?怪我とかしてないか?なんともないか?」
翠「ええと……何か少し惜しい事をしていたような気がするですぅ」
白「彼女は何も問題はありません。この装置を切れば貴公方は現実世界で目が覚めることとなるでしょう」
翠「こいつは誰ですか?怪しい奴ですねぇ」
ジ「さあ?僕もよくわからないんだ。でも今回のことはこいつが仕組んだことらしい」


白「朝が近付いてきているようです。今回はここまでにしておきましょうか」
ジ「かならずとっつかまえてやるからな!」
白「その前に少しでも制御できるようになっておきなさい。貴公は鍵です。他の”あれら”にも影響がございましょう」
ジ「僕が……鍵?」
白「そう。運命という名のネジ、それを廻す鍵を握っているのです。それをどう廻すのかは貴公次第。くれぐれも後悔しないよう選択には注意すべきでありましょう」
ジ「ご忠告どうも」
白「それでは、おはようございます」

白崎がそう言うと僕らは光と闇に包まれた。


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